メール詐欺にはどんな種類がある?詐欺に遭わないための見分け方と対策

#迷惑メール/迷惑SMS対策
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普段受信するメールのなかには、重要な連絡だけでなく、悪意を持った詐欺メールも紛れ込んでいる可能性があります。一見無害に見えるメールでも、実は詐欺目的で送られていることがあり、本文内の指示に従ってしまうと思わぬ被害につながることも少なくありません。

近年、メールを悪用した詐欺が増加しており、注意を怠ると詐欺被害に遭うリスクが高まります。そのため、メールを日常的に利用する方は、詐欺メールに対して警戒することが重要です。

本記事では、詐欺メールの具体的な種類や特徴、詐欺を見分けるポイント、そして対策方法について詳しく解説します。

目次

メール詐欺の種類と特徴

メール詐欺の種類と特徴

メール詐欺にはさまざまな種類があり、それぞれ異なる手口でユーザーを狙っています。ここでは、代表的なメール詐欺の種類とその特徴について解説します。

ウイルスメール

ウイルスメールとは、メール内にウイルスが仕込まれているものを指します。たとえばメール内に不正なURLを記載し、アクセス先でウイルスに感染させるケースや、ウイルスを仕込んだ添付ファイルをダウンロードさせるケースなどがあります。

いずれにしても、アクセスやダウンロードをすることでウイルスの感染リスクが大幅に高まってしまうため、メール内の不審なリンクや添付ファイルは開かないようにすることが大切です。ウイルスに感染すると端末内のデータが破損したり、場合によっては端末が乗っ取られてしまったりする可能性があります。

フィッシングメール

フィッシングメールとは、実在する企業や金融機関を装い、ユーザーのログイン情報やクレジットカード情報などを不正に取得しようとするメールのことです。本文には偽のURLが記載されており、アクセスするように促す手口が一般的です。

フィッシングメールの目的は個人情報を盗むことであるため、多くの場合は偽サイトにアクセスさせ、サイトのログイン情報やクレジットカード情報などを入力するよう求めてきます。URLのアクセス先は本物のサイトと非常に似ている場合がありますが、巧妙に作られた偽サイトであるため、情報を入力しないように注意が必要です。

スパムメール

スパムメールは、無差別で大量に送信される迷惑メールの一種で、主に商品の宣伝やフィッシングサイトへの誘導を目的としています。

スパムメールのなかには、詐欺を目的としているものもあり、金銭的な被害を招くリスクがあります。そのため、たとえ内容が気になる場合でも、リンクへのアクセスや添付ファイルのダウンロードは行わず、速やかに削除することが大切です。

チェーンメール

チェーンメールとは、「このメールをほかの人にも送ってください」といった指示や依頼が含まれているメールのことです。一昔前はネガティブな内容のチェーンメールもありましたが、近年は「このメールをお友達に送信するだけで5万円プレゼント!」のような、ユーザーがメリットを得られるように見せかけた内容で惹きつけようとする手口も見受けられます。

転送を促されるだけで一見無害のように思われますが、詐欺を目的としているチェーンメールも少なくありません。そのため、不審なメールが届いた場合は転送せずに、記載されているURLにもアクセスしないようにしましょう。

架空請求メール

架空請求メールとは、実際には行われていない取引やサービス利用に対して請求を行うメールのことです。たとえば「アダルトサイトの利用料金に関するお知らせ」のようなタイトルでメールが送られてくるケースがあります。

これらのメールは、高額な請求や「支払いがない場合は法的手段を取る」などといった内容で不安を煽るのが特徴です。身に覚えのない請求メールには決して応じず、無視するようにしましょう。

メール詐欺の見分け方

メール詐欺はさまざまな形式で送られてきます。そのため、届いたメールが詐欺かどうかを判断できるようになることが重要です。ここでは、メール詐欺の具体的な見分け方を3つ紹介します。

送信元の信頼性を確認する

まず確認すべき点は、メールの送信元です。受信したメールは誰から送信されたものなのかを、慎重に確認しましょう。たとえば、フィッシングメールの場合は実在する企業を装ってメールを送信してきますが、送信元のメールアドレスをよく見ると正規のアドレスとは異なる文字列になっていることがあります。

