危険サイトの判別方法とは?チェックポイントやアクセスした場合の対処法

#危険サイト対策
公開日:
更新日:
セキュリティニュースのサムネイル画像

インターネットの普及に伴い、ネットショッピングやオンラインサービスの利用者が増えている一方で、危険なサイトも増加しています。危険なサイトは、個人情報を盗み取ったり、詐欺行為をしたりすることを目的としており、危険とは知らずにアクセスしてしまうと、大きな被害を受ける可能性があります。

本記事では、危険なサイトを判別する方法や、万が一アクセスしてしまった場合の対処法について、わかりやすく解説します。インターネットを安全に利用するために、ぜひ参考にしてください。

目次

危険なサイトとは

危険なサイトとは

インターネットには普通のサイトに見えても、実際はユーザーを騙すことを目的とした危険なサイトが存在します。主にユーザーの個人情報を盗み取ったり、不正な請求を行ったりすることを目的とするものです。特にネットショッピングやオンラインバンキングなど、個人情報を扱う機会が増えている現代においては、こうした危険なサイトに対する警戒がますます重要になっています。

ここでは、代表的な危険なサイトの種類とそれぞれの特徴について詳しく紹介します。

フィッシングサイト

フィッシングサイトとは、実在する金融機関やECサイトなどを装った偽物のサイトのことです。巧妙に作られており、ユーザーに本物のサイトだと思わせるようなデザインやURLを使用しています。

フィッシングサイトの目的は、ユーザーにIDやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報を入力させて盗み取ることです。多くの場合、偽のメールやメッセージを通じてユーザーを誘導し、偽サイトへのログインを促す手法が取られます。

公式のメールと見分けることが難しいため、常にURLを確認し、信頼できるサイトかどうかを判断することが重要です。

ワンクリック詐欺サイト

ワンクリック詐欺サイトとは、ユーザーがサイト上のリンクやボタンを押しただけで契約が成立したと一方的に主張し、代金を請求する詐欺サイトのことです。特に出会い系サイトや動画サイトでのワンクリック詐欺が多く報告されています。

これらのサイトの目的は、ユーザーを「無料」「限定」といった魅力的な言葉で誘い込み、その後に高額な料金を請求することです。多くの場合、請求書やメールで支払いを要求し、ユーザーに心理的な圧力をかけます。

こうした詐欺に遭わないためには、不審なサイトや怪しいリンクにアクセスしないことが重要です。

ワンクリック詐欺サイト

偽ソフトウェア配布サイト

偽ソフトウェア配布サイトとは、ウイルス感染の偽警告を表示し、ユーザーに偽のセキュリティアプリやソフトを購入させることを目的とした詐欺サイトです。突然の警告音やポップアップメッセージを使ってユーザーの心理的な不安を煽り、購入手続きを促す手段が特徴です。

また、偽ソフトウェアをダウンロードすると、さらに悪質なマルウェアがパソコンやスマホに感染するリスクが高まります。このようなサイトに遭遇した場合は、冷静に対応し、信頼できるセキュリティアプリやソフトでスキャンを行うことが推奨されます。

偽ソフトウェア配布サイト

危険なサイトを判別する方法は3つ

インターネットを安全に利用するためには、危険なサイトへのアクセスを避けることが重要です。そのためには、危険なサイトを見極める方法を正しく理解しておくことが求められます。

危険なサイトを判別するためには、主に「URLを確認する」「サイトの外観を確認する」「セキュリティ対策サービスを活用する」といった3つの方法があります。これらの方法を理解しておくことで、危険なサイトを判別する力が向上し、ネット上での安全性が確保されます。

最初に行うべきは「URLを確認する」ことです。偽サイトは本物のサイトに似せたURLを使用することが多いため、URLの細部を確認し、スペルミスや不審な部分がないかチェックする必要があります。

次に「サイトの外観を確認する」ことで、サイトの信頼性を判断できます。たとえば、極端な割引や不自然な日本語表現など、通常とは異なる点が見られる場合は注意が必要です。

最後に「セキュリティ対策サービスを活用する」ことで、危険なサイトに対して効果的な防御策を講じることができます。ドコモの「あんしんセキュリティ」の「危険サイト対策」機能を活用すれば、危険なサイトにアクセスしようとした際に警告が表示されるため、インターネット利用の安全性を大幅に向上させることが可能です。

URLから危険なサイトを判別する方法

URLから危険なサイトを判別する方法

インターネットで安全にサイトを利用するためには、まずはURLを確認することが重要です。URLはそのサイトが信頼できるかどうかを判断するための手がかりとなります。

特に見慣れないサイトやメールからリンクを開く際には、URLを注意深く確認することで、危険なサイトへのアクセスを防ぐことが可能です。ここではURLから危険なサイトを判別するための具体的な方法を紹介します。

