知らない番号から電話がかかってきたらどうする?適切な対処法と今後の防止策
知らない番号からの着信があり、対応に困った経験はないでしょうか。特に、相手が誰かわからない場合や、怪しい勧誘や詐欺の可能性を考えると、どのように対応すべきか迷うこともあるでしょう。
本記事では、知らない番号からの電話に対して取るべき適切な対処法を解説します。また、迷惑電話かどうか判断するポイントや迷惑電話の予防策も紹介します。あんしんして電話に対応するためにぜひ参考にしてください。
目次
知らない番号から電話がかかってきたときの対処法
知らない番号から電話がかかってきたときの主な対処法を紹介します。
電話番号を検索する
発信者を特定するには、電話番号の検索が有効です。コールが鳴っている間や呼び出し終了後にWebで番号を調べてみましょう。該当する企業や店舗が見つかるかもしれません。
また、市外局番を調べることで、その地域から電話がかかってきそうな親族や知人がいるかどうか、一定レベルまで絞り込むことは可能です。
かかってきた電話番号が080や090ではじまる個人番号の場合、自分に届いたメールの文末などに記載がないか探してみるのもおすすめです。個人の連絡先として記されている可能性があるため、調べてみるのも一つの手です。
併せて、電話番号検索サイトを活用して番号に関する口コミを調べることもヒントの一つになります。セールス電話や不審な番号の場合、ほかのユーザーが口コミを投稿している場合があるためです。記載情報がすべて正しいとはいえませんが、参考にすることは可能です。
上記のような方法を組み合わせることで、知らない番号からの着信に対し、適切な判断ができるようになるでしょう。
留守番電話サービスを活用する
留守番電話サービスを設定している場合、留守番電話メッセージから判断することも可能です。
もし相手が重要な用件でかけてきている場合は、留守番電話に音声メッセージを残す可能性が高いです。電話が切れたあとに留守番電話に記録された音声メッセージを聞けば、誰が何の目的で電話をかけてきたのかを確認できるため、必要に応じて折り返しの電話をかけることができるでしょう。
また、同一の知らない番号から複数回かかってきているにもかかわらず、留守番電話のメッセージが残っていない場合は、その番号が迷惑電話である可能性があります。そのため、前述した電話番号の検索と組み合わせるなどして発信元を確認してみましょう。
非通知・国際電話には出ないようにする
非通知や国際電話からの着信には、特に注意が必要です。これらの番号は、セールスや勧誘、さらには詐欺や犯罪行為にも悪用されることがあるため、基本的に身に覚えがなければ対応しないという姿勢でいることが賢明です。
非通知の番号の電話に出てしまった場合、その後もしつこい勧誘電話が何度もかかってきたり、電話のなかで個人情報を不正に聞き出されたりするといったトラブルに巻き込まれるケースも報告されています。
また、国際電話は近年、犯罪に悪用されるケースが増えています。たとえば、国際番号を使用して一度だけ着信を鳴らしてすぐに切り、電話を受けた人が折り返し電話をすることで高額な通話料を請求される、といった手口が報告されています。海外にいる家族や仕事先から重要な国際電話がかかってくる可能性がある場合、あらかじめ電話番号を聞いておくなど事前の確認をしておくことをおすすめします。
知らない番号から電話がかかってくるのはどのようなケース?
知らない番号から電話がかかってくるケースは多数あります。ここでは、いくつかの例をご紹介します。
利用サービスや運送業者からの電話
利用しているサービスや運送業者から着信が入ることがあります。たとえば、荷物の配達に関して運送業者から電話がかかってくることがありますが、配送業者や担当者によって電話番号が異なるため、電話登録してもまた知らない番号からかかってくるということが起こります。
また、0120や0800からはじまるフリーダイヤルの電話サービスは、多くの企業のカスタマーセンターで使用されています。このような番号からの着信は、使用サービスに関する連絡である場合があるため、電話検索によって一定絞り込むことが可能です。しかし、なかにはフリーダイヤルサービスを悪用した詐欺なども起こっているため、注意が必要です。
名刺交換を行った人や企業からの電話
名刺交換をした相手や企業からの電話の場合、自分の電話帳に番号を登録していないと発信元を特定できないでしょう。また、仮に名刺交換の相手の番号を電話帳に登録していたとしても、名刺を受け取った担当者が社内の別の部署や担当者にその名刺を渡し、直接交換していない人から連絡が届くといったケースも想定されます。
迷惑電話や営業電話
知らない番号からの電話は、迷惑電話やしつこい営業電話であるリスクも含まれています。特に注意が必要なのは、詐欺目的でかかってくるケースです。
たとえば、「税金が未払いの状態のため、今日の15:00までに振り込んでください」と騙して入金を促す振り込め詐欺などの手口が想定されます。ほかにも、クレジットカード会社を装った電話で「あなたのクレジットカードが不正利用されている疑いがあります。確認のためにカード番号を教えてください」といった言葉でカード番号を聞き出そうとする手口なども増えています。
また、着信拒否設定を行っても別の番号から何度もかけてくるようなしつこい営業電話を行う業者も存在します。
知らない番号からの電話に出てしまったときに迷惑電話か判断するポイント
かかってきた番号が非通知や身に覚えのない国際電話の場合には出ない、というのが基本的な対策です。しかし、迷惑電話かどうか判断しにくい場合、電話に出てしまうこともあるでしょう。
