スマホ(携帯電話)のセキュリティ対策は必要?アプリの活用など具体的な対策を紹介

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スマホ(携帯電話)は日々進化を続けています。今ではPCと同じような情報処理を行うことができたり、オンラインで手軽にショッピングしたり、SNSを通じて海外のユーザーと交流できたりと、私たちの可能性を広げてくれるツールとしてなくてはならない存在です。しかし、便利さの反面、個人情報が漏洩したり、ウイルスに感染したりする危険性も高まっています。

この記事では、スマホのセキュリティ対策が必要な理由や、セキュリティ対策、ウイルスに感染した時の対処法を解説します。対策を実践すれば、スマホをさらに安全に使えるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。

目次

スマホ(携帯電話)のセキュリティ対策の必要性

スマホ(携帯電話)のセキュリティ対策の必要性

スマホは今や生活に不可欠なものとなっていますが、セキュリティリスクについては関心が薄い、という方も少なくないのではないでしょうか。

スマホには名前やメールアドレスだけでなく、写真、連絡先、銀行口座の情報やクレジットカードの情報など大切な個人情報が多く保存されています。これらの情報が流出すると、個人情報を悪用されたり、お金に関わる被害を受けたりする可能性があります。

そこで、まずはスマホにセキュリティ対策が必要な理由について詳しく解説します。

「スマホ≒パソコン」である

スマホの進化はめざましく、パソコンと同じようにWebにアクセスでき、アプリのダウンロードや動画の視聴、SNSへのアクセスなどを手軽にどこからでも行えるようになりました。機能性が進化した反面、不正なアプリのダウンロードによるウイルス感染や、危険なサイトにアクセスして個人情報を入力したことによる情報漏洩など、パソコンと同様のセキュリティリスクも高まっています。

パソコンの場合、セキュリティソフトなどをダウンロードしてウイルス対策を行うことが慣習になりつつありますが、スマホの場合はパソコンに比べてセキュリティ対策の実施率が低い傾向にあります。たとえば、モバイル社会研究所の調べによると、60~70代はスマホのセキュリティ対策について「あまりできていない」「できていない」と回答する割合が半数を超えています(下図参照)。

そのため、スマホのセキュリティ対策不足に漬け込まれてウイルス感染などの被害を受けないよう、対策を講じる必要があります。

【セキュリティ対策への認識(年代別)※スマホ所有者】

【セキュリティ対策への認識(年代別)※スマホ所有者】

引用:モバイル社会研究所
https://www.moba-ken.jp/project/seniors/seniors20230209.html

スマホには個人情報や重要なデータが多い

スマホには銀行口座の情報やクレジットカードの情報、メールアドレス、写真、連絡先など、多くの個人情報やデータが保存されています。セキュリティ対策を怠っていると、これらの情報が第三者に盗まれる危険があります。

近年はスマホユーザーを狙った詐欺も増えており、大手サイトになりすましたメールから偽のWebサイトへのアクセスを促し、個人情報を入力させるような事例が発生しています。

もし誤ってクレジットカード番号や銀行口座の番号を入力してしまった場合、不正に利用されるなどの被害に遭う可能性が高まります。このような被害に遭わないためにも、セキュリティ対策を行う必要があるのです。

スマホを狙ったウイルスが増えている

近年ではスマホを狙ったウイルスも増加傾向にあります。ウイルスとは、スマホに侵入して不正な動作をしたり、個人情報を盗んだりする悪意のあるプログラムのことです。

たとえば無料のアプリをダウンロードする際、悪意のあるソフトウェアが含まれていることがあります。また、メールやSMSに記載されているURLにアクセスし、遷移先でファイルやアプリをダウンロードすることでウイルス感染してしまうケースもあります。

また、スマホを狙った「身代金ウイルス」も増えています。これは、ウイルス感染した端末のデータを暗号化し、もとに戻すことと引き換えに金銭を要求する手口です。こういった脅威から身を守るためには、OSの更新を実施したり、信頼できるセキュリティ対策アプリを活用したりするといった対策を行うことが大切です。

