意外!? 高齢者もアダルト情報のワンクリック詐欺に注意

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30秒でわかる記事まとめ

  • 高齢者のネット利用は増えており、前期高齢者は63.3%がネットを利用している。
  • 消費者白書によれば、消費生活相談に寄せられたインターネット通販トラブルは2022年で約5万件。そして前期高齢者トラブル第1位はアダルト情報の商品・サービスとなっている。
  • ワンクリック詐欺の手口で金銭を請求されても無視して画面を閉じればOK。

高齢者はネットトラブルと無縁……ではありません

「高齢者はインターネットやスマホにまつわるトラブルと無縁。なぜなら、高齢者はそもそもネットを使わないから」という意見は未だ根強いものがあるようです。しかしそれはあくまでも先入観であり、現実とかけ離れています。

令和5年度版の消費者白書を見ると、「高齢者はネットを使わない」などとは決して言えないことがわかります。特に65歳から74歳の前期高齢者は63.3%の人たちが利用しています(「ほとんど毎日」35.7%、「毎日ではないが定期的に」7.7%、「時々」19.8%)。

消費者白書では、“高齢者のネットに関する知識には年齢差や個人差があり、多様な高齢者が存在する”としつつも、高齢者には“消費者トラブルに遭う恐れへの不安を感じている人の割合は、年齢層が高くなるほど低下”“一人暮らし高齢者の増加による孤独・孤立によって、トラブルが顕在化しにくくなる恐れ”“認知症などの高齢者は今後も増加する見込み”といった性質が見られるとしています。

実際、トラブルにも巻き込まれており、特にインターネット通販にまつわる消費生活相談は2022年だけでおよそ5万件にも上ります。無縁どころではなく、高齢者のネットトラブルは早急に対策を進めるべきテーマなのです。

ワンクリック詐欺が上位。対策は「入力操作せず画面を閉じる」こと

インターネット通販の消費生活相談を商品・サービス別に見ると、ダイエットサプリを含む健康食品や乳液などの定期購入に関するトラブルが約半数を占めており、そのほかパソコンサポート詐欺も目立っています。

そして意外に思われるかもしれませんが、前期高齢者の商品・サービス別相談件数1位は「アダルト情報」です。75歳~84歳でも3位、85歳以上でも6位に入っています。これは、バナー広告などをタップすると会員登録が完了したと謳い金銭を請求される、いわゆるワンクリック詐欺の類です。支払わないと訴訟を起こす旨の表示や閲覧者の個人情報を握っているようなそぶりを見せることもありますが、無視して画面を閉じることが最良かつ簡単な対策になります。

また、出会い系サイト・アプリも65歳以上の高齢者全世代で10位以内に入っています。交際希望などを騙るメッセージでサクラサイトに誘導し、さまざまな手段での送金を促す手口ですが、こちらも送金や個人情報入力などはせずに、無視して画面を閉じれば問題ありません。

ワンクリック詐欺は高齢者に限らず誰でも遭遇する可能性があります。ぜひ家族や知人にも上記のセキュリティ対策を教えてあげてください。

※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。

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