no replyメールとは?迷惑メールと疑われる場合の対処法も紹介

#迷惑メール/迷惑SMS対策
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「no reply(返信不可)メール」とは、受信者が送信者へ返信できないメールのことをいいます。主に企業やサービスが一方的に情報を伝える目的で使用していますが、この仕組みを悪用して迷惑メールを送信し、詐欺を仕掛ける場合もあるため注意が必要です。

本記事では、no replyメールの仕組みや目的、迷惑メールかどうか見分けるポイントを解説します。迷惑メールの受信によるリスクを低減させる対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

no reply(返信不可)メールとは

「no reply(返信不可)メール」とは、受信者が送信者へ返信できないように設定された送信専用のメールのことです。「noreply@xxxxx.com」といったメールアドレスが使われており、@のあとに入るドメイン名部分には一般的に企業名やサービス名が入ります。

「noreply@xxxxx.com」のメールアドレス宛てに返信をしても、送信者にメッセージは届きません。送信者に連絡をしたい場合は、メール本文に記載されているお問い合わせ先(カスタマーサポート用のメールアドレスなど)や、Webサイト内の問い合わせフォームを利用する必要があります。

no replyがついたメールアドレスを使用する目的

no replyがついたメールアドレスは多くの場合、企業やサービスがユーザーに情報を伝えるための目的で使用されています。しかし、なかには詐欺を目的として悪用されるケースもあります。以下では、no replyがついたメールアドレスを使用する目的について詳しく解説します。

送信者が一方的に情報を伝えるため

no replyがついたメールアドレスは、主に送信者が一方的に情報を伝える目的で使用されます。

たとえば、オンラインショッピングの購入完了の通知や、レストランやホテルの予約確定のお知らせ、パスワードのリセット確認通知などが挙げられます。個別のメールに適切に対応するには手間や時間がかかるため、返信不可のアドレスを使用し、問い合わせなどは別の窓口を設けることで企業の顧客対応を効率化することが可能です。

また、新商品の案内やイベント情報といったメールマガジンを、購読者に効率的に配信するために利用されることもあります。

詐欺などに悪用する目的の場合もある

no replyがついたメールアドレスは、一部の悪意のある第三者によって詐欺などの目的で悪用される場合があります。no replyメールは前述のとおり多くの企業やサービスが公式に使用しているため、「no reply」を含む偽のアドレスからのメールに対しても、受信者は公式からのメールアドレスだと勘違いしやすいという側面があります。その信頼性により、詐欺メールなどに悪用されるケースもあるのです。

具体的な例として挙げられるのは、銀行やクレジットカード会社を装い、no replyがついたメールアドレスから送られてくる迷惑メールです。受信者に対して「○○カードを使用した覚えのない場合は、以下のリンクをクリックしてカード使用の詳細を確認してください」といった文言で不安を煽り、メールに記載のURLからフィッシングサイトへと誘導し、クレジットカードの情報を入力させようとします。

このようなメールは本物の企業からのメールに似せて巧妙に作られているケースが非常に増えているため、特に注意が必要です。

no replyがついたメールアドレスが詐欺などに悪用される例

no replyのメールが迷惑メールかどうかを見分けるポイント

前述のとおり、no replyがついたメールアドレスだからといってすべてが公式のメールとは限りません。なかには悪意のある第三者によって送信されているケースもあるため、迷惑メールかどうかを見分けることが大切です。

以下では、no replyのメールが迷惑メールかどうかを見分けるポイントを紹介します。

送信元のメールアドレスの「@以降」が不自然ではないか

no replyメールが迷惑メールかどうかを見分けるには、送信元のメールアドレスの「@(アットマーク)」以降のドメイン名に注目することが大切です。正規の企業やサービスが使用しているドメイン名と一致しているか、不自然な文字列が含まれていないかを確認しましょう。

たとえば、正規の銀行からのメールの場合は「noreply@bankname(企業名).com」といった形で、企業名を含んだドメインを使用しているケースが大半です。しかし迷惑メールの場合、@以降が「noreply@bankname-secure.com」や「noreply@banknarne.com」など、正規のドメインと似ているものの、一部異なる文字列が追加されていたり、不要な文字が含まれていることがあります。「o(オー)」を「0(ゼロ)」に置き換えたり、「rn(アールエヌ)」の二文字で「m(エム)」に見せかけたりするといった手口が典型的です。