スマホ(携帯電話)のセキュリティリスク

スマホ(携帯電話)のセキュリティリスク

スマホのセキュリティリスクには、以下のようなものがあります。

  • ウイルス感染
  • フィッシング詐欺
  • スマホの盗難や紛失による被害

それぞれどのようなリスクが想定されるのか、詳しく説明します。

ウイルス感染

ユーザーに被害を与えることを目的としたウイルスに感染してしまうリスクがあります。スマホに感染する経路としては、不審なメールやSMSに記載されているURLからサイトにアクセスしたことで感染するケースや、公式アプリストア以外で配布されている非公式アプリのダウンロードなどによるケースが存在します。

ウイルスに感染すると動作が重くなる・バッテリーがすぐになくなるなどの症状だけでなく、知らない間に個人情報が盗まれている場合があります。また、スマホ内のデータを暗号化して身代金を要求する「身代金ウイルス」により、金銭的な被害に遭うケースもあります。

フィッシング詐欺

フィッシング詐欺とは、銀行やクレジットカード会社などの企業を装い、ユーザーから個人情報を盗み取る詐欺のことです。実在する企業に見せかけてメールやSMSを送付し、ログインIDやパスワード、クレジットカード番号を入力させるために偽のログイン画面に誘導します。入力された情報は悪意のある第三者に不正利用され、大きな被害につながるケースもあります。

スマホの盗難・紛失による被害

スマホを盗まれたり、なくしたりした場合にもセキュリティ被害に遭う可能性があります。スマホのなかにはクレジットカードの情報やパスワード、連絡先などの個人情報が入っているため、クレジットカードや銀行口座が不正利用されるリスクがあります。

すぐに実施できるスマホ(携帯電話)のセキュリティ対策

すぐに実施できるスマホ(携帯電話)のセキュリティ対策

ここでは、簡単にできるスマホのセキュリティ対策を紹介します。

OS・アプリは常に最新版にする

スマホのOSやアプリは定期的に更新されます。更新内容には、セキュリティの弱点を補強する修正プログラムが含まれていることもあるので、常に最新の状態にしておくことが大切です。OSの更新が提供された時は、すぐにアップデートするようにしましょう。

またOSやアプリの更新には、新しい機能の追加やシステムの性能向上も含まれているので、セキュリティ面だけでなく、スマホの挙動を快適に保つことにもつながります。

手動にしていると更新を忘れてしまう可能性があるため、OSやアプリの自動アップデート機能をONにして、常に最新にしておきましょう。

不審なアプリはインストールしない

Google PlayやApp Storeといった公式アプリストア以外で配布されているアプリはインストールするのを控えましょう。公式サイト以外が配布するアプリには、悪意のあるプログラムが含まれているケースが少なくありません。

また、公式アプリストアに掲載されているアプリは一定のセキュリティ基準をクリアしていますが、審査の目をすり抜けた不正アプリも一部存在します。そのため、開発者や企業名・口コミ・評価などを利用前に確かめ、不審な点がないかチェックしてから利用しましょう。

怪しいリンクにはアクセスしない

最近では、メールやSMSに不正なリンクを貼り、偽サイトへのアクセスを促して個人情報を盗んだり、ウイルス感染させたりする手口が増えています。

メールやSMSを開いただけで大きな被害につながることは少ないですが、リンクにアクセスしてファイルやアプリをダウンロードする・個人情報を入力する、などの行動によってウイルス感染や個人情報漏洩などにつながりかねません。

そのため、メールの送信元がいつも送付されているドメインかどうか、日本語表現に怪しいところなどがないかなどを確認しましょう。少しでも怪しいと感じた場合には、リンクへのアクセスは避けましょう。

セキュリティ対策サービスを導入する

上記のような自衛の方法だけに頼らず、セキュリティアプリなどのサービスを活用するのも一つの手です。ウイルス感染の有無を検知してくれたり、不審なサイトにアクセスする前に警告表示してくれたりする機能が備わっています。

ドコモの「あんしんセキュリティ」には上記のような「ウイルス対策*」機能、「危険サイト対策」機能があります。

ウイルス対策機能を活用することで、スマホ本体やアプリ、ファイル内に潜むウイルスの有無を検出してくれます。また、定期的なスキャンの実施だけでなく、SDカード挿入時やアプリダウンロード時にもスキャンしてくれる設定などがあります。

