スマホが熱くなるのはウイルスのせい?熱による影響や対処法を解説

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スマホが急に熱くなると、「もしかしてウイルスに感染したのでは」と不安になる方もいると思います。しかし、スマホが熱くなる理由はいくつも考えられ、必ずしもウイルスが原因とは限りません。使用している環境や状況など、日常的な要因で熱くなることも多いため、原因の見極め方を知っておくとあんしんです。

この記事では、スマホが熱くなる主な理由や、熱による影響、対処法を詳しく解説します。ウイルス感染の可能性がある場合の症状や、感染を防ぐ方法についても触れているため、スマホの動作に不安を感じている人は、ぜひ参考にしてください。

目次

スマホが熱くなる主な理由

スマホが熱くなる主な理由

スマホが熱くなる原因はさまざまです。ウイルス感染や使用環境、充電方法、アプリの利用状況など、複数の要因が考えられます。しかし、多くの場合、日常的な使用習慣を見直すことで改善が可能です。

以下に、スマホが熱くなる主な理由を挙げますので、一つずつチェックしてみてください。

スマホがウイルスに感染している可能性がある

スマホの発熱は、ウイルス感染の兆候かもしれません。ウイルスは、スマホのバックグラウンド上で常に動作し続け、CPUに負荷をかけます。CPUとは、スマホの頭脳となる中央演算処理装置のことで、ウイルスにより過度に機能することでスマホが熱くなるという仕組みです。

また、ウイルスは個人情報の窃取や広告表示などの悪質な活動も行うため、発熱以外の問題も引き起こす可能性があります。スマホが熱くなる症状のほかに、ポップアップが頻繁に表示されたり、カメラが勝手に起動したりするといった異常がある場合は、ウイルス感染を疑いましょう。

温度が高い環境下で使用・放置している

一部の高性能なゲーミングスマホなどを除いて、多くのスマホにはパソコンのような排熱用のファンがありません。そのため、暑い環境下でスマホを使用すると内部に熱がこもり、スマホが熱くなることがあります。

特に、真夏の車内や直射日光の当たる場所などでのスマホの使用・放置は要注意です。このような環境では、スマホ内部の発熱だけでなく外部からの熱も加わり、スマホの温度が急激に上昇する可能性があります。高温環境下での使用はバッテリーの劣化を早めたり、内部部品にダメージを与えたりする可能性もあるため、できるだけ避けましょう。

充電しながらスマホを使っている

充電中にスマホを使用すると、熱源が二つになるためスマホが熱くなります。まず、充電によって熱が発生し、さらに操作によりCPUが稼働することで発熱が生じます。この二つの要因が重なることで、通常よりもスマホの温度が上昇しやすくなるのです。

特に動画視聴やゲームといったCPUに負荷のかかる操作を充電しながら行うと、発熱が顕著になります。可能な限り、充電と使用はわけて行うことをおすすめします。

データ処理の負荷が高いアプリを使用している

高画質なスマホゲームや長時間の動画視聴は、大量のデータを処理するためにCPUやGPU(画像処理専用チップ)を酷使します。そのためデータ処理の負荷が高いアプリの使用は、スマホが熱くなる原因となる可能性があります。

特に最新の3Dゲームや4K動画は、処理負荷が高いため注意が必要です。長時間の使用を避け、適度に休憩を取ることで、スマホの温度上昇を抑えられます。また、バックグラウンドで動作している不要なアプリを終了させることも効果的です。

非公式な充電器・劣化したケーブルを使用している

スマホ購入時に付属していたものではない非公式の充電器や、長期間使用して劣化したケーブルを使うと、適切な電流制御ができなくなる可能性があります。スマホに過剰な電流が流れたり、電気抵抗が増加したりすることで、スマホが熱くなる原因となります。

また、非公式の充電器は安全基準を満たしていない場合もあり、発熱だけでなく故障のリスクも高まります。安全のためにも、メーカーの純正品や信頼できるメーカーの製品を使用しましょう。さらに充電ケーブルを定期的に点検し、ケーブル部分が傷んでいたり、コネクタ部分が緩んでいたりする場合は新しいものに交換することをおすすめします。

スマホが熱を持つとどうなる?

スマホが熱を持つとどうなる?

