メールアドレスの流出対策とは?流出のリスクや原因も詳しく解説

近年、メールアドレスの流出事例が増えており、個人情報の漏洩や不正アクセス、迷惑メールのリスクを高めています。メールアドレスの流出を防ぐには、どのような対策を取ればよいのでしょうか。
本記事では、メールアドレスが流出している主な原因とメールアドレスが流出した場合に想定されるリスク、流出によるリスクを低減する対策を紹介します。
目次
メールアドレスが流出している主な原因

メールアドレスの流出による被害を防ぐ前提として、メールアドレスが流出する原因を理解することが大切です。ここでは、メールアドレスが流出する3つの主な原因を紹介します。
不審なサイトでのメールアドレス入力
不審なサイトで安易にメールアドレスを入力すると、悪意のある第三者に情報が渡ってしまうリスクがあります。不審なサイトとは、正規のサイトを装い、メールアドレスやパスワードなどの個人情報を入力させようとするフィッシングサイトなどのことです。
このような不審なサイトは見た目が本物のサイトと酷似しているため、見分けるのは容易ではありません。メールアドレスだけでなく、パスワードも同時に入力してしまった場合は、アカウントの乗っ取りや不正ログインなどの被害に遭うリスクも高まります。
第三者による情報漏洩
企業やサービスが悪意のある第三者からサイバー攻撃を受けると、メールアドレスを含む情報が漏洩するリスクが生じる可能性があります。
また、懸賞サイトやポイントサイトを装ったサイトへの登録や、運営会社がわからないサイトを利用した場合などでも登録したメールアドレスが第三者によって流出されてしまうリスクがあります。
暗号化されていない公共Wi-Fiの利用
公共の施設などで提供されているWi-Fiは、通信が暗号化されていない場合があります。暗号化されていないWi-Fiを利用すると、通信内容が第三者に傍受される、つまり見られてしまう可能性があります。
通信内容が傍受されると、メールアドレスを含む個人情報、Webサイトの閲覧履歴、入力したパスワードなどが盗まれてしまいかねません。特にメールアドレスは、スパムメールやフィッシング詐欺などに悪用される可能性が高いため、注意が必要です。
メールの誤送信
メールの誤送信は、情報漏洩のリスクにつながります。意図しない相手にメールを送ってしまうと、本来送るべきでなかった個人情報やメールアドレスなどの情報が流出し、悪用される可能性はゼロではありません。
たとえば、顧客リストを誤って社外に送信したり、機密情報を含むメールを知り合いに送るつもりが別の人に送ったりしてしまうケースなどが考えられます。一度の不注意が大きな問題に発展する可能性があるため、メール送信前には宛先や添付ファイルを十分に確認することが重要です。
メールアドレスが流出した場合に想定されるリスクとは?

メールアドレスが流出した場合、どのようなリスクが生じるのでしょうか。ここでは、想定される2つのリスクを紹介します。
不正アクセスされ、個人情報が流出するリスク
メールアドレスが流出すると、普段利用しているサービスのアカウントに不正アクセスされたりするリスクが高まります。サービスに登録している名前や住所などの個人情報が流出し、悪用される危険性も生じます。さらに、サイトなどに登録している銀行口座やクレジットカード情報などの個人情報も漏洩する被害も想定されるため注意が必要です。
フィッシングメールなどの迷惑メールが増えるリスク
メールアドレスが漏洩してしまうと、悪意のある犯罪グループなどがアドレスをメールリストに登録し、大量の迷惑メールを送りつけてくる可能性が高まります。迷惑メールの増加は、単にメールボックスが煩雑になるだけでなく、さまざまなリスクがあります。
特に注意すべきは、迷惑メールのなかに含まれるフィッシング詐欺メールです。フィッシング詐欺メールは、銀行やクレジットカード会社などの正規機関を装い、受信者を偽のWebサイトへ誘導し、個人情報の入力を促します。
誘導先のWebサイトで個人情報を入力してしまうと、個人情報漏洩はもちろんのこと、クレジットカードや銀行口座などの不正利用にもつながるリスクがあります。
メールアドレスの流出を防ぐための対策
ここからは、メールアドレスの流出を防ぐための対策を紹介します。被害を軽減するためにも、対策を徹底しましょう。
二段階認証を設定する
積極的に行いたいのが、二段階認証の設定です。二段階認証とは、IDとパスワードによる認証に加えて、もう一つの認証要素を追加することで、セキュリティを強化する仕組みです。
二段階認証には、ワンタイムパスワードを利用する方法、指紋認証や顔認証などの生体認証を利用する方法などがあります。二段階認証を設定していれば、たとえ第三者にメールアドレスとパスワードを盗まれても、第二の認証を突破しなければアカウントにアクセスできないため、流出による被害を防ぐことができます。
安易にリンクやファイルを開かない
不審なメールやWebサイトに記載されているリンクにアクセスしたり、添付されているファイルを開いたりしないことも、被害を低減するための対策です。
見覚えのないリンクにアクセスすると、フィッシングサイトなどの悪質なサイトにつながり、メールアドレスを含む個人情報を盗まれる危険性があります。また、添付ファイルを開くとウイルスに感染するリスクもあるため、信頼できる送信元以外のメールは基本的に開かないよう徹底しましょう。
セキュリティ対策サービスを活用する
メールアドレスの流出による被害を低減するには、セキュリティ対策サービスの活用が効果的です。たとえばドコモの「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「迷惑メール対策」「危険Wi-Fi対策」機能が役立ちます。
「迷惑メール対策」機能は、お申込みするだけで、自動で迷惑メールを判定します。自動的に迷惑メールが振り分けられるため、危険なメールを開いてしまうリスクを減らすことが可能です。
まとめ
メールアドレスが流出すると個人情報の漏洩や不正アクセス、迷惑メールのリスクが高まるため、対策を取ることが重要です。
メールアドレスは、不審なサイトへのログインや第三者による情報漏洩、暗号化されていない公共Wi-Fiの利用などによって流出リスクが高まります。流出後の被害を防ぐためには、二段階認証を設定したり、不審なメールやWebサイトに記載のリンクにアクセスすることを避けることが賢明です。
また、セキュリティ対策サービスを活用すれば、不審なサイトや危険なWi-Fiスポットへのアクセス時に警告が表示されるため、メールアドレスの流出によるリスクを低減できます。