ギガの減りが異常に早いのはウイルスの影響?ウイルス感染の場合の対処法を紹介
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スマホを使用していて、ギガの減り(≒データ通信量の増加)が異常に早くなると、「何に通信量を多く使っているのだろう?」と不安になるかもしれません。主な原因として、まずアプリの自動更新やバックグラウンドでの動作などが考えられますが、これらに心当たりがない場合はウイルスに感染している可能性も考えられます。もし、ウイルスの感染が疑われる場合は早めに対策を取り、被害の拡大を防ぐことが重要です。
この記事では、主にウイルス感染が疑われる場合の対処法を解説します。また、ウイルス以外に考えられる原因と対処法も紹介しているので、スマホのデータ通信量を節約したい方もぜひ参考にしてください。
目次
ギガの減り(≒データ通信量の増加)が異常に早いのはウイルスの影響?
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ギガとは、データ通信量を表す言葉の略語です(正しくは「ギガバイト」と呼び、「GB」と表記されることもあります)。つまり、「ギガの減り」とはデータ通信量の増加を意味しており、ユーザーが通信量の上限が決まっているプランを利用している場合、通信量が増えることを「ギガが減る(≒使用できるギガが少なくなっていく)」と表現する場合があります。
ギガの減り(≒データ通信量の増加)が異常に早い場合、原因の一つとしてウイルス感染の可能性も考えられるでしょう。ウイルスに感染すると、バックグラウンドで不正なデータのやりとりなどが行われ、知らない間にデータ通信量が増加することがあるためです。そのため、ギガの減りが普段より早くなっていると感じた場合は注意が必要です。
また、ウイルス感染以外でギガの減りが早くなっている場合もあるため、後ほど紹介します。
ウイルス感染が疑われる場合の対処法
スマホにウイルス感染の疑いがある場合、早めの対処が必要です。ここでは、具体的な対処法について解説します。
インターネットを切断する
まずは、モバイルデータ通信やWi-Fiなどのインターネット接続を一時的にOFFにしましょう。ウイルスに感染すると、スマホのデータが外部に流出したり、ネットワーク経由でほかの端末にウイルスが拡散したりといったリスクが高まります。インターネットとの接続をOFFにすることで、不正な通信を遮断できるため、データの漏洩やウイルスの拡散を防げます。
原因と考えられるアプリを削除する
次にスマホの設定から、データ通信量が異常に多いアプリがないか確認してみてください。使用した覚えがないのに、通信量が異常に多い不審なアプリが見つかった場合、ウイルスに感染している可能性があります。
以下の方法で各アプリの通信量を確認し、もし通信量が異常に多い不審なアプリを見つけた場合は、速やかに削除しましょう。
アプリの削除方法は以下のとおりです。
【Androidの場合】
- アプリ一覧画面の「設定」をタップ
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「インターネット」をタップ
- 画面上にある設定アイコン(歯車のマーク)をタップ
- 「アプリのデータ使用量」をタップ
- 各アプリのデータ使用量を確認
【iPhoneの場合】
- アプリ一覧画面から「設定」をタップ
- 「一般」をタップ
- 「iPhoneストレージ」をタップ
- 各アプリのデータ使用量を確認
上記の確認方法は、機種やOSのバージョンによって手順が異なることがあります。正確な手順については、ご使用端末のメーカーのWebサイトで確認してください。
セキュリティ対策サービスを活用する
スマホのウイルス感染を確認する方法として、もう1つ効果的なのがセキュリティ対策サービスの活用です。セキュリティ対策サービスでウイルススキャンを実行すると、スマホ内のアプリやファイルなどに潜むウイルスの有無をチェックし、ウイルスを検知した場合には通知で知らせてくれます。
ウイルス対策を万全にするなら、「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「ウイルス対策」機能の活用がおすすめです。スマホ内のアプリやファイルに加え、スマホ・タブレット本体、MicroSDなどの外部メモリをチェックし、ウイルスや不審なプログラムを検知した場合は通知で知らせてくれます。
