スマホがマルウェアに感染したらどうなる?感染から守る方法

#ウイルス対策
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スマホを使う上で、マルウェア感染はユーザーにとって大きな不安要素の一つです。感染すると、個人情報の流出や端末の不正操作といった深刻な被害に遭うかもしれません。また、急激に通信量が増加したり、スマホのパフォーマンスが低下したりするリスクも考えられます。

この記事では、スマホがマルウェアに感染した際の症状や対処法、感染を防ぐための対策について詳しく解説します。スマホを日常的に使う方は、ぜひ参考にしてください。

目次

スマホが感染する可能性があるマルウェアの種類と特徴

マルウェアとは、スマホやユーザーに被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェアの総称です。マルウェアにはさまざまな種類があり、その一つであるウイルスは、ほかのファイルやプログラムに寄生し、自己複製して拡散する特徴を持っています。

以下の表では、代表的なマルウェアの種類と特徴を解説します。

マルウェアの種類 特徴 主な被害
ワーム 単独で動作して自己複製能力がある PCのフリーズ
ボット 自動化されたプログラムを実行する 個人情報の流出、攻撃の踏み台
キーロガー キーボード入力を記録する 個人情報の流出
バックドア 外部との通信を確立する 個人情報の流出、リモート操作
トロイの木馬 有用なソフトやファイルに偽装する 個人情報の流出、リモート操作
スパイウェア データを収集する 個人情報の流出
ランサムウェア 機能へのアクセスをロックする データの暗号化、金銭の要求

スマホにマルウェアが感染したときの主な症状

スマホにマルウェアが感染したときの主な症状

マルウェアに感染すると、さまざまな症状が端末に現れる可能性があります。最も顕著な兆候は、動作が著しく遅くなることです。通常の操作でも反応が鈍くなり、アプリの起動に時間がかかるようになります。

また、バッテリーの消費が急激に早くなることも特徴の一つです。マルウェアがバックグラウンドで常に動作しているため、通常よりもバッテリーの消耗が早くなります。

さらにデータ通信量の急増も、マルウェア感染の代表的な症状として挙げられます。マルウェアが個人情報を外部に送信したり、不正な通信を行ったりすることで、通常より多くのデータ通信が発生します。

カメラやマイクなどの機能が勝手に起動する現象も要注意です。これは、マルウェアがユーザーの許可なく端末の機能を操作している可能性を示しています。加えて、突然ポップアップ広告が頻繁に表示されるようになることも、感染の症状と考えられるでしょう。

ほかにも、利用した覚えのない支払い請求が発生している場合も感染の兆候です。これはマルウェアがユーザーの個人情報を悪用し、不正な取引や課金を行っている可能性を示唆しています。

これらの症状が一つでもみられた場合、マルウェア感染の可能性を疑い、早急に対策を講じる必要があります。

スマホがマルウェアに感染したときの対処法

スマホがマルウェアに感染したときの対処法

マルウェアに感染した場合、迅速かつ適切な対処が求められます。

以下では、感染時の効果的な対処法に関して順を追って説明します。これらの手順を実行することで、被害を最小限に抑え、端末のセキュリティを確保することができるでしょう。

インターネットとの通信を切る

インターネット通信を切断することは、マルウェア対策の最初のステップです。まず、Wi-FiやBluetoothなどの接続を遮断し、機内モードをONにしてください。この措置により、マルウェアの拡散や個人情報の流出を防ぎます。

また、インターネット通信を切断することでマルウェアの活動を制限し、被害の拡大を防ぐ効果が期待できます。マルウェアに感染したとしても、ほかの端末への感染拡大を抑止できるでしょう。

特に金融系のアプリや重要な個人情報を扱うアプリがインストールされている場合、この手順は極めて重要です。

セキュリティアプリでスキャンする

セキュリティアプリによるスキャンは、マルウェアの特定と除去に有効です。マルウェアの感染源が特定できれば、該当するアプリや不審なファイルを削除できます。

また、多くのセキュリティアプリは最新のマルウェアデータベースをもとに検査を行うため、新種の脅威にも対応できる可能性が高いです。定期的なスキャンを行うことで、新たな脅威にも迅速に対応できるでしょう。スキャン後は検出された問題を慎重に確認し、適切な対処を行うことが重要です。

見覚えのないアプリを削除する

端末がマルウェアに感染すると、知らないうちに不審なアプリがインストールされていることがあります。端末内のアプリを注意深く確認し、インストールした覚えのないアプリを見つけた場合は迷わず削除してください。これにより、マルウェアの活動拠点を取り除くことができます。

