スマホの個人情報が流出するとどうなる?原因と具体的な対策10選を紹介

#個人情報漏洩策
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スマホは今や私たちの生活に不可欠なものとなっています。電話としての機能だけでなく、ショッピングやお金の管理、SNSの投稿など使い方は多岐にわたります。

スマホによってオンラインで手軽に情報のやりとりができるようになった反面、情報漏洩のリスクも伴います。仮にスマホ内に保存されている連絡先や写真、クレジットカードや銀行口座などの情報などが悪意のある第三者に渡ってしまうと、大きな被害につながるリスクがあります。

そのため、本記事ではスマホから個人情報が流出する原因と対策方法について紹介します。手軽にできる方法もご紹介しますので、ぜひ身近な対策からはじめてみてください。

目次

スマホから個人情報が流出するとどうなる?

スマホから個人情報が流出するとどうなる?

スマホから個人情報が流出すると、どのようなリスクが生じるのでしょうか。ここでは個人情報が流出した場合に起こるリスクの具体例について解説します。

アカウントが乗っ取られる

スマホの個人情報が流出すると、SNSやオンラインアカウントなどが乗っ取られる可能性があります。アカウントを乗っ取られると、不正投稿されたり、非公開アカウントで投稿していた写真などのデータが流出したりなどの被害に遭うケースがあります。

また、アカウントに登録している個人情報が漏洩し、不正利用される可能性もあります。

金銭的な被害に遭う

スマホからクレジットカードや銀行口座の情報が流出すると、身に覚えのない商品が購入されたり、知らない間に現金が引き出されたりするおそれがあります。

不正な取引が行われたことにしばらく気づかないと、その間にさらに被害が大きくなるリスクも考えられるでしょう。

社会的な立場が損なわれる

個人情報が流出することによって、企業や個人が社会的な影響を受ける可能性があります。会社の業務で使用しているスマホの場合は、機密情報や顧客情報が漏れてしまい、取引先からの信用を失うかもしれません。個人であっても、プライベートな情報が流出することで、周りの人からの信頼を失う可能性があります。

スマホから個人情報が漏洩する原因

スマホから個人情報が漏洩する原因

ここでは、スマホから個人情報が漏洩する原因を5つ紹介します。

スマホの紛失や盗難

スマホを紛失したり、盗まれたりすると、住所や電話番号、アカウント情報などの個人情報が流出する危険性が高まります。

パスコードによる画面ロックを設定している場合、「1111」のような簡単な数列や誕生日などの推測されやすい数字は簡単に解除されるリスクがあります。

不審なメールを開封しWebサイトにアクセスしてしまう

「あなたのアカウントが停止しました」といった文面のメールが送られ、添付されているサイトにアクセスさせて遷移先でクレジットカード番号などを入力させるケースがあります。特に大手のECサイトや銀行などになりすましたメールが増えており、個人情報の漏洩だけでなく詐欺被害につながるケースも増えています。

最近では、偽のメールの内容が巧妙になっており、一見本物のサイトから送付されたメールに見えるものがあります。たとえば企業の公式のアドレスの「o(英字のオー)」を「0(数字のゼロ)」といったように一文字のみ変更して送信してくるケースがあるため、要注意です。

「今すぐご確認ください」「お急ぎください」といった、緊急性を煽るような文面のメールには特に気をつけてください。ユーザーに考える時間をあたえず、アクセスさせる偽メールの典型的な特徴です。

悪質なアプリをインストールしてしまう

マルウェア(スマホやユーザーに被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェア)を含む不正なアプリをインストールすると、個人情報が盗まれたり、スマホを乗っ取られたりする可能性があります。

悪質なアプリは、App StoreやGoogle Playなどの公式ストア以外でインストールしたアプリに含まれていることがあります。

また、アプリをインストールした後はアクセス権限を求められることがあります。位置情報・カメラ・マイク・連絡先など、個人を特定できる情報の承認を求められた場合は慎重に設定することが大切です。悪質な場合、取得したアクセス権限をアプリが悪用して他の悪意あるソフトウェアやマルウェアを自動的にダウンロード・インストールすることもあるため、注意が必要です。

公共のWi-Fiを利用している

公共の施設で利用できるWi-Fiは手軽に接続できて便利な反面、通信が暗号化されていないことが多く、やりとりの内容を見られてしまう可能性があります。その際、メールアドレス、パスワード、クレジットカード情報などの個人情報が盗まれてしまう危険性も考えられます。

スマホの個人情報流出を防ぐ具体的な対策10選

スマホの個人情報流出を防ぐ具体的な対策10選

スマホの個人情報流出を防ぐには、日頃から安全対策を意識することが大切です。ここでは具体的な対策を10個紹介します。

1:セキュリティ対策サービスを活用する

セキュリティ対策サービスにはさまざまありますが、もし個人情報が流出してしまった場合に通知してくれる機能などが備わったサービスもあります。

ドコモの「あんしんセキュリティ(プライバシー)」は、個人情報が不正に流出していないかモニタリングすることが可能です。流出が検知された場合は通知してくれます。また、情報が流出してしまったあとの対処法を教えてくれるので、もしもの場合にもあんしんです。

このようにセキュリティ対策サービスを使うことで、個人情報の流出を防ぐだけでなく、万が一、流出してしまった場合の対応も素早く行えるようになります。大切な情報を守りたい方は、セキュリティ対策サービスの導入を検討してみるとよいでしょう。

