ダークウェブへの情報漏洩をチェックする方法は?漏洩してしまった場合の対処法も紹介
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近年、ダークウェブでの個人情報流出が増加しています。たとえば、アメリカの大手通信会社は、2024年に約7,300万人の顧客の個人情報がダークウェブ上に流出したと報告しています。このような背景から、自分の個人情報がダークウェブに流出しているのではないかと不安になることがあるでしょう。
万が一、ダークウェブに個人情報が流出すれば、不正利用やなりすましの被害に遭う可能性があります。個人情報の流出による被害を最小限に抑えるためには、自分の個人情報がダークウェブに流出していないかモニタリング(監視)し、流出を確認した場合、早期に対応することが大切です。
本記事では、ダークウェブへの情報漏洩をチェックする方法や、情報が漏洩した場合の対処法について解説します。自分の個人情報が流出しているかもしれないと不安がある場合は、早めにチェックすることをおすすめします。
目次
ダークウェブとは
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ダークウェブとは、Googleなどの検索エンジンでは検索できないWebサイトのことで、匿名性やプライバシーを守るために構築された特殊なネットワーク上に存在しています。また、検索でヒットしないだけでなく、一般的なブラウザでも表示できないため、アクセスするには専用のブラウザを使わなければなりません。
このようなダークウェブの高い匿名性は、犯罪に悪用されることもあります。たとえば、違法な商品の取引や、クレジットカード情報やオンライン銀行口座情報など個人