050からはじまる番号は迷惑電話?知らない番号から着信があった際の対処法

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「050は迷惑電話?」「050からはじまる番号って誰が使っているの?」と疑問に感じている人もいるでしょう。050からはじまる番号は、IP回線を使用した電話番号(インターネットを使って電話をかけるための番号)なので、迷惑電話とは限りません。しかし、迷惑電話に使用されているケースがあるのも事実です。

この記事では、050からはじまる番号から電話がかかってきた際の対処法や、迷惑電話に出るリスクを減らすための方法を詳しく解説します。見覚えがない050の番号から電話がかかってきたことがある人は、ぜひ参考にしてください。

目次

050からはじまる電話番号とは

050からはじまる電話番号は、IP回線を使用していることを意味します。IP回線とは、インターネット回線を用いた通信回線のことです。そのため、050からはじまる電話番号はインターネットに接続できる端末さえあれば使用できます。

050の電話番号は、固定電話の番号のように地域に紐づいた番号ではなく、通信事業者が独自に割り当てる番号です。具体的には、「050+通信事業者の識別番号+加入者番号」で構成されています。そのため、番号を見ただけではどこからかけられているのかを特定できません。

050が迷惑電話だと認識されてしまう理由

050が迷惑電話だと認識されてしまう理由

先述したとおり、050の番号からかかってくる電話のすべてが迷惑電話だとは限りません。ここでは、050の番号が迷惑電話だと認識されてしまう理由について解説します。

認知度が低いため

050の電話番号は、東京の「03」や大阪の「06」などの市外局番や、携帯電話に割り当てられる「090」「080」などに比べると、あまり認知されていません。

見慣れない番号であるため、050から電話がかかってくると不審に感じる人が多いと考えられます。

迷惑電話に悪用されているケースも存在するため

050の電話番号を利用した迷惑電話が増加していることも一因となっています。実際に、050の電話番号が提供されて以降、詐欺目的で電話がかかってくるケースが多発しています。

これまでは、050番号を取得する際に厳格な本人確認が義務付けられていなかったため、迷惑電話や詐欺など悪意のある目的に利用することが可能でした。

しかし近年では、050番号を使った詐欺事件が増加したことを受け、政府は特殊詐欺対策の一環として、令和6年4月から050番号の取得時の本人確認を義務付ける規則改正を行っています。

050からはじまる電話番号を悪用した事例

050からはじまる電話番号を悪用した事例

これまで、050の番号を取得する際の本人確認が義務化されていなかったことから、詐欺に悪用されているケースが多数ありました。

実際に2021年、東京都内で80代女性が050の番号を悪用した詐欺の被害に遭う事件が発生しています。具体的には、区職員を装った男性から「保険金の過払い金が戻ってくる」と電話を受け、050の番号からかかってきた電話の指示に従い、現金100万円を騙し取られています。

さらに、2020年時点で警察庁が把握している「ニセ電話詐欺」に使われた番号のうち、4件に1件が050の電話番号だったことが報告されています。つまり、050の電話番号を使った悪質な手口が横行しているのは事実であるため、今後も050番号からの着信には十分に注意する必要があるでしょう。

参考:東京新聞「「050」から始まる番号悪用でニセ電話詐欺が急増 入手に本人確認の義務なく事件の温床に」

050の番号から電話があった場合の対処法

050の番号は、企業が利用するケースも考えられますが、迷惑電話に利用されるケースもあります。そのため、050の番号から着信があった場合は安易に出ず、慎重に対応することが大切です。ここでは、対処法について詳しく解説します。

身に覚えのない電話番号には出ない

身に覚えのない電話番号から電話がかかってきた場合、基本的には出ないようにしましょう。電話の相手が誰なのかわからないのであれば、折り返しの電話も控えることをおすすめします。

電話番号を検索する

サービスを契約している企業からの重要な連絡である可能性も考えられるため、コールが鳴っている間や着信後に電話番号をWeb検索してみましょう。Web検索をすれば、企業の公式サイトに掲載されている電話番号と一致しているかどうか確認できます。

