スマホにおけるワンクリック詐欺とは?事例や対策方法を紹介

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スマホやパソコンを利用するうえで、常に警戒しなければならないのがインターネットを用いた詐欺です。その一つが、一度クリックしただけで金銭を要求される「ワンクリック詐欺」です。本記事では、スマホにおけるワンクリック詐欺の具体的な事例や、被害を防ぐための対処法、そして事前に講じるべき対策について詳しく解説します。

目次

ワンクリック詐欺とは

ワンクリック詐欺とは

ワンクリック詐欺とは、Webサイトやメール、SMSに記載されたURLを一度クリックしただけで契約が成立したかのような画面が表示され、高額な料金の支払いを求められる詐欺のことです。パソコンだけでなくスマホでも確認されています。

ワンクリック詐欺には、リンクにアクセスしたユーザーに心理的な不安を与える仕掛けが施されています。たとえば、請求画面を突然表示させるだけでなく、シャッター音を鳴らしてユーザーに自分の写真が撮影されたと思わせたり、スマホの電話機能を悪用して請求画面の連絡先に自動発信させたりするケースもあります。

スマホにおけるワンクリック詐欺の事例

スマホにおけるワンクリック詐欺の事例

スマホを利用したワンクリック詐欺は、多くの手口が存在します。ここでは、主な事例について具体的に解説します。

メールなどに記載されたURLへのアクセス

ワンクリック詐欺のなかでも一般的な手口は、メールやSMSに記載されたURLを利用するものです。「今だけ無料」「サンプル視聴」などの魅力的な言葉を用いて、ユーザーをURLにアクセスさせようと誘導します。

アクセスすると「登録が完了しました」といったメッセージとともに、高額な料金を請求する画面が表示されるケースが代表的です。さらに、スマホの個体識別番号を画面に表示し、ユーザーに自身の情報が漏洩しているかのように見せかけることで、不安を与えます。焦りから、実際に料金を支払ってしまう事例も少なくありません。

ポップアップ広告

ポップアップ広告も、ワンクリック詐欺に利用される手段の一つです。Webサイトを閲覧中に突然「ご契約ありがとうございます」「登録が完了しました。料金は〇〇円です」などと、あたかも有料サービスの契約が成立したかのようなメッセージが表示されます。

メッセージの中には、「期限内に支払わない場合、法的措置を講じます」「自宅まで伺います」といった脅迫的な内容のものもあるため注意しなければなりません。不安を感じても、指示に従わず無視することが重要です。

アプリのインストール

悪質なアプリを利用したワンクリック詐欺も報告されています。一見安全そうに見えるアプリでも、インストールし、起動しただけで高額な料金請求画面が表示される場合があります。

また、年齢確認や利用規約への同意といった手続きを複数挟むことで、ユーザーに安全だと信じ込ませる「複数クリック詐欺」という手口も存在します。たとえば、アプリ内で「同意」ボタンをタップしただけで登録完了と表示され、料金を請求されるケースです。

公式ストアでも稀に悪質なアプリが配信されているケースがあるため、事前に評価やレビューを確認し、安全性を確保することが重要です。

違法サイトの利用

違法サイトへのアクセスも、ワンクリック詐欺が発生しやすい状況の一つです。動画を視聴するために再生ボタンを押したり、年齢確認や規約に同意したりするだけで登録完了画面に遷移し、高額な料金を請求されることがあります。

また、「違法サイトにアクセスしていた事実が知られる」という恐怖心を利用し、ユーザーに料金を支払わせるケースも見られます。このようなケースでは、小さな文字で利用規約が記載されていることも多く、見逃しやすい点に注意が必要です。違法サイトへのアクセスはリスクが高いため、利用しないことが最善の対策といえます。

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ワンクリック詐欺の画面が表示された際の対処法

ワンクリック詐欺の画面がスマホやパソコンに表示された場合、多くの方は驚きや不安を感じるでしょう。ここでは、ワンクリック詐欺の画面が表示された際の対処法を3つ紹介します。