スマホが熱を持つとどのような弊害があるのでしょうか。その代表的な例をいくつか紹介します。

バッテリーの消耗が早くなる

スマホが熱くなると、バッテリーの劣化が進行し、充電の減りが早くなります。これはスマホの熱により、バッテリーに負荷がかかるためです。特にデータ処理の負荷が高いアプリは発熱を引き起こしやすく、バッテリーの劣化をさらに促進する可能性があります。

たとえば、動画編集や3Dゲームなどの処理負荷の高いアプリを長時間使用すると、スマホの温度が上昇し、バッテリーに大きな負荷がかかります。このような状態が続くと、バッテリーの消耗が早まるだけでなく、寿命自体が短くなるリスクもあるので要注意です。

セーフティ機能が作動し一部の機能が止まる

スマホが熱を持ち、一定の温度を超えると、セーフティ機能が作動します。セーフティ機能とはスマホの内部部品を保護するために、機能を停止・制限して発熱を抑える仕組みです。

この機能が働くと、突然アプリが終了したり、バッテリーへの給電が止まったりする場合があります。スマホが熱くなったときは、使用中のアプリを停止し、接続している機器を外しましょう。そして、温度が下がるのを待つことで、再び正常に使用できるようになります。

スマホの電源が落ちる

スマホが過度に熱くなると、熱に弱い内部の部品が故障し、電源が落ちることがあります。これはスマホの自己防衛機能の一つですが、場合によっては深刻な問題につながる懸念もあります。

たとえば、電源が落ちた際に保存されているデータがすべて消失するリスクが考えられます。特に、クラウドにバックアップしていない写真や連絡先などの重要なデータは、復旧が困難になるかもしれません。

データ保護や端末の長期的な利用も考慮し、定期的なバックアップだけでなくスマホの温度管理にも気をつけることが重要です。

スマホが熱くなる原因がウイルス感染の場合に起こること

スマホの発熱がウイルス感染によるものである場合、異常な動作が見られることがあります。セキュリティ上の重大な脅威につながる可能性があるため、異常に気づいた際には速やかに対策を講じることが必要です。

ここからは、ウイルス感染が原因でスマホが熱くなる際に見られる主な症状について説明します。

警告・広告のポップアップが頻繁に表示される

ウイルスに感染したスマホでよく見られる症状の一つが、頻繁に表示される警告や広告のポップアップです。「ウイルスに感染しています」といった不安をあおる警告メッセージや、「〇秒でスマホがブロックします」といった緊急性の高い警告などが頻繁に表示される場合は、スマホがウイルスに感染している可能性があります。

これらのポップアップは、セキュリティアプリやスマホのシステムからのものではなく、アクセス・個人情報の収集を目的とした偽の通知である可能性が高いです。ウイルスの作成者は、ユーザーの不安を煽ることで、不要なアプリのインストールや個人情報の入力を誘導しようとします。

このような症状が見られた場合、ポップアップに表示されるリンクやボタンをタップしないよう注意が必要です。

カメラやマイクが勝手に操作される

スマホのカメラやマイクが勝手に起動する場合、ウイルス感染の可能性が高いと考えられます。プライバシーや個人情報の侵害につながる可能性があるため、特に深刻な状態です。

カメラやマイクが勝手に起動した場合、知らないうちに盗撮や盗聴が行われている可能性があります。たとえば、会社の機密情報について触れた会話を録音されたり、プライベートな映像を撮影されたりするおそれがあるでしょう。

このような症状に気づいた場合、直ちにスマホをネットワークから切断し、スマホを購入したお店に相談することをおすすめします。また、重要なデータのバックアップを取った上で、スマホを初期化することも有効な対策の一つです。

データ通信量が異常に増えている

スマホがウイルスに感染した場合、スマホのデータ通信量が急激に増加することがあります。これは知らないうちに第三者との不正な通信が行われ、個人情報の流出やスマホの遠隔操作などが起きている可能性を考慮しなくてはなりません。

また、データ通信量の増加は、通信料金の高額請求の原因にもなり得ます。定期的に通信量を確認し、急激な増加が見られた場合は、ウイルス感染を疑い、早急に対策を講じることが重要です。

