不正アプリとは?巧妙な手口や対策方法を紹介

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スマホの普及に伴い、不正アプリの被害に遭うリスクも高まっています。しかし、「不正アプリ」という言葉を耳にしたことはあっても、具体的な危険性や対策方法がわからないという方もいるのではないでしょうか。

この記事では不正アプリの定義や巧妙な手口、インストールした場合の影響について詳しく解説します。また、被害の兆候や効果的な対策方法も紹介するので、スマホを安全に利用したいと考えている方はぜひ参考にしてください。

目次

そもそも不正アプリとは?

不正アプリとは、公式アプリや人気のアプリを装い、ユーザーを騙してインストールさせる悪質なアプリのことです。これらは主に非公式のアプリストアで配布されており、マルウェアが仕込まれていることがあります。マルウェアとは、スマホやユーザーに被害をもたらすことを目的とした、悪意のあるソフトウェアを指します。

不正アプリの目的は、個人情報の窃取やデバイスのカメラを無断で作動させる盗撮行為、他人へのなりすまし、金銭の要求など多岐にわたります。これらの脅威は、ユーザーの日常生活やプライバシーを著しく侵害する可能性があるため、十分な注意が必要です。

不正アプリをインストールさせる手口

不正アプリの開発者は、ユーザーを騙すためにさまざまな手口を駆使します。

代表的な方法の一つが、人気アプリや公式アプリ、広告を巧妙に模倣することです。偽のアプリストアやWebサイトを用意し、そこからインストールさせるという手法が多く見られます。

また、実在する企業になりすましてメールを送信し、受信者を偽のサイトへ誘導する手口も存在します。このようなメールは正規のものと見分けにくいため、ついメール内のリンクにアクセスしてしまい、不正アプリのインストールに移動してしまいます。これらの手法は日々進化しているため、常に注意を払うことが重要です。

不正アプリをインストールするとどうなる?

不正アプリをインストールするとどうなる?

不正アプリをインストールしてしまうと、深刻な被害に遭う可能性があります。主な被害としては、個人情報の流出や金銭的な損失が挙げられます。以下では、具体的にどのような被害が起こりうるのかを解説します。

権限許可により個人情報を盗み取られる

不正アプリをインストールして起動すると、多くの場合はアクセス権限の許可を求められます。これに応じてしまうと、端末内の写真や位置情報、連絡先などの重要な個人情報が悪意のある第三者に盗み取られるリスクが高まります。

一見、無害に見える権限要求でも、実際には個人情報へのアクセスを許可してしまう可能性があり、重大な被害を招くことがあるので注意しましょう。情報収集とは無関係に思える権限であっても、安易に許可を出すことは控えてください。

情報の悪用や金銭を要求される

不正アプリによって盗まれた個人情報は、さまざまな形で悪用される可能性があります。たとえば、ネット銀行やクレジットカードのアカウントに不正ログインされ、金銭的な被害を受けるなどです。

また、端末内のデータが暗号化によりロックされ、復旧と引き換えに身代金を要求されるケースも報告されています。さらにスマホが遠隔操作され、画面を覗かれたり、勝手に操作されたりする危険性も考えられます。

これらの被害に遭わないためにも、不正アプリのインストールには十分な注意が必要です。

不正アプリが要因と疑われる症状

不正アプリが原因でスマホに異常が発生することがあります。以下では、不正アプリが引き起こす可能性のある具体的な症状について詳しく解説します。

スマホの動作に異常がある

不正アプリがインストールされると、端末の動作に異常が生じることがあります。たとえば、スマホの処理速度が著しく低下したり、予期せぬ再起動が頻発したりします。

また、バッテリーの消費が通常より早くなったり、特定のアプリが突然起動したりする現象も、不正アプリの存在を示唆する動作の一つです。このように、スマホの動作に異常が見られた場合は、不正アプリをインストールした可能性を疑う必要があります。

身に覚えのない請求がある

クレジットカードの利用明細やアプリの購入履歴に、身に覚えのない請求が記録されていた場合、不正アプリの影響を疑う必要があるでしょう。iPhoneユーザーは「設定」アプリから、AndroidユーザーはGooglePlayストアから、アプリの購入履歴を確認できます。

定期的にこれらの記録をチェックし、不審な取引がないか注意を払うことが重要です。もしも身に覚えのない請求があった場合は、早急に対応を検討する必要があります。

迷惑メールが頻繁に届く

不正アプリによるマルウェア感染により、メールアドレスなどの個人情報が流出することがあります。その結果、突然迷惑メールが大量に届くようになる可能性が考えられます。特に注意すべきは、ショッピングサイトやクレジットカード会社を装った偽のメールです。

また、「個人情報が流出している」と脅迫するような内容のメールが届く場合も、不正アプリの影響を示唆している可能性があります。このように、迷惑メールが頻繁に届くようになった場合は、不正アプリによるマルウェア感染の可能性を考慮しましょう。

不正アプリの被害に遭わないための対策方法

不正アプリの被害に遭わないための対策方法

不正アプリの脅威から身を守るには、適切な対策を講じることが重要です。

以下では、被害を未然に防ぐための主な方法について詳しく解説します。これらの対策を実践することで、スマホの安全性をさらに高められるでしょう。

公式アプリストア以外ではインストールしない

アプリをインストールする際は、公式のアプリストアを利用することが最も安全です。公式のストアではアプリが事前に審査されているため、悪意のあるプログラムが含まれる可能性が低いとされています。

そのため、公式ストアの利用を徹底することで、不正アプリのリスクを大幅に軽減できます。

アプリの開発元や口コミを確認する

アプリをインストールする際には、毎回開発元の情報を確認しましょう。開発元が信頼できる実在の企業であるかを調べることで、不正アプリを回避する手助けになります。

また、ユーザーの評価や口コミも重要な判断材料です。評価が著しく低かったり、批判的なコメントが目立ったりする場合は、そのアプリの信頼性を疑う必要があります。このように開発元の情報や口コミを確認することで、不正アプリをインストールするリスクを抑えることができます。

セキュリティ対策サービスを活用する

不正アプリによる被害リスクを抑える手段として、セキュリティ対策サービスの活用も有効です。一般的なセキュリティ対策サービスには、アプリのインストール時にウイルスや不審なプログラムがないかを検知する機能などが備わっています。

また、ドコモの「あんしんセキュリティ」に搭載されている「アプリチェック*」機能は、インストールしたアプリが個人情報を外部に送信していないかを検証し、危険度を一覧で表示します。このような機能を活用することで、不正アプリによるリスクを大幅に低減できるでしょう。

あんしんセキュリティの「アプリチェック*」機能について

*アプリチェック機能は、Android 8.0以上のドコモスマートフォン・タブレットで利用可能

まとめ

不正アプリとは、端末の不正操作や個人情報の不正取得を目的としたアプリのことです。不正アプリは巧妙な手口でユーザーにインストールを促し、スマホをマルウェアに感染させることがあります。

不正アプリがインストールされると、スマホの動作が不安定になったり、身に覚えのないクレジットカード請求が発生したりするなど、深刻な被害を受ける可能性があります。

これらのリスクを防ぐためには、Google PlayやApp Storeなどの公式アプリストア以外からのインストールは避け、アプリの開発元や口コミを事前に確認することが重要です。また、セキュリティ対策サービスの活用も有効な予防策となります。

不正アプリの手口と対策を十分に理解し、適切な対策を講じて自身の端末を守りましょう。

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