スマホのウイルスを除去する方法とは?感染時にやるべきことや対策法をご紹介
スマホが正常に動かなくなったり、バッテリーの消耗スピードが異常に速くなったりといった症状があった場合、ウイルスに感染している可能性があります。スマホのウイルス感染は深刻な問題であり、放置しておくと個人情報の漏洩や不正利用のリスクが高まります。
この記事では、スマホがウイルスに感染してしまった場合の除去方法について解説します。また、ウイルス感染を防ぐための対策についても紹介しますので、ウイルス感染してしまった方、感染に備えたいと考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
ウイルスがスマホに感染する経路とは?
スマホがウイルスに感染する主な経路として、不正なアプリのインストールや不正なサイトへのアクセスが挙げられます。
以下では、不正なアプリや不正サイトからどのように感染するのか、具体的な経路について解説します。
【不正アプリ】
公式アプリストア以外からインストールされたアプリは、ウイルスが含まれている可能性があり、インストールによって感染するケースがあります。たとえば本物のアプリに似せた不正アプリが配布されており、ユーザーが本物のアプリだと勘違いしてインストールしたらウイルス感染してしまった、といった事例が報告されています。
【不正サイト】
偽装されたメールやメッセージに記載されているURLにアクセスすると、ウイルスが仕込まれた不正サイトに遷移することがあります。表示される指示に従ってファイルをダウンロードしてしまうと、ウイルスに感染するリスクがあります。
ウイルス感染の主な感染経路を理解し、日頃から不審なリンクやアプリを避けることで、スマホの安全を守ることができます。危険を回避するためにも、信頼できるソースからのみアプリをインストールし、知らないリンクは開かないようにしましょう。
スマホに感染したウイルスを除去する方法
スマホがウイルスに感染してしまった場合、早急に対処することが不可欠です。ウイルスを放置しておくと、個人情報の漏洩やデバイスのパフォーマンス低下など、深刻な被害が発生する可能性があります。
ここでは、スマホからウイルスを効果的に除去するための具体的な手順を紹介します。以下の方法を実行することで、ウイルス感染を解消し、再び安全な状態でスマホを使用できるようになります。
不正なアプリを削除する
スマホがウイルスに感染してしまった場合、まず行うべきステップは不正なアプリを削除することです。不正なアプリは、個人情報を盗み取ったり、動作が遅くなったりするといったパフォーマンス低下を引き起こす可能性が高いため、迅速に対処することが求められます。
不正なアプリを取り除くことで、スマホのパフォーマンスが回復し、さらなる被害を防ぐことができます。以下ではAndroidとiPhoneの、不正なアプリを削除する方法を説明します。
Androidの場合の確認・削除の方法
Androidスマホで不正なアプリを確認し、削除する手順は次のとおりです。
まず「設定」アプリを開き、「アプリと通知」または「アプリ」を選択します。ここで、インストールされているアプリ一覧が表示されるので、不審なアプリを探しましょう。
最近インストールしたアプリや、身に覚えのないアプリが見つかった場合は、そのアプリがウイルスの原因である可能性が高いです。そのアプリをタップし、「アンインストール」を選択して削除します。
iPhoneの場合の確認・削除の方法
iPhoneでは、不正なアプリを確認・削除する手順も非常に簡単です。
まず、ホーム画面で不審なアプリを長押しします。アイコンの左上に表示される「×」マークをタップしてアプリを削除します。
併せて、「設定」アプリ内から「一般」>「VPNとデバイス管理」をタップし、「構成プロファイル」の欄に見覚えのない構成プロファイルがないか確認しましょう。もし見覚えのない構成プロファイルがあった場合は「プロファイルを削除」から削除しましょう。
削除が完了したら、スマホの動作が改善されたかどうかを確認しましょう。
データ・履歴を削除する
不正なアプリを削除したら、スマホ内に蓄積されたデータや履歴の削除も併せて行いましょう。ウイルスがスマホに影響をおよぼす際、その痕跡として不要なデータやキャッシュが蓄積され、スマホの動作に悪影響を与えることがあるためです。
以下では、AndroidとiPhoneそれぞれのデータ・履歴の削除方法を解説します。
Androidの場合の削除方法
以下の手順で、データを削除しましょう。
- AndroidデバイスでGoogle Chromeを開く
- その他アイコン︙>[閲覧履歴データを削除]をタップ
- 閲覧履歴(開いているタブを含む)を削除するには、期間を選択して[データを削除]をタップ
iPhoneの場合の削除方法
以下の手順で、データを削除しましょう。
- iPhoneでGoogle Chromeを開く
- その他アイコン…>[閲覧履歴データの削除]をタップ