このような迷惑メールを見分けるためには、正規のメールのドメイン名をWebで調べたり、過去に受信したメールを確認したりするなど、正しいアドレスかどうかを調べることが大切です。普段利用しているサービスのドメインと一部異なる場合や、見覚えのない文字列が含まれる場合は迷惑メールである可能性が高いといえるでしょう。

個人情報の更新を促すような文面があるか

正規のno replyメールかどうか見分けるためには、個人情報の更新を促すような文面が含まれていないかを確認することが重要です。たとえば、「お支払い情報が承認されません」といった、受信者に対して支払い情報やアカウント情報の更新を急かすような文面がある場合には、注意が必要です。このような迷惑メールは、自動化されたシステムによって大量に配信されている可能性が高く、受信者の個人情報を盗む目的で無作為に送信されています。

一般的に、クレジットカード会社などがメールを使ってクレジットカード情報の入力を求めるケースはありません。そのため、「noreply」と記載されたメールで、いきなり個人情報を入力するよう求められた場合は迷惑メールであるリスクが高いと判断できます。自分の支払い情報やアカウント情報を確認したい場合は、メールからではなく、ブラウザから直接正規のWebサイトにアクセスするか、公式アプリなどを利用しましょう。

個人情報の更新を促すような文面

迷惑メールの受信によるリスクを低減させる対処法

no replyがついたメールに限らず、さまざまな迷惑メールが届く可能性は誰にでもあります。メールを悪用した詐欺に遭わないために、以下ではno replyメールを含めた迷惑メールの受信によるリスクを低減させる対処法を紹介します。

メール内のURLにはアクセスしない

迷惑メールの受信によるリスクを低減させるには、メール内のURLにはアクセスしないことが大切です。

特に、no replyがついたメールのうち「@以降が不自然」「個人情報の更新を促すような文面がある」などの特徴があるメールの場合、フィッシングサイト(偽のWebサイト)に遷移するURLが記載されている可能性があります。そのURLにアクセスして個人情報やクレジットカード番号を入力すると、情報が第三者に盗まれ、不正利用されるリスクが高まるため危険です。

受信したメールが本物のように見える場合でも、メール内のURLには直接アクセスせず、公式サイトやアプリからアカウント状況を確認した方が安全といえるでしょう。

添付ファイルを開かない

迷惑メールの受信によるリスクを低減させるには、メールに添付されたファイルを開かないことも大切です。迷惑メールのなかには、悪意のあるファイルが添付されていることがあり、ダウンロードするとマルウェア(スマホやユーザーに被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェア)やウイルスに感染するリスクがあります。

たとえば、「請求書を確認してください」というタイトルの迷惑メールに、ファイルが添付されていた場合、多くの受信者は重要な書類だと思い、ついファイルを開いてしまうかもしれません。しかし、そのファイルにマルウェアやウイルスが仕込まれていた場合は、端末やシステムに不具合が生じるおそれがあります。

こうした被害に遭わないために、迷惑メールに添付されているファイルには触れないようにしましょう。

メールフィルタリング機能を活用する

迷惑メールのリスクを減らすためには、メールフィルタリング機能の活用が効果的です。迷惑メールかどうかは、メールを開いて中身を確認してみないと見分けられないケースがあります。そういう場合はメールフィルタリング機能を使うことで、迷惑メールと判断されるメールを自動的に振り分け、開封して確認する手間やリスクを低減できます。

ドコモの「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「迷惑メール対策」機能は、迷惑メールを自動で判定し、特定のフォルダに振り分けてくれます。さらにドコモ電話帳(クラウド)と連携し、登録されたメールアドレスのみを受信するように設定することも可能です。

「最近、迷惑メールが頻繁に届くようになった」「迷惑メールを一つずつ削除するのが面倒」という方は、メールのフィルタリングでリスクを低減できる「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「迷惑メール対策」機能の利用をご検討ください。

まとめ

no replyメールは、企業やサービスが情報を伝えるために利用するメール形式であり、受信者から送信者へ返信ができない設定になっています。多くの企業やサービスが利用していますが、その信頼性を逆手に取って悪用されるケースもあるため、注意が必要です。

迷惑メールかどうかを見分けるためには、送信元のメールアドレスの文字列や個人情報の入力を要求する文面の有無に注視しましょう。少しでも怪しいと感じた場合は、メール内のURLへのアクセスを避けること、添付ファイルを開かないことが大切です。

no replyメールをはじめとした迷惑メールにお悩みの方は、メールフィルタリング機能の活用など、被害を未然に防ぐ対策をぜひ検討してみてください。

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