ただし、誤ってシステムアプリを削除しないよう注意が必要です。不明なアプリがある場合はインターネットで情報を確認し、自己解決が難しい場合や被害が拡大していると感じた場合には、以下のような専門機関に相談することをおすすめします。

スマホを初期化する

上記の対策を実施しても改善が見られない場合、最終手段としてスマホの初期化を検討する必要があります。初期化を行うと、すべてのデータとアプリが消去されるため、定期的にバックアップを取るようにしておきましょう。ただし、マルウェアに感染した後に取ったバックアップデータを復元すると、再感染の可能性があるため、慎重に行う必要があります。感染前のデータを使用するか、信頼できるセキュリティアプリでバックアップをスキャンすると安心です。

バックアップを取る際は、クラウドサービスや外部ストレージを利用し、写真、連絡先、文書などを安全に保存してください。初期化後は、信頼できるソースからアプリを再インストールし、最新のセキュリティ対策を施すことで、安全な状態で端末を使用できます。また、複雑で強力なパスワードを設定する、二段階認証を有効にするといったセキュリティ強化も忘れずに行いましょう。

スマホをマルウェア感染から守る方法

スマホをマルウェアから守るためには、日常的なセキュリティ対策が不可欠です。

以下に、効果的な対策をいくつかご紹介します。これらの対策を実践することで、端末のセキュリティを大幅に強化し、マルウェアの脅威から守ることができます

セキュリティ対策サービスを活用する

セキュリティ対策サービスは、マルウェア感染を防ぐための有効な手段です。信頼性の高いセキュリティサービスを活用することで、スマホをより安全に利用できるようになります。

たとえば、ドコモの「あんしんセキュリティ」の「ウイルス対策*」機能は、端末起動時やアプリのインストール時に、リアルタイムでスキャンを行います。ウイルスや不審なプログラムを検知した場合はすぐに通知が届くので、万が一の際にも迅速な対応が可能となります。

このようなセキュリティ対策サービスの活用も検討し、マルウェアに感染するリスクを抑えましょう。

あんしんセキュリティの「ウイルス対策*」機能について

*ウイルス対策機能は、Android 8.0以上のドコモスマートフォン・タブレットで利用可能

OS・アプリは常に最新バージョンにする

OSやアプリの更新は、スマホのセキュリティを維持するための基本的な対策です。開発者は脆弱性が発見されるたびにアップデートを提供し、セキュリティの強化を図っています。最新版にアップデートすることで、修正パッチが適用され、セキュリティ強度が向上します。

特に、OSのアップデートはシステム全体の保護を強化するため、非常に重要です。アプリの更新も同様に、個々のアプリに存在する脆弱性を修正し、セキュリティを強化します。また、自動アップデート機能を有効にすることで、最新のセキュリティ対策が自動的に適用されるため、有効になっているか確認してみてください。

不審なURLやメールは開かない

マルウェアの主な感染経路の一つは、不審なURLへのアクセスや不審なメールに添付されているファイルの開封です。これらを開いてしまうと、スマホがマルウェアに感染するリスクが大きく高まります。そのため、信頼性の低いURLやメールは、安易に開かないよう注意しましょう。

不正なアプリはインストールしない

アプリのインストール方法も、セキュリティ対策において非常に重要です。Google PlayやApp Storeなどの公式アプリストアで公開されているアプリは、一定の審査基準をクリアしているため、比較的安全性が高いとされています。

一方で、公式アプリストア以外で提供されているアプリのなかには、悪意のあるものが含まれていることもあり、マルウェアが仕込まれているリスクが存在します。そのため、公式アプリストア以外からのインストールは避けるようにするのが賢明です。

まとめ

マルウェアに感染すると個人情報の流出や端末の不正操作など、深刻な被害に遭うリスクがあります。感染の兆候としては、端末の動作の遅延、バッテリーの急激な消耗、データ通信量の急増、ポップアップ広告の頻発、カメラやマイクの勝手な起動などが考えられます。

感染が確認された際は、インターネットとの通信を遮断し、セキュリティアプリでのスキャンや見覚えのないアプリを削除することが重要です。それでも状況が改善しない場合は、端末の初期化も検討する必要があります。

また、日常的にセキュリティ対策を講じることで、マルウェア感染のリスクを大幅に低減できます。スマホを安全に利用するためにも、この記事でご紹介した対策に意識的に取り組んでみましょう。

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