ドメインを確認する

偽のWebサイトは、本物のサイトに似せたドメインを使い、ユーザーを騙そうとします。たとえば、公式サイトと非常に似たスペルや、わずかな違いが含まれることが多く、"o(オー)"が"0(数字のゼロ)"に置き換えられたり、不自然なハイフンや数字が追加されていたりする場合があります。こうした細かな違いを見逃さず、リンク先のドメインをしっかり確認することで、偽サイトへのアクセスを未然に防ぐことができます。

HTTPSを使用していることを確認する

HTTPSは、Webサイトとユーザー間の通信を暗号化するためのプロトコルであり、安全な通信を確保するために使用されます。URLのアドレスバーに「https://」が表示されていることを確認することで、そのサイトが安全な通信を提供しているかどうかを判断することが可能です。

しかし、近年では悪意のあるサイトでもSSL証明書を取得し、HTTPSを利用している場合があります。そのため、HTTPSの有無だけでなく、ほかの要素と組み合わせて判断することが必要です。

短縮URLの場合は元のURLを確認する

短縮URLとは、元のURLを短くしたもので、SNSやメールでよく見られるものです。しかし、短縮URLは、悪意のあるWebサイトへのリンクを隠す手段としても利用されることがあります。

そのため、短縮URLを介してアクセスする前に、その背後にある元のURLを確認することが重要です。Google Playには「URL Shortener」などのアプリがあり、短縮URLを展開して元のURLを確認することができます。このような短縮URL展開ツールを利用することで、不審なリンクを避けて安全にインターネットを利用することが可能です。

外観から危険なサイトを判別する方法

インターネット上で危険なサイトを見分ける際には、サイトの外観や表示内容を細かく確認することが重要です。信頼できるサイトは見た目や内容がしっかりと作り込まれているケースが多いですが、不審な点が多ければ危険なサイトである可能性があります。

ここでは、外観から危険なサイトを判別する具体的な方法を紹介します。

極端な割引販売を行っていないか

まず注目すべきポイントは、販売されている商品の価格設定です。通常、数万円する商品が数千円や半額以下で販売されている場合、警戒すべきサイトだといえます。

特にブランド品や高額商品が驚くほど安価で販売されている場合、危険なサイトである可能性が極めて高いです。詐欺サイトはユーザーの購買意欲を刺激し、購入を促すために信じられないほどの割引を提示することがあります。

また、「複数の商品をまとめて購入すると大幅な割引が適用される」などの魅力的な割引システムも、詐欺サイトで多く見られる手口です。このような極端な割引販売が行われている場合は、サイトの信頼性を疑う必要があります。

運営会社は信頼できるところか

サイトに記載されている運営会社情報を確認することも、危険なサイトか判別する方法の一つです。信頼できるサイトは、運営会社の詳細が明確に記載されており、その情報からサイトの信頼性を判断することができます。

もし会社名が記載されていない場合や架空の会社名が使われている場合、そのサイトの利用は避けるべきです。記載されている住所に会社が実際に存在するかどうかは、Googleマップなどのツールで簡単に確認できます。

また、連絡先情報として電話番号やメールアドレスが記載されているかも確認しましょう。信頼できる会社であれば、複数の連絡手段が記載されていることが一般的です。

不自然な日本語表現が使われていないか

サイト内で使用されている日本語表現にも注目しましょう。不自然な日本語や、自動翻訳ツールで翻訳したような違和感のある文章が見られる場合、そのサイトの信頼性は低いと考えられます。

特に、漢字とひらがなの使い方が不自然な場合や、誤字脱字が多い場合は要注意です。こうしたミスが多いサイトは、詐欺サイトである可能性が高いため、利用を避けるのが賢明です。

一方で、信頼性のあるサイトは読みやすく正確な表現が使用されています。ユーザーに誤解を与えないよう、明瞭な文章が記載されていることが特徴です。

危険なサイトを判別できるツール

危険なサイトを判別できるツール

インターネット上の危険なサイトを判別するためには、専門的なツールの活用が効果的です。専門的なツールを使用することで、信頼できるサイトと危険なサイトをより正確に区別することができます。

特に不審なサイトや疑わしいリンクに遭遇したときには、こうしたツールを活用することで安全性を高めることができます。ここでは、危険なサイトを判別するために役立つ具体的なツールを紹介します。

