アンチウイルスとは?具体的な機能や導入しないリスクを解説

インターネット上の記事やSNSの投稿では、「アンチウイルスはいらない」と目にすることもあるかもしれません。しかし、アンチウイルスがないことで、ウイルスやマルウェア(スマホやユーザーに被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェア)に感染してしまい、大きな被害につながる可能性もあります。
この記事では、アンチウイルスソフトの具体的な機能や、アンチウイルスを導入しないことによるリスクを解説します。また、ソフトを導入する際の注意点についても詳しく説明します。
目次
アンチウイルスとは

アンチウイルスとは、コンピューターウイルスやマルウェアの感染を防ぐためのソフトウェアや対策全般を指します。
現代では企業だけでなく個人を標的としたマルウェアによる攻撃も存在するため、パソコンを使用する方であれば、どなたでも被害に遭うリスクがあります。そのため、万が一の事態に備えて、アンチウイルスに関する知識を身につけることが大切です。
アンチウイルスソフトの具体的な機能
アンチウイルスのソフトウェアには、どのような機能が含まれているのでしょうか。
アンチウイルスソフトの具体的な機能は、下の表のようにまとめられます。
機能 | 機能の説明 |
---|---|
ウイルスの検知・駆除 | デバイス内をスキャンしてウイルスやマルウェアを見つけます。必要に応じて、それらを駆除することも可能です。ソフトがアップデートされていれば、最新のマルウェアにも迅速に対応できます。 |
Webフィルタリング | 有害なサイトへのアクセスを制限し、マルウェアのダウンロードや不正な通信を遮断します。職場や学校で、不適切なWebサイトやコンテンツへの接続を制限するのにも使われます。 |
メールの保護 | メールの添付ファイルや迷惑メールをチェックします。フィッシング攻撃やウイルス感染を防ぎます。メールは主な感染経路であり、攻撃を防ぐために重要な機能です。 |
ファイアウォール | ネットワークを監視し、脅威や不正アクセスを検知し遮断します。通信を常に監視し続けることで、未知の脅威からもパソコンを保護することが可能です。 |
自動アップデート | 端末やプログラムを自動的に最新の状態に保ちます。セキュリティの脆弱性が高まるのを防ぐのが目的です。 |
一言でアンチウイルスソフトと言っても、さまざまな機能が組み合わさっていることがわかります。すべての機能が相乗的に働くことによって、インターネットのあらゆる脅威からデバイスを守れます。
アンチウイルスソフトはいらない?利用しないリスクとは
「アンチウイルスソフトはいらない」という意見がありますが、アンチウイルスソフトを使わないと、危険な状態に陥るおそれもあります。
アンチウイルスのソフトウェアを利用しないリスクとして、次の2点があげられます。
- マルウェアに感染してしまう
- 周りにウイルスを感染させてしまう
これらの危険性について、詳しく解説しましょう。
マルウェアに感染するリスク
マルウェアに感染した場合、検知できずに放置すると、システムが正常に機能しなくなるおそれがあります。
例えば、信頼できるサイトだと思ってアクセスしたものの、実際は偽サイトで、不正なプログラムをダウンロードしてしまうケースも考えられるでしょう。気づかないうちにマルウェアがインストールされ、システムの異常や個人情報の流出につながります。
特に個人情報を盗取された場合、金銭的な被害だけでなく、SNSなどのアカウント情報が流出し、なりすまし被害に遭う可能性も懸念されるでしょう。
感染を広げるリスク
デバイスがウイルスに感染すると、周囲のデバイスやネットワーク全体に感染させてしまうリスクがあります。たとえば、同じWi-Fiネットワークを利用している環境では、一台のデバイスがウイルスに感染すると、ほかのデバイスにも感染が拡大していくケースも少なくありません。
特に、仕事のパソコンがウイルスに感染した場合、会社のネットワーク全体に被害が広がる可能性があるため、十分な対策が必要です。このように個人の不注意が、家族や職場の仲間など多くの人に被害を広げてしまう可能性があるため、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
アンチウイルスを導入する際の注意点

アンチウイルスソフトを導入すれば、これまで説明してきた感染のリスクを下げることができます。ただしソフトウェアを導入する際には、次の2点に注意しましょう。
- 備わっている機能を確認する
- アンチウイルスソフトやOSを最新の状態に保つ
注意点を守らないと、アンチウイルスソフトの本来の力を発揮できず、感染のリスクを高めてしまうおそれもあります。2つの注意点について、より詳しく解説していきましょう。
備わっている機能を確認する
アンチウイルスのソフトウェアを購入する前に、どのような機能が備わっているかを確認しておきましょう。複数のソフトウェアを見比べて、セキュリティ対策として活用できそうか、比較検討するのが重要です。
また、機能とともに対応しているOSなども確認しておきましょう。ソフトによっては、Windowsでだけ使える、macOSでだけ使えるという場合もあります。OSのバージョンが古いとソフトが対応していないこともあるため、アンチウイルスソフトを導入する前にはOSに関する要件をチェックしておくのが大切です。
アンチウイルスソフトやOSを最新の状態に保つ
アンチウイルスソフトやOSは、最新の状態に保っておきましょう。ソフトやOSを最新のものに更新していないと、脆弱性をつくサイバー攻撃などに対応できない可能性が高まります。ウイルス感染のリスクも大きくなってしまうため、常に最新にしておく必要があります。
最新の状態に保つためには、ソフトウェアの自動アップデート機能を有効にするのがおすすめです。手動で更新しようと思っていても、忙しくなるとつい忘れてしまうことがあります。自動アップデート機能で、アンチウイルスやOSが更新されるように設定しておくことが重要です。
まとめ
この記事では、アンチウイルスソフトの機能と、導入時の注意点について紹介しました。アンチウイルスソフトが入っていないと、マルウェアへ感染するリスクが高まり、周囲の人たちにも被害を与えるおそれもあります。
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