非通知のワン切り電話の目的と手口は?かかってきた時の対処法含めて解説
非通知の番号からワン切り電話がかかってきたとき、不安や戸惑いを感じたことがある方も多いでしょう。見知らぬ第三者に電話番号が漏れているのではないかと心配になったり、ストーカー行為ではないかと恐怖を感じたりすることもあるかもしれません。
この記事では、非通知のワン切り電話の目的や手口、そして効果的な対処法について詳しく解説します。また、怪しい電話番号からの着信による被害を防ぐ方法も紹介していますので、不審な電話に悩まされている方やスマホのセキュリティ対策に関心のある方はぜひ参考にしてください。
目次
非通知のワン切り電話の目的とは
非通知のワン切り電話の主な目的として、「犯罪への悪用」と「いたずらやストーカー行為」が挙げられます。それぞれの目的と手口について具体的に解説します。
犯罪への悪用
非通知のワン切り電話は、電話番号が現在有効であるかどうかを確認するために行われることがあります。発信音が鳴った時点で番号が有効であると確認できると、すぐに電話が切られるという手口です。
この手口を通じて、悪意のある第三者は有効な電話番号を収集し、その後、その番号を犯罪などに悪用する可能性があります。
いたずらやストーカー行為
非通知のワン切り電話は、いたずらやストーカー行為の一環として利用されることもあります。たとえば、ターゲットの電話に深夜や早朝に何度も発信することで、自身の存在をアピールして精神的な恐怖やプレッシャーを与えることを目的としています。
このような場合は、電話の受け手の精神的な苦痛が伴うだけでなく、身の危険にさらされる可能性もあるため、早急に対策を講じる必要があります。
非通知のワン切り電話の手口
非通知のワン切り電話の手口には、主に「個人情報を悪用するケース」と「無作為に電話をかけるケース」の二つがあります。それぞれの特徴と危険性について見ていきましょう。
個人情報を悪用する
ワン切り電話をかけることで、その番号が現在使われているかを判断し、詐欺やほかの犯罪活動に悪用するケースが考えられます。たとえば漏洩した電話番号が詐欺電話のリストに加えられ、リストを入手した犯罪者から詐欺の電話が度々かかってくる危険性なども想定されるでしょう。
無作為にワン切り電話をかける
無作為に生成した電話番号に対し、ワン切り電話をかける手口も存在します。犯罪者は電話に出やすい時間帯を狙い、次々とワン切り電話をかけます。この手口は、不安を与える目的で非通知が利用されることが多いです。
この場合、直接的な被害のリスクは低いものの、悪質ないたずらとして受け手に大きなストレスを与えます。頻繁に繰り返されると、日常生活に支障をきたすおそれもあるため、適切な対策を講じることが重要です。
非通知のワン切り電話がかかってきた場合の対処法
非通知のワン切り電話への対処法は、主に「電話に出ないこと」と「着信拒否設定を活用すること」の二つが挙げられます。これらの対処法について詳しく見ていきましょう。
電話に出ない
非通知の着信には基本的に応答しないようにしましょう。不審な番号からの電話に出ると、言葉巧みに個人情報を聞き出されたり、悪質な勧誘を受けたりするリスクがあります。また、一度出てしまうと、声などから性別やおおよその年齢なども推測され、名前などを名乗ってしまうと個人情報も相手に渡してしまいます。
誤操作などで電話に出てしまった場合も、名乗らずにすぐに切ることが大切です。
非通知からの着信を拒否する
非通知のワン切り電話は一度だけでなく、度々かかってくる可能性があります。繰り返しのワン切り電話を防ぐために、キャリアや端末の設定で非通知番号からの着信を拒否する設定をすることをおすすめします。
非通知からの着信を拒否する方法としては、キャリアが提供するサービスや端末自体の設定があります。これらの特徴と設定方法については、以下のとおりです。
キャリアが提供している設定
キャリアは非通知番号からの着信を拒否するための設定やサービスを提供しています。たとえば、ドコモが提供している「番号通知お願いサービス」は、非通知番号でかけてきた番号に対し、番号通知を依頼するガイダンスを流したあと、自動的に通話を終了するよう設定できます。
ほかのキャリアでも同様のサービスがないか、契約しているキャリアの公式サイトやカスタマーサポートで確認するとよいでしょう。
Android端末の場合
Android端末の非通知拒否設定の手順は、以下のとおりです。
- 通話アプリのメニューキー(︙)をタップし、「設定」または「通話設定」を選択する
- 「ブロック中の電話番号」を選択する
- 「不明」をONにする
機種やOSによって、設定画面の表示が異なる場合があります。その際は端末の取扱説明書やメーカーのサポートページを確認してください。
iOS端末の場合
iOS端末の場合、Androidのように「非通知の発信者を拒否する」という設定はありませんが、以下の手順で非通知発信者からの電話を制限することができます。
- ホーム画面から「設定」を開く
- 設定から「電話」を開く
- 「不明な発信者を消音」を選択する
ただし、上記の方法は電話帳に登録していないすべての発信者に適用されるため、注意が必要です。また、機種やOSによって、設定画面の表示が異なる場合があります。その際は端末の取扱説明書やメーカーのサポートページを確認してください。
怪しい電話番号からの着信による被害を防ぐ方法
怪しい電話番号からの着信による被害を防ぐためには、主に以下のような方法があります。それぞれ解説していきます。
電話番号を安易に登録しない
SNSやECサイト、配送サービスなどを利用する際に電話番号の登録を求められることがあります。電話番号登録が必須のサービスなどもありますが、なかには登録が任意のものもあるため、必要最低限の情報に絞って登録するようにしましょう。
また、運営元が不明なサービスを利用する場合は登録だけでなく、サービス利用についても慎重に判断しましょう。安易に電話番号を提供すると、不要な勧誘電話や迷惑メールの標的になるリスクがあります。
セキュリティ対策サービスを活用する
不審な電話によるリスクを減らしたい方は、セキュリティ対策サービスを活用するのがおすすめです。ドコモの「あんしんセキュリティ」の「迷惑電話対策」機能を使えば、詐欺などの危険な番号の発着信時に警告表示をしてくれます。また、発着信以外でも電話番号を入力すると危険な番号や発信元情報を確認できます。セキュリティ対策サービスを活用して適切に対策することで、あんしんして電話を利用できるようになるでしょう。
まとめ
非通知のワン切り電話は、さまざまな目的で行われることがあります。具体的には犯罪行為への悪用、いたずら・ストーカー行為などが挙げられ、個人情報を不正に入手するためや、精神的なプレッシャーを与えることを目的としているケースが多いです。
基本的に非通知からの電話には出ないという姿勢を持つことが大切ですが、併せてキャリアや端末が提供している非通知電話の拒否設定を活用することで、リスクを減らすことができます。
怪しい電話番号からの着信による被害を防ぐためには、会員登録やサービス利用時に電話番号を安易に入力しないこと、セキュリティ対策サービスを活用することが効果的です。これらの対策を行うことで、安全に電話を利用できるでしょう。