危険サイト対策機能は、フィッシングサイトやウイルスが潜む不審なサイトにアクセスしようとした際に警告を出し、アクセスをブロックしてくれます。

こうしたアプリの機能を活用し、網羅的にセキュリティ対策を行うことでさまざまなリスクに備えることができます。

あんしんセキュリティの「ウイルス対策*」機能について

*ウイルス対策機能は、Android 8.0以上のドコモスマートフォン・タブレットで利用可能

「スマホを探す」の機能をONにしておく

スマホの盗難・紛失リスクに備え、「スマホを探す」機能をONにしておきましょう。もし盗難・紛失してしまった場合に所在地を特定できます。遠隔操作でロックしたり、データを消去したりすることも可能です。

iPhoneの場合は「iPhoneを探す」、Androidでは「デバイスを探す」という機能があるので、事前に設定しておくとよいでしょう。万が一、スマホが盗まれた場合でも、遠隔でデータを削除する機能を使えば、個人情報の流出を防げます。

公共のWi-Fiには接続しない

公共の無料Wi-Fiは便利な反面、暗号化されていない通信を提供している場合が多いため、第三者に通信内容を傍受されてしまうリスクが高くなります。セキュリティリスクを優先するのであれば、なるべく公共のWi-Fiには接続しない方が賢明です。

どうしても公共のWi-Fiを使用しなければいけない場合には、個人情報を入力するなどの行為は避けましょう。

2段階認証を活用する

2段階認証は通常のパスワードに加えて、別の方法で本人確認を行うセキュリティ対策の一つです。たとえば顔認証や指紋認証、SMSで送られてくる番号を入力する方法などがあります。もしパスワードが漏洩してしまっても、もう一つの認証方法をクリアできなければアクセスできない仕組みになっているため、セキュリティリスクを低減できます。

主要なWebサービスやアプリでは2段階認証の設定が可能です。安全性をさらに高めるために、有効にしておくことをおすすめします。

定期的にデータのバックアップを取る

スマホがウイルスに感染したり、故障したりしたときのために、定期的にデータのバックアップを取っておくことが大切です。バックアップを取っておけば、万が一、データを削除しなければならないケースでも、大切なデータを失わずに復元できます。

バックアップを行う際は、クラウドサービスを使うと非常に便利です。しかし、セキュリティの観点ではクラウド保存も一定のリスクはあるため、外部の記憶媒体などと併せてバックアップするのがおすすめです。

スマホ(携帯電話)がウイルスに感染したらどうする?

スマホがウイルスに感染した場合は、迅速な対応が重要です。以下の手順に従って対処しましょう。

  1. スマホの動作が重くなる・バッテリーの消耗が異常に早い・カメラが勝手に起動するなどのウイルス感染の兆候があったら、Wi-FiやモバイルデータをOFFにしてインターネットへの接続を切ります。
  2. セキュリティアプリなどを活用し、ウイルスの有無や、どのアプリ・ファイルが原因となっているかをチェックします。
  3. 原因となっているアプリやファイルを削除します。

上記の対応を行っても改善されない場合には、スマホの初期化を検討しましょう。初期化を行うと、スマホは工場出荷時の状態に戻ります。

まとめ

まとめ

スマホは日常生活に欠かせない存在ですが、さまざまなセキュリティリスクも身近に潜んでいます。

ウイルス感染や情報漏洩などの被害に遭わないよう、OSやアプリを最新の状態にアップデートする・不審なメールやSMSに含まれるリンクにアクセスしない、などの手軽にできることから対策していきましょう。

しかし、自分でできることには限りがあるため、セキュリティ対策サービスなどを活用しながら網羅的に対策する方法がおすすめです。ドコモの「あんしんセキュリティ」なら、ウイルス対策から危険サイトの警告表示など、多様な機能でスマホを守ってくれます。セキュリティ対策に不安がある方は、ぜひ「あんしんセキュリティ」の利用を検討してみてください。

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