もし、電話番号を調べても明確な情報が出てこない場合は、折り返しの電話はしないようにするのが賢明です。

050番号からの迷惑電話のリスクを低減する方法

050からはじまる番号は迷惑電話の可能性もあるため、誤って出てしまわないよう事前に対策を行うことが大切です。ここでは、050番号からの迷惑電話のリスクを減らすために、着信前・着信後にすべき対策を解説します。

【着信前】セキュリティ対策サービスを活用する

050番号からの迷惑電話対策として、セキュリティ対策サービスの活用がおすすめです。

ドコモの「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」では、「迷惑電話対策」機能を提供しています。詐欺や架空請求などの可能性が高い電話番号からの着信を自動で判別し、もし危険な電話であった場合は「この番号にはご注意ください」と警告画面を表示してくれるので、うっかり出てしまうリスクを減らせます。

「最近、050の電話番号から頻繁にかかってくるようになった」「迷惑電話かどうか判断できるか不安」という方は、「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「迷惑電話対策」機能の利用をご検討ください。

【着信後】個別に着信拒否設定を行う

不審な電話である可能性が高い電話番号は、着信拒否設定を行うのが効果的です。着信拒否は、キャリア側のサービスを活用するか、自身でスマホの設定から行う必要があります。

それぞれ以下で詳しく解説します。

キャリア側での着信拒否設定を活用する

通信キャリアの迷惑電話対策サービスを活用するのも有効です。たとえば、ドコモでは「迷惑電話ストップサービス」を提供しており、最大30件の番号からの着信を拒否できます。

また、非通知や圏外からの着信も拒否できるため、不審な電話に出てしまうリスクを減らせます。

Androidの場合

Androidの場合、下記の手順で行うと着信拒否を設定できます。

  1. ホーム画面から電話アプリを選択する
  2. 画面右上のメニューアイコン「︙」をタップし、「設定」を選択する
  3. 着信拒否に関する項目をタップし、着信拒否を設定する

iPhoneの場合

iPhoneの場合、下記の手順で行うと着信拒否を設定できます。

  1. ホーム画面から「電話」アプリを開く
  2. 「よく使う項目」「履歴」または「留守番電話」を選択する
  3. 着信拒否したい電話番号の「i」のボタンをタップする
  4. 下へスクロールして「発信者を着信拒否」を選択する

上記の手順はご利用の機種によって設定方法が異なるため、詳細はご使用端末のメーカーのWebサイトをご確認ください。

【着信後】番号を連絡先に登録する

かかってきた番号が自身の契約しているサービスだった場合は、連絡先に登録しておきましょう。連絡先に登録しておくことで、次回着信時に応対すべきかどうか判断しやすくなります。

また、発信者をすぐに特定でき、重要な連絡を見逃すリスクを減らせます。登録する際に「サービス名」や「担当者名」などの情報をメモとして追加しておくと、よりスムーズに対応できるでしょう。

一方で、知らない番号や不審な番号の場合は、安易に登録しないよう注意が必要です。迷惑電話の可能性があるため、番号の出所をしっかり確認した上で登録を検討しましょう。迷惑電話であることが判明した場合は、着信拒否リストに追加することをおすすめします。

まとめ

050からはじまる電話番号は、インターネット回線を用いた通信回線であるIP回線を使用した電話番号です。認知度が比較的低く、近年詐欺に悪用されるケースが多発しているため、迷惑電話だと認識されることもあります。

しかし、050からはじまる番号がすべて迷惑電話というわけではありません。企業が重要な連絡をするために利用する場合もあります。番号を見ただけでは迷惑電話と判断することは難しいため、身に覚えのない電話番号には基本的に応対せず、Webで検索して発信者が誰なのかを確認しましょう。

また、050番号からの迷惑電話に出てしまうリスクを減らすために、着信拒否設定やセキュリティ対策サービスの活用なども大切です。迷惑電話の被害に遭わないように十分な対策を行った上で、安全にスマホを使用しましょう。

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