個人情報を盗まれている可能性がある

スマホの発熱の原因がウイルスである場合、個人情報が盗まれている可能性があることにも注意が必要です。ウイルスに感染したスマホは、常にバックグラウンドでウイルスが動作しているため、通常よりも発熱する傾向があります。

スマホのバックグラウンド上では、スマホ内の連絡先、メール、写真、さらにはクレジットカード情報やパスワードなどの機密データにアクセスし、外部に送信しているケースがあります。これらの情報は、犯罪者によって悪用されるリスクが高いため、早めに対策を行うことが大切です。

トラブルに巻き込まれるのを防ぐためにも、発熱や急激なバッテリー消耗が同時に起こっている場合は、ウイルス感染を疑う必要があるでしょう。

スマホが熱くなった場合の対処法

スマホが熱くなった場合の対処法

スマホが異常に熱くなった場合、適切な対処が必要です。特にウイルス感染が疑われるのであれば、迅速かつ慎重な対応が求められます。以下では、スマホが熱くなった際の対処法について解説します。

ウイルスが原因と考えられる場合

スマホの発熱がウイルス感染によるものと疑われる場合には、以下のような対策を行いましょう。

  • ネットワークとの接続を切る
  • ウイルスチェック・スキャンを行う
  • スマホを初期化する

それぞれの対策について詳しく解説します。

ネットワークとの接続を切る

ウイルスが原因でスマホが熱くなったと考えられる場合は、ネットワークとの接続を切断しましょう。ウイルスはネットワークを通じて第三者に個人情報を送信している可能性があるため、ネットワークとの接続を切ることで個人情報の流出やさらなる感染拡大を防止できます。

具体的にはスマホの機内モードをONにし、Wi-Fiとの接続も切断します。この操作により、ウイルスがインターネットを通じて外部と通信することを防ぎ、データ流出のリスクを最小限に抑えられるでしょう。

また、ネットワーク接続を切ることで、ウイルスの活動が制限され、スマホの発熱も軽減される可能性があります。

ウイルスチェック・スキャンを行う

セキュリティ対策サービスを活用して、ウイルスチェックやスキャンも実施しましょう。これらの機能を活用することで、スマホ内のアプリやファイルなどに潜むウイルスを検出できます。

万が一ウイルスに感染していた場合、個人情報がすでに流出している可能性があることを考慮しなくてはなりません。重要なアカウントのパスワード変更など、追加の安全対策を講じることをおすすめします。

スマホを初期化する

ウイルス対策を実施しても効果がない場合、最終手段としてスマホの初期化も検討しましょう。初期化を行うと保存されているすべてのデータが削除されますが、ウイルスも完全に消去できます。

初期化後はバックアップデータから安全な状態に復元できますが、感染後のバックアップデータにはウイルスが含まれている可能性があるため注意が必要です。再感染を防ぐためにも、感染前の安全なバックアップデータを使用する、もしくは必要最小限のデータのみを手動で復元することをおすすめします。

また、OSやアプリを最新版にアップデートし、信頼できるセキュリティ対策サービスを導入してから、ほかのアプリやデータを復元することも重要なポイントです。

ウイルス以外が原因の場合

スマホの発熱がウイルス以外の原因である場合は、以下のような対策を行いましょう。

  • 充電器を外す
  • スマホケースを外して涼しい場所に置く
  • 溜まったキャッシュを削除する

それぞれの対策について解説します。

充電器を外す

スマホの充電中に熱くなった場合、まず充電器をスマホから外すことをおすすめします。充電中はバッテリーが熱を発生させるため、スマホの温度が上昇しやすくなります。特に充電しながらスマホを操作している場合は、さらに熱が発生しやすくなるので注意してください。充電器を外したあとは、スマホの温度が下がるまでしばらく使用を控えましょう。

また、急速充電機能を使用している場合は、通常の充電に切り替えることで発熱を抑えられる可能性があります。加えて、定期的に充電ポートや充電器の状態を確認し、損傷がないか確認することも大切です。

スマホケースを外して涼しい場所に置く

スマホケースはスマホの保護に役立ちますが、同時に熱がこもりやすくなる原因にもなります。特に布や革などの素材でできたスマホケースは熱伝導率が低く、スマホの熱を効率よく逃がせません。