ウイルスによる被害を最小限に抑えるためにも、「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の活用をご検討ください。
ウイルス感染以外でギガの減りが早くなる要因
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ウイルス感染以外でもギガの減りが早くなる場合があります。ここでは、ギガの減りが早いときに考えられる原因を3つ紹介します。
バックグラウンドでアプリが起動している
アプリがバックグラウンドで動作している間、継続的にデータ通信が発生するため、ギガの減りが早まることがあります。バックグラウンド動作とは、アプリを使っていない間に情報の取得や更新を行っている状態を指します。具体例として、SNSのメッセージ受信やアプリの自動更新などが挙げられるでしょう。
前述の「原因と考えられるアプリを削除する」で解説したとおり、まずはスマホの設定から各アプリの通信量を確認し、通信量の多いアプリを特定しましょう。使用頻度が低いにも関わらず明らかに通信量が多いものは、バックグラウンド動作が行われていると推測できます。
Wi-Fiに切り替えずに大量のデータ通信を行っている
モバイルデータ通信からWi-Fiへの切り替えを忘れると、知らない間に大量のデータ通信を行ってしまうことがあります。特に、動画視聴やSNSなどデータ通信量が多いアプリを使う際は注意が必要です。
また、Wi-Fiを利用していると思っていても、接続状況の悪化などにより突然モバイルデータ通信に切り替わることがあります。定期的に接続状況(スマホの画面上に表示されているWi-Fiアイコン)をチェックし、モバイルデータ通信になっていないか確認することが重要です。
OS・アプリの自動アップデートをONにしている
OSやアプリの自動更新も、ギガの減りが早まる要因の1つです。自動更新とは、OSやアプリの新バージョンが出た際に自動で更新をする機能を指します。Wi-Fi接続時ではなく、モバイルデータ通信接続時に自動更新を行うと、データ通信量が増えて、ギガを急速に消費してしまうため注意が必要です。
ギガの減りを抑える方法
通信量の上限が決まったプランを利用している場合、ギガの減りが早いと不便に感じることもあるでしょう。こちらでは、ギガの減りを抑える方法について解説します。
アプリの自動更新機能をOFFに設定する
インストールしているアプリの数が多いほど、自動更新による通信量は増えてしまいます。ギガの減りを抑えるには、アプリの自動更新をWi-Fi接続時のみに設定するか、OFFに設定するのがおすすめです。
【Android OSの場合】
- Google Playストアにアクセス
- 右上のプロフィールアイコンから「設定」をタップ
- 「ネットワーク設定」をタップ
- 「アプリの自動更新」をタップ
- 「Wi-Fi接続時のみアプリを自動更新する」をタップ
【iOSの場合】
- 「設定」をタップ
- 「App Store」をタップ
- 「自動ダウンロード」の「アプリのアップデート」を「ON」にし、「モバイルデータ通信」を「OFF」にする
スマホによっては一括でアプリを設定できる場合もあるため、使用している端末の設定方法を確認してください。
Wi-Fiに切り替わっているか確認する
動画を視聴したり、SNSを長時間使用したりする場合は、モバイルデータ通信からWi-Fiに切り替えましょう。特に動画の視聴は通信量がかさむため、モバイルデータ通信のままだとギガが減る原因となります。
Wi-Fiからモバイルデータ通信に切り替わってしまう場合は、モバイルデータ通信をOFFにするのも1つの方法です。これにより、意図せず大量のデータ通信が発生してしまうことを防ぎ、データ容量の無駄遣いを抑えられます。
機内モードを活用する
インターネット通信が不要な時間帯は、機内モードをONにすることで無駄なギガの減りを抑えられます。機内モードをONにした場合でもWi-Fiには接続できるため、必要に応じて最低限のインターネット通信が可能です。
なお、機内モードをONにすると電話が使えなくなります。電話を使う機会がある場合は、機内モードを設定するのではなく、モバイルデータ通信をOFFにするのがおすすめです。
まとめ
ウイルス感染によってギガが減っている場合は、インターネット通信を切断し、原因となるアプリをチェックする必要があります。セキュリティ対策サービスを活用し、ウイルスの有無を調べるのも有効な手段です。
また、ウイルス以外にもギガが減る原因はあります。原因を確認した上で適切な対策を取り、通信量が増えすぎないように工夫しましょう。