要求を無視する

ワンクリック詐欺による請求は法的に契約が成立したものではなく、支払い義務もありません。

リンク先で「契約金」や「利用料」を請求するメッセージが表示されても、指示に従ったり、表示されている電話番号に連絡したりすることは避けましょう。ブラウザのタブを閉じて無視するだけで、問題が解決する場合がほとんどです。

ブラウザの閲覧履歴・キャッシュをクリアする

請求画面が表示された際、戻るボタンをしても消えない場合があります。これは、閲覧履歴やキャッシュに詐欺サイトの情報が残っていることが原因です。また、ブラウザのタブを閉じた後に再び請求画面が表示されることもあります。

前の画面に戻ってもをしても請求画面が消えない場合は、ブラウザやアプリを閉じてから、閲覧履歴やキャッシュを削除してください。

警察などに相談する

万が一、詐欺に遭遇してお金を振り込んでしまったり、クレジットカード番号を入力してしまった場合は、速やかに対応することが重要です。まずは、クレジットカード会社に連絡し、不正利用がないか確認しましょう。

また、警察に相談して被害を報告することも重要です。ワンクリック詐欺の被害を最小限に抑えるためには、迅速かつ適切な対処が不可欠といえます。被害は放置せず、専門機関に相談しましょう。

ワンクリック詐欺を防ぐための対策方法

ワンクリック詐欺は、適切な対策を講じることで被害を未然に防げます。以下で、具体的な防止策を3つ紹介します。

不審なメールのURLにはアクセスしない

不審なメールを受け取った際には、公式サイトやアプリから直接情報を確認し、不必要にリンクにアクセスしないようにしましょう。メールの内容が「今すぐアクセス」「緊急の連絡」などの文言で不安を煽るものであれば、特に注意が必要です。

また、送信元が不明なメールや、心当たりのない件名のメールには詐欺サイトへのリンクが含まれていることが多いため、開かずに削除しましょう。

信頼できるアプリ以外はインストールしない

アプリをインストールする際は、そのアプリが信頼できるものであるかを慎重に判断する必要があります。アプリのなかには悪質な目的を持つものも存在するため、提供元の情報を確認し、ユーザーレビューや評価を参考にすることが重要です。低評価や悪質なレビューが多いアプリはインストールしないようにしましょう。

また、公式アプリストア以外で配布されているアプリはセキュリティリスクが高いため、インストールは避けるのが賢明です。信頼できるアプリだけを利用することで、ワンクリック詐欺に巻き込まれるリスクを軽減できます。

メールフィルタリングやセキュリティ対策サービスを活用する

ワンクリック詐欺を含む、スマホに関するさまざまなリスクに備えるためには、メールフィルタリングやセキュリティ対策サービスの活用が有効です。

たとえば、ドコモの「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「危険サイト対策」機能は、閲覧しようとしているサイトがワンクリック詐欺につながりかねない危険なサイトだった場合、警告を表示してアクセスをブロックします。

また、「迷惑メール対策」機能は、ワンクリック詐欺のリンクが含まれているような不審なメールを自動で迷惑メールフォルダに振り分けてくれるため、誤って開いてしまうリスクを軽減できます。

セキュリティ対策サービスを積極的に活用し、常に安全な環境でスマホを使用することが大切です。

まとめ

ワンクリック詐欺は不審なメールやWebサイト、SMSに記載されたリンクを一度クリックするだけで被害に遭う可能性がある詐欺です。リンクにアクセスした後は契約が成立したかのように見せかけ、高額な料金を請求する手口が特徴です。

ワンクリック詐欺の被害を防ぐには、不審なメールのリンクにアクセスしない、信頼できるアプリ以外はインストールしない、そしてセキュリティ対策サービスを活用することが効果的です。また、詐欺画面が表示された際は冷静に対処し、必要に応じて警察や専門機関に相談してください。

スマホの安全性を確保するためにも、適切なセキュリティ対策を徹底しましょう。

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