スマホが熱くなった場合は、ケースを外して直接空気に触れさせることで、放熱効果を向上できます。さらに直射日光を避け、エアコンの風が当たる場所や風通しのよい場所など、涼しい環境に置くことで効果的に冷却できるでしょう。

ただし、急な温度変化は機器に悪影響を与える可能性があるため、冷蔵庫に入れるといった極端な冷却方法は避けるべきです。

溜まったキャッシュを削除する

キャッシュとは、サイトやアプリの読み込みを高速化するために一時的に保存されるデータのことです。このキャッシュが溜まりすぎると、RAM(アプリなどを動作させる領域)が逼迫し、CPUの負荷が増大することで発熱につながります。

iPhoneの場合は設定アプリから「Safari」を選択し、「履歴とWebサイトデータを消去」をタップしてキャッシュを削除できます。

Androidの場合は機種ごとに操作が異なりますが、設定アプリから「ストレージ」→「キャッシュデータ」といった項目を選択し、「消去」をタップして削除するのが一般的です。

定期的にキャッシュを削除することで、スマホの動作を軽くし、発熱を抑える効果が期待できます。ただし、キャッシュ削除後は一時的にアプリの動作が遅くなる場合があるため、注意が必要です。

スマホのウイルス感染を防ぐ方法

スマホのウイルス感染を防ぐには、日頃から対策を講じることが重要です。ここでは、3つの効果的な予防方法を紹介します。

OSやアプリを常に最新バージョンにしておく

OSとは、スマホの基本的な動作を制御するソフトウェアのことです。OSやアプリは、セキュリティ上の脆弱性(ぜいじゃくせい)を修正するために頻繁にアップデートが実施されます。脆弱性とは、ウイルス感染の可能性があるセキュリティの「穴」のようなものです。

OSやアプリを最新バージョンに更新することで、セキュリティの穴を塞ぎ、ウイルス感染のリスクを低減できます。自動更新機能を有効にしておけば、常に最新の状態を保つことが可能です。

公式アプリストア以外からアプリをインストールしない

公式アプリストアとは、スマホのメーカーやOSの開発元が運営する正規のアプリ配布プラットフォームのことです。Google PlayやApp Storeなどが該当し、公式アプリストアで公開されているアプリは、厳格な審査を通過しているため、安全性が比較的高いとされています。

一方、非公式サイトで公開されているアプリにはウイルスが含まれている可能性があり、インストールすると感染するリスクがあります。そのため、公式アプリストア以外からアプリをインストールしないよう注意が必要です。

ただし、公式アプリストアで公開されているアプリのなかにも、不正なものが存在したというケースもあります。従って、公式アプリストアからアプリをインストールする場合でも、アプリ名や運営元を調査することで、より安全性を高めることができます。

セキュリティ対策サービスを活用する

セキュリティ対策サービスは、スマホを守る心強い味方です。このサービスはファイルやアプリにウイルスが含まれていないかをチェックし、感染の可能性がある場合に警告してくれます。

ドコモの「あんしんセキュリティ」には「ウイルス対策*」機能があり、インストールしたアプリやファイルにウイルスが潜んでいないかをチェックできます。さらに危険サイトへのアクセス時に警告を表示することで、ウイルス感染のリスクがある操作を未然に防ぐ機能も備えています。

このようなサービスを利用することで、ウイルス感染のリスクを大幅に低減可能です。日々進化するサイバー脅威に対抗するためには、専門的な保護が欠かせません。

あんしんセキュリティの「ウイルス対策*」機能について

*ウイルス対策機能は、Android 8.0以上のドコモスマートフォン・タブレットで利用可能

まとめ

まとめ

スマホが熱くなる原因はウイルス感染だけでなく、高温環境での使用や充電中の操作、負荷の高いアプリの利用など、さまざまなものが考えられます。熱くなるとバッテリーの消耗が早まったり、電源が落ちたりする可能性があるため、日頃からスマホの温度管理を意識することが大切です。

具体的な対策としては、涼しい場所で使用する、充電中の使用を控える、不要なアプリを閉じるなどが効果的です。

また、ウイルス感染を防ぐにはOSやアプリを最新の状態に保つ、アプリのインストールは公式アプリストアから行うといったことを意識した上で、セキュリティ対策サービスの活用も検討してみてください。これらの点に注意して、快適で安全なスマホライフを実現しましょう。

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