迷惑電話がかかってくる理由とは?具体的な対策方法も紹介
見知らぬ番号から突然勧誘の電話があったり、何度も同じ番号から着信が入っていたりするなどの迷惑電話に悩まされた経験はありませんか。迷惑電話は単にいたずらや嫌がらせなどが目的の場合もありますが、悪質なセールスや勧誘、詐欺行為などを目的としたケースも増えています。
本記事では、迷惑電話がかかってくる理由や具体的な対策方法について解説しているので、迷惑電話についてお悩みの方はぜひ参考にしてください。
目次
迷惑電話がかかってくる理由とは?
電話番号を教えていない相手から、なぜ電話がかかってくるのか疑問に思う人は多いでしょう。多くの場合は何らかの原因により電話番号が漏洩してしまい、悪用されている可能性が考えられます。
ここでは、どのようにして電話番号が漏洩しているのか、代表的なケースをご紹介します。
サイトやアプリ、SNSなどの登録情報から電話番号が漏洩したから
一つ目は、アプリやSNSの登録情報から電話番号が漏洩してしまうケースです。
アプリやSNSを利用する際に利用登録が必要になる場合がありますが、ここで入力した個人情報が外部に漏れることで、電話番号が漏洩してしまうことがあります。近年では、利用登録時に自身の電話番号宛てにSMSを送って認証を行う仕組みが主流になっており、電話番号をWeb上で入力する機会も増えています。
一部の悪質な企業では、登録されている電話番号などの個人情報を第三者に横流しするケースも発生しています。そのため、登録するサービスの提供元が信頼できる企業かどうか十分に確認することが重要です。
ウイルス感染により電話番号が流出したから
二つ目は、ウイルス感染により電話番号が流出するケースです。
自身のスマホがウイルスに感染すると、個人情報を盗み取るウイルスなどの侵入により、悪意のある第三者に電話番号が知られてしまうことがあります。登録している知人の電話番号なども漏洩させてしまう危険性があるため、注意しなければなりません。また、知人のスマホがウイルスに感染することで、自分の電話番号が漏洩してしまうケースも考えられます。
個人情報を登録している企業のサーバーがサイバー攻撃を受け、情報漏洩したから
三つ目は、個人情報を登録している企業から電話番号が漏洩するケースです、
近年、標的型攻撃と呼ばれるサイバー攻撃が増えており、個人情報を登録している企業のサーバーが狙われ、不正にアクセスされてしまうといった事例があります。
最近の事例としては、某動画サイトを含むサービス群を標的としたランサムウェア攻撃(暗号化することでファイルを利用不可能な状態にした上で、そのファイルを元に戻すことと引き換えに金銭を要求するマルウェア)により、登録していた氏名や住所、電話番号などの個人情報が外部に漏洩したというニュースもありました。
このように、企業のサーバーが不正アクセスを受けると、電話番号を含めた個人情報が悪意のある第三者に漏洩してしまい、迷惑電話の原因になる可能性があります。
無言の迷惑電話がかかってくる理由は?
迷惑電話のなかには、電話に出ても何も喋らなかったり、すぐに切れたりしてしまうケースもあります。無言の迷惑電話は何のためにかかってくるのか、その目的について解説していきます。
在宅状況や電話番号の使用状況の確認
迷惑電話をかけている悪意のある第三者は、電話番号しか電話をかける相手の個人情報を持っていない、という場合も想定されます。そのため、繰り返し電話をかけることで何時ごろに電話がつながりやすいか、電話の相手の年齢や性別はどうかなどを確認する目的が含まれています。また、無差別に電話をかけて、その電話番号の使用状況の確認を行っている場合もあります。
前述のように、情報収集を目的としている場合は犯罪の予兆である可能性もあるため注意が必要です。具体的には収集した在宅状況から空き巣の計画を立てる、悪徳な勧誘やセールスの対象にするなどが考えられます。
詐欺などに利用する目的
悪意のある第三者が詐欺などに悪用する目的も考えられます。電話に出る際に名乗ってしまうと、性別や声色などからわかるおおよその年齢層(高齢者か、若い世代かなど)、、また電話番号が有効であることが知られてしまいます。これらの情報をもとにユーザーにSMSが届き、SMSに記載されているフィッシングサイトに誘導されることでフィッシング詐欺などの犯罪行為に巻き込まれてしまう危険性があります。
迷惑電話がかかってきたときの対策方法
自分自身がどんなに気をつけていても、何らかの原因で電話番号が漏洩してしまうことがあるため、迷惑電話は決して他人ごとではありません。また、迷惑電話が続く状態に対して適切な対策を行わず放置していると、状況がさらに悪化してしまうリスクもあるため、迷惑電話に悩んでいる場合はすぐに対策を講じるべきです。
ここでは、迷惑電話がかかってきたときの対策方法をご紹介します。
迷惑電話に応答しない
基本的な対処方法として、知らない番号からの番号や非通知の番号には応答しないように心がけることをおすすめします。
先述したように迷惑電話に応答すると、アクティブな電話番号だということが相手に伝わり、繰り返し迷惑電話がかかってくることがあります。また、営業電話のリストに登録されて悪質な勧誘電話がかかってきたりする危険性もあります。
もしも電話に出てしまったら、個人情報を収集されないためにも氏名は名乗らず、相手と会話することは避けてすぐに電話を切るようにしましょう。
また、最近では電話番号をインターネットで検索すると迷惑番号リストなどに掲載されていることがあるため、発信元の番号がわかる場合は調べてみることをおすすめします。
着信拒否設定を活用する
迷惑電話の対策として、着信拒否設定を活用することも有効です。スマホの場合はキャリアの着信拒否設定などから、特定の電話番号や非通知の電話からの着信を受け付けないように設定することができます。
不審な電話番号や、しつこい勧誘電話の発信元などは着信拒否設定に登録するとよいでしょう。また、迷惑電話に出てしまった場合も、すぐに着信拒否設定に登録するようにしてください。
固定電話を利用している場合は、電話機に搭載されている着信拒否機能やオプションサービスを利用することで着信拒否設定を行うことが可能です。
スマホの着信拒否設定については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
セキュリティ対策サービスを活用する
迷惑電話の対処方法として、セキュリティ対策サービスを活用する方法もあります。着信拒否設定を行っても異なる電話番号から度々かかってくるケースも想定されるため、端末側での設定だけでは網羅できない部分をセキュリティサービスで補う役割も期待できます。
ドコモの「あんしんセキュリティ」の「迷惑電話対策」機能を活用すれば、勧誘や詐欺、架空請求など迷惑電話の可能性が高い電話番号からの着信があった場合、またはユーザーが発信をしようとした場合に警告画面が表示されます。安全に迷惑電話を見分けることができるため、被害に遭うリスクを低減できるでしょう。
また、メールやメッセージに含まれる電話番号がしつこいセールスなどの迷惑な番号や、詐欺などの危険な番号でないかを調べることができる機能も備わっています。この機能を活用することで、あんしんして電話をかけることができるでしょう。
まとめ
近年では、さまざまな理由により電話番号が外部へ漏洩してしまうリスクが高まっています。また、電話番号が漏洩していなくても、悪意のある第三者が無差別に電話をかけることによって、応答した人の情報を盗み取る手口も存在します。
迷惑電話に対して適切に対策を行わないと、しつこく勧誘を受けたり、詐欺行為に巻き込まれたりする危険性があります。そのため、知らない番号からの電話に出ない、着信拒否設定を行うといった対策に加え、セキュリティ対策サービスを活用して迷惑電話のリスクに備えましょう。