また、一見本物のように見える連絡先が記載されていても、実際には存在しないケースも多々あります。そのため、まずは送信者の連絡先情報を調べて、その信頼性を確認することが大切です。公式の情報が出てこなかった場合は、詐欺メールの可能性が高いため、十分に注意してください。

件名の緊急度に注意する

詐欺メール、特にフィッシングメールによく見られる特徴の一つが、メールの件名に緊急性の高い文言を使用している点です。たとえば「【重要】今すぐアカウントを確認してください」のような件名で、不安を煽ってくることがあります。これは受信者の焦りを誘い、冷静な判断をさせないためです。

また、本文の目立つ場所にはURLが記載されている傾向にあります。リンク先では個人情報を抜かれてしまったり、ウイルスに感染させられたりするリスクもあるため、アクセスしないようにしましょう。

本文の表現を吟味する

件名や本文を流し読みしただけでは、詐欺かどうか判断しにくいものもあります。その場合は本文を注意深く読み、違和感や不審な点がないか確認してみましょう。

たとえば、日本語が全体的におかしかったり、不自然なところで改行されていたりすることがあります。一般的にどのような企業も顧客に対してメールを送信する際には、正しい日本語を使い、見やすいように整えられた内容にします。そのため、文章を読んでいくなかで明らかに不自然な点がある場合は、メール詐欺の可能性を疑い、慎重に対応しましょう。

メール詐欺に遭わないための対策

メール詐欺に遭わないための対策

メール詐欺によるトラブルを回避するためには、適切な対策を講じることが重要です。ここでは、すぐに実践できるメール詐欺対策を3つ紹介します。

単純なメールアドレスにしない

同じメールアドレスを長年使用しており、すでに多くの不審なメールが届いている場合はメールアドレスを変更してみましょう。新しいメールアドレスを設定する際に注意すべき点は、文字列をできる限り複雑にすることです。たとえば、英単語のみのシンプルな文字列にしてしまうと悪意のある第三者に推測されてしまい、詐欺メールが届きやすくなります。

また、自分の名前や生年月日といった個人情報をメールアドレスに使用するのも避けてください。規則性がなく、大文字と小文字、数字や記号などを使って複雑なものを設定することを推奨します。

少しでも不審に感じたら詐欺を疑う

詐欺メールのなかには、実在する企業を装って送信してくるものがあります。そのため、知っている企業を語ったメールだとしても、少しでも不審に感じたら詐欺の可能性を疑いましょう。

メールアドレスに違和感がないか、不自然な日本語が使われていないか、リンク先のURLが公式サイトかどうかを確認するなど、メールを注意深く読む習慣をつけることが大切です。受信したメールを安易に信用しない意識を持つことで、メール詐欺に巻き込まれるリスクを低減することができます。

メールフィルタリングを活用する

目視で詐欺メールかどうかを見分けることも大切ですが、より効果的に詐欺メールの被害を防ぐにはメールフィルタリングを活用することもおすすめです。

メールフィルタリングとは、届いたメールを特定のルールや条件に基づいて自動で振り分ける機能を指します。詐欺の疑いがあるメールを自動的に迷惑メールフォルダに振り分けることができるため、メール詐欺に対する防御策として有効です。

たとえば、ドコモの「あんしんセキュリティ」には「迷惑メール対策」機能が備わっています。メールを受信した際に、詐欺メールと疑われるものを専用フォルダへ自動で振り分ける点が特徴です。既存の迷惑メール対策と併用できるため、より万全なメール環境を構築したい方はぜひ活用をご検討ください。

まとめ

スマホに届くメールのなかには、個人情報を盗んだり、不正にお金を騙し取ったりすることを目的とした詐欺メールも含まれている場合があります。そのため、受信したメールをすべて鵜呑みにするのではなく、メール詐欺に対する警戒心を常に持っておくことが大切です。

メール詐欺の被害に遭わないようにするためには、「メールアドレスを複雑なものに変更する」「メールフィルタリングを活用する」などの対策が効果的です。これらの対策を行うことで、詐欺メールから身を守ることができます。そのほかにも、メールの送信元を確認する、怪しいリンクにはアクセスしないといった基本的な注意も重要です。

この記事を参考に、メール詐欺のリスクを少しでも低減できる対策を実践してみてください。

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