もし電話に出てしまった場合には、以下のポイントを参考に、迷惑電話かどうかを判断してみてください。
個人情報を求められる
電話で住所や銀行の口座番号・クレジットカード番号などの個人情報を求められた場合、迷惑電話の可能性を疑いましょう。正規の企業やサービスからの電話の場合、電話口でこのような個人情報を求めることはほとんどありません。
たとえば、クレジットカード会社を名乗る人物から「不正利用の疑いがあるため、カード番号を確認させてほしい」という電話が来るケースがあります。正規のクレジットカード会社であれば、カード番号の確認に電話を使うことはないため、このような不審な連絡があった場合はすぐに電話を切ってください。その後、公式のWebサイトに記載されている番号に電話をかけ、クレジットカードの不正利用の確認や、怪しい電話が来たことなどを報告するとよいでしょう。
緊急性を過度にアピールしてくる
電話相手が「あと3時間以内」「本日中」といった切迫感を強調する言葉を使っている場合も、迷惑電話の可能性が高いです。たとえば「本日中に契約しないと特別な割引が受けられません」や「本日中にお金を振り込まないとサービスが停止されます」など、過度な緊急性のアピールは詐欺電話の典型的な特徴といえるでしょう。
正規の連絡であれば、ユーザーの対応期間にある程度の余裕を持たせるものです。たとえば、公共料金の支払い遅延に関する通知であれば、数週間前から書面で届いているケースが一般的のため、電話で急に支払いや振り込みを急かすことはないでしょう。
このように緊急性を煽る内容の電話の場合、迷惑電話を疑うことが賢明といえます。
金銭の支払いを要求される
「個人情報を求められる」場合と同様、銀行やクレジットカード会社、水道・ガス・電気などの公共サービスの担当者になりすまし、電話で未払いの料金を支払うよう促されることがありますが、正規のサービスは電話で支払いを要求することはありません。特に急いで振込を行うことを求めてきたり、コンビニなどで販売されているギフトカードの購入を促されたりする場合は迷惑電話である可能性が高いため、求めに応じないようにしましょう。
迷惑電話のリスクを減らすための対策
迷惑電話による被害に遭わないようにするには、事前に対策を講じることが大切です。以下の対策を組み合わせることで、迷惑電話によるリスクを減らすことができるでしょう。
こまめに電話番号を登録する
迷惑電話対策の基本は連絡先の管理です。利用サービスの電話番号や仕事相手の番号などをこまめに登録しておくことで、相手からの着信を適切に判別できます。適切に登録していることで、未登録の知らない番号からの電話には応答しない、といったルールも設けやすくなります。
電話番号の登録作業が面倒に感じる方もいるかもしれませんが、最近では名刺をスキャンするだけで管理できるアプリも存在するため、手間をかけずに効率的に管理することができます。
着信拒否設定を活用する
特定の番号から繰り返し迷惑電話がかかってくるケースには、着信拒否設定が有効です。具体的な設定方法は以下のとおりです。
キャリア側での着信拒否設定を活用する
通信キャリアが提供する着信拒否サービスを検討しましょう。たとえば、ドコモの「迷惑電話ストップサービス」は最大30件の番号からの着信を拒否できます。非通知や圏外からの着信も遮断可能です。
Android端末の場合
Android端末で設定する場合は、以下の手順を行います。
- ホーム画面から通話アプリを選択する
- メニューキー(︙)をタップし、「設定」を選択する
- 着信拒否に関する項目をタップし、着信拒否を設定する
iOS端末の場合
iOS端末で設定する場合、以下の手順を行います。
- ホーム画面から「電話」アプリを開く
- 「よく使う項目」「履歴」または「留守番電話」を選択する
- 着信拒否したい電話番号の「i」のボタンをタップする
- 下へスクロールして「発信者を着信拒否」を選択する
上記の手順はご利用されている機種によって設定方法が異なるため、詳細はご使用端末のメーカーWebサイトをご確認ください。
セキュリティ対策サービスを活用する
迷惑電話によるリスクを低減してくれるセキュリティサービスを利用すれば、手軽に対策できます。
ドコモが提供する「あんしんセキュリティ」には「迷惑電話対策」機能が備わっています。この機能は、しつこいセールスなどの迷惑な番号や詐欺などの危険な番号の発着信時に警告画面を表示したり、電話番号に紐づく企業名や飲食店名を表示してくれます。
また、発着信以外でも電話番号を入力すると危険な番号や発信元情報を確認できるため、かかってきた番号を後から調べることも可能です。
まとめ
知らない番号から電話がかかってきた場合は、電話番号を検索する、留守番電話設定を活用してメッセージを確認するなどの対処を行いましょう。また、基本的な姿勢として、非通知電話や身に覚えのない国際電話には不用意に出ないようにしましょう。
しかし、知らない番号からの電話のなかには、利用しているサービスや配送業者などからの連絡の可能性もあります。そのため、電話のなかでクレジットカードや銀行口座などの個人情報を求められたり、緊急性を過度にアピールして入金や情報入力を促すような言葉が多かったりする場合には迷惑電話の可能性が高いと判断して電話を切ってください。
迷惑電話対策としては、連絡先のこまめな登録や着信拒否設定の活用が有効です。さらに、セキュリティ対策サービスを活用することで、電話に出なくてもしつこいセールスなどの迷惑な番号や詐欺などの危険な番号を事前に判断できます。複数の対策を組み合わせ、迷惑電話のリスクに備えることであんしんして電話を利用できるでしょう。