短縮URL展開ツール

短縮URL展開ツールとは、短縮されたURLを元のURLに展開するためのツールです。短縮URLはSNSやメールでよく使用される一方で、悪意のあるサイトへのリンクを隠す手段としても悪用されることがあります。

短縮URL展開ツールを使えば、短縮されたURLを展開して元のURLを確認することができます。そのサイトが安全であるかどうかを調べることができ、誤って危険なサイトにアクセスするリスクを回避することが可能です。

ドメイン危険度チェックツール

ドメイン危険度チェックツールは、入力したURLの安全性を確認するためのツールです。このツールを使用することで、指定したドメインが危険なサイトとしてデータベースに登録されているかどうかを簡単にチェックできます。

怪しいサイトや誇大広告のリンクといった不審なURLを調べ、サイトの危険性を事前に確認したい場合に有効です。

セキュリティ対策サービス

セキュリティ対策サービスには、ユーザーが誤って危険なサイトにアクセスしてしまった際に、警告を表示したり、アクセスを自動的にブロックしたりする機能があります。こうしたサービスは、アンチウイルスソフトやブラウザの拡張機能として提供されており、インターネット利用時のリスクを最小限に抑えるために役立ちます。

セキュリティに不安を感じる方でも、信頼できるサービスを導入することで、安全なインターネット環境を整えることが可能です。また、セキュリティ対策サービスは定期的に更新されるため、新たな脅威にも迅速に対応できるという魅力があります。

危険なサイトにアクセスしてしまった場合は?

危険なサイトにアクセスしてしまった場合は?

万が一、危険なサイトにアクセスしてしまった場合でも、冷静に対処することで被害を最小限に抑えることができます。重要なのは、迅速に適切な手順を踏むことです。

ここで紹介する対処法を実行することで、情報漏洩などのリスクを効果的に防ぐことができます。

ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする

危険なサイトにアクセスしてしまった際、最初に行うべきことは、ブラウザのキャッシュとCookieをクリアすることです。キャッシュとクッキーには、閲覧履歴やログイン情報が保存されているため、これらを削除することで悪用されるリスクを軽減できます。

なお、ブラウザごとに削除方法が異なるため、自分が利用しているブラウザの手順を確認して実行してみてください。

パスワードを変更する

危険サイトがフィッシングサイトであった場合、すでにIDやパスワードが盗まれている可能性があります。不正アクセスを防止するため、即座にすべてのアカウントのパスワードを変更することが重要です。

パスワードを変更する際は、英数字、記号、大文字、小文字を組み合わせ、複雑で推測されにくいものに設定することが推奨されます。また、すべてのアカウントで同じパスワードを使用するのではなく、アカウントごとに独自のパスワードを設定しましょう。これにより、仮に一つのパスワードが漏洩しても、ほかのアカウントへの被害を防ぐことができます。

さらに、定期的なパスワードの更新も、セキュリティを強化するための有効な対策です。

セキュリティアプリ・ソフトでスキャンを実行する

ウイルスなどのマルウェアに感染していないかを確認するために、セキュリティアプリやソフトでスキャンを実行しましょう。悪意あるプログラムがデバイスにダウンロードされていないかをチェックできます。感染が確認された場合は速やかに駆除を行い、さらなる被害を防ぐことが重要です。

また、危険なサイトにアクセスした覚えがなくても、定期的にスキャンを実行することでデバイスの安全性を維持できます。マルウェアの感染を予防するためにも、セキュリティアプリやソフトを日常的に活用するのがおすすめです。

まとめ

インターネットを安全に利用するためには、危険なサイトを判別するための知識とツールを活用することが大切です。サイバー犯罪や詐欺のリスクが高まる中、適切な対策を講じることで、自分自身や大切な人の安全を守ることができます。

また、万が一危険なサイトにアクセスしてしまった場合でも、適切な対処法を知っておくことで、被害を最小限に抑えられます。ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする、パスワードを変更する、セキュリティアプリ・ソフトでスキャンを行うなど、基本的な対処法を把握しておくことが重要です。

また、今後も新たな脅威が出現する可能性があるため、最新のセキュリティ情報を常にチェックし、適切な対策を継続的に行うことが求められます。安全にインターネットを利用できるように、セキュリティ対策を怠らず、意識的に取り組んでいきましょう。

初回31日間無料体験は
こちら!※2

*2 31日経過後は自動継続となり、その月から月額料金がかかります。
  • 危険Wi-Fi対策

  • 迷惑電話対策

  • 危険サイト対策

  • ウイルス対策

  • 迷惑メール対策

  • アプリチェック

「Google」「Android」は、Google LLCの商標または登録商標です。