- 削除する情報の種類を選択
- [閲覧履歴データの削除]をタップ
- 右上の[完了]をタップ
スマホを再起動させる
ウイルスを除去するための方法の一つとして、セーフモードでスマホを再起動させることが挙げられます。
セーフモードはAndroidスマホの設定に搭載されている機能です。セーフモードで再起動することで、システムの基本アプリのみが動作する状態で再起動するため、ウイルス感染が新たにインストールしたアプリに起因するかどうかを確認できます。「設定」アプリを起動し、「アプリ」または「アプリケーション」などを開いて表示されたアプリ一覧を確認し、見覚えのないもの、疑わしいものを確認してみましょう。そこで原因となったアプリを特定し、削除すればウイルスを除去できる可能性があるため、一度試してみてください。
スマホを初期化する
最終的な手段として、スマホを初期化する方法が挙げられます。初期化するとウイルスも削除されますが、スマホ内のすべてのデータも併せて削除されるため、必要なデータは事前にバックアップを取っておくとよいでしょう。
初期化は、「設定」アプリから「リセット」または「初期化」を選択し、手順に従って行います(ただし、機種によって手順が異なるため、詳細はメーカーのホームページなどでご確認ください)。これにより、スマホが工場出荷状態に戻ります。初期化は最後の手段として考慮するべきですが、ウイルス感染が深刻な場合には効果的な解決策となります。
スマホがウイルスに感染しないための対策法
以下では、スマホをウイルスから守るための具体的な対策を詳しく解説します。
OSやアプリを常に最新バージョンにしておく
スマホのOSやアプリはセキュリティ上の脆弱性が発見されると、それらを修正するためのアップデートが行われます。このアップデートには、ウイルスやマルウェアからスマホを保護するための重要な修正が含まれていることが多く、適用することでウイルス感染のリスクを減らすことができます。
OSやアプリが古いバージョンのまま放置されていると、新たに発見された脆弱性を悪用されるリスクが高まるため、常に最新バージョンに保つことが不可欠です。自動アップデート機能をONにしておくと、更新のし忘れなどを防ぐことができるため、ぜひ活用しましょう。
公式ストア以外からアプリをインストールしない
公式のアプリストア以外からアプリをインストールすることは、ウイルス感染のリスクを高めます。公式ストアを経由しないアプリのインストールは、悪意のあるウイルスが含まれている可能性が非常に高いため、信頼できる公式ストア以外からのアプリインストールは極力避けましょう。特に、無料で提供されているアプリには警戒心を持つことが大切です。
怪しいURLにアクセスしない
不自然な日本語で表記されていたり、一部が文字化けしていたりするようなメールに添付されているURLには、遷移先のサイトにウイルスが仕掛けられている可能性があります。特に緊急性や不安を煽るようなメッセージが本文に記載されている場合には、遷移先が不正なサイトである可能性が高いため、アクセスしないようにしましょう。
万が一、リンクにアクセスしてしまった場合でも、すぐにブラウザを閉じれば大きな被害に遭うことはないため、落ち着いて対処してください。
セキュリティ対策サービスを活用する
スマホのセキュリティを強化するために、セキュリティアプリやサービスを活用することは有効な対策の一つといえます。セキュリティアプリには、ウイルスを検知した際に通知をしてくれる機能などが備わっているため、もしウイルス感染した際に迅速に対応できます。
ドコモのあんしんセキュリティの「ウイルス対策*」機能を利用すれば、スマホやアプリ、MicroSDなどの外部メモリに、ウイルスや不審なプログラムがないかを確認し、検知した場合にお知らせしてくれます。ウイルス対策は迅速な対応が求められるため、このようなセキュリティアプリを活用することで、もしもの感染時にも備えられるでしょう。
あんしんセキュリティの「ウイルス対策*」機能について
*ウイルス対策機能は、Android 8.0以上のドコモスマートフォン・タブレットで利用可能
まとめ
この記事では、スマホのウイルス感染経路や除去方法、そして対策方法まで詳しく解説しました。スマホのウイルス感染は深刻な問題ですが、適切な知識や対処法をしっていれば、ウイルスを除去することも可能です。
具体的には、不正アプリの削除、履歴データなどの削除、これらの対処法でも改善されない場合には初期化を行いましょう。また、OSやアプリの定期的なアップデートを忘れない、公式アプリストア以外ではアプリをインストールしない、不審なURLにはアクセスしない、といったことを心がけることで、ウイルス感染のリスクを減らすことができます。
また、上記の対策に加え、セキュリティ対策サービスを活用することでウイルスを検知してしまった場合にも迅速な対応が可能です。これらの対策を併用し、ウイルス感染の脅威に備えましょう。