あんしんセキュリティ(プライバシー)について

2:信頼できないアプリをインストールしない

App StoreやGoogle Playなどの公式ストア以外から、アプリをインストールしないようにしましょう。特に非公式サイトで提供している無料のアプリは、広告収入を得るためにユーザーの個人情報を集めている場合があるので注意が必要です。

また、アプリをインストールする前に評価や口コミを確認して、信頼できる開発元から提供されているアプリかどうかを確認しましょう。

インストールしているアプリが多い人は、定期的に必要なアプリを見直し、不要なものは削除するなどして整理することをおすすめします。

3:OSやアプリを常に最新の状態にする

OSやアプリでは安全上の問題が見つかると、その弱点を補強するためのアップデートが行われます。そのため、最新のバージョンが通知された時はすぐにアップデートを行いましょう。自動更新の設定を有効にしておくことで、アップデートのし忘れを防げます。

更新せず古いバージョンのOSやアプリを使っていると、システムの弱点をついて、個人情報が流出する危険性が高まります。従って、常に最新の状態を保つことはスマホの安全性を維持するために大切です。

4:アプリのアクセス制限を見直す

アプリのなかには位置情報やカメラ、マイク、連絡先など、さまざまな機能へのアクセスを求めるものがあります。本来必要のない権限まで与えていると、悪質なアプリをインストールした場合、これらの権限が悪用されることもあるため、必要のないアクセス権限は許可しないようにしましょう。

たとえば位置情報のアクセスが必要ないアプリに対しては、その権限をOFFにするなどの設定を見直しましょう。

5:アプリのトラッキングをOFFにする

アプリのトラッキングとは、ユーザーがサイト内で何を見たのかを記録する機能のことです。トラッキングをONにすると、位置情報や検索履歴などが集められて、悪用される可能性があります。

そもそもトラッキングは関心のある広告を表示するために活用される機能ですが、必要ないと感じる方もいるでしょう。カスタマイズされた広告表示を求めない方は、トラッキングをOFFにしておくことをおすすめします。

【iPhoneの設定方法】

  1. 「設定」>「プライバシーとセキュリティ」>「トラッキング」と選択
  2. リスト上の任意のアプリについて、許可をオフにする

【Androidの設定方法】

Androidの場合はアプリごとのトラッキング管理の機能はなし

6:画面ロックを設定する

スマホをなくしたり盗まれたりした時に、個人情報を見られないよう、画面ロックを設定しましょう。パスコード認証や指紋認証、顔認証などがありますが、複数の認証方法を設定しておくことで安全性を高められます。

また、パスコード認証の数字は、数字と英字を組み合わせるなどして、複雑で推測されにくいものを選びましょう。

7:のぞき見防止の画面保護シールを貼る

電車やカフェなど、不特定多数の人が集まる場所では、スマホの画面をのぞき見される可能性があります。電車移動が多い方やカフェでよく仕事をする方は、のぞき見防止の画面保護シールを貼っておくことをおすすめします。

のぞき見防止の画面保護シールを貼れば、スマホ画面の見やすさを損なうことなくプライバシーを守ることができます。

8:公共のWi-Fiを利用する場合はVPNを利用する

公共のWi-Fiは、安全対策が不十分な場合が多く、情報が盗み見られる危険性があります。しかし、VPNサービスを使うことで、通信データを暗号化して、情報が盗み見られるリスクを防ぐことが可能です。

近年ではアプリの種類も多様化しています。無料で利用できるものから有料のものまであり、iPhone、Androidの両方に対応しているアプリなどもあります。有料アプリも無料で試せる期間などが設けられているため、まずは無料で試してみるのも一つの手です。

9:多要素認証(MFA)を行う

多要素認証(MFA)とは、ユーザーに2つ以上の認証を求める認証方法のことです。たとえば、パスワードに加えて、SMSでの認証や顔認証などを追加することで、より安全性を高められます。

多要素認証を設定することで、仮に一つの認証方法が不正にアクセスされても、二つ目の認証方法でアクセスを防ぐことが可能です。大切なアカウントには多要素認証を設定して、安全性を高めることをおすすめします。

10:ウイルス感染が発覚した際は端末を初期化する

ウイルスや悪意のあるソフトに感染すると、個人情報が盗まれたり、スマホを乗っ取られたりする可能性があります。スマホの動作に違和感がある際はウイルス感染を疑い、セキュリティアプリで感染の有無や感染源のアプリやファイルを確認しましょう。

アプリのアンインストールなどの対処をしてもウイルス感染が改善されない場合、端末を初期化することで、ウイルスや悪意のあるソフトを完全に削除できます。

初期化した後は、セキュリティアプリなどを活用し、今後の感染を防ぐための対策を取ることが大切です。

まとめ

まとめ

スマホからの個人情報流出によって、アカウントの乗っ取りや金銭的被害、社会的信用の失墜など、深刻な問題を引き起こす可能性があります。これらの被害を防ぐためには、怪しいアプリのダウンロードを避ける、OSやアプリを最新の状態にアップデートするなど、日頃からの対策が必要です。

また、日常の心がけに加え、セキュリティアプリを活用してより網羅的に対策を行うことで安全性を高めることができます。

日々巧妙さを増す新しい脅威に備えるためにも、網羅的なセキュリティ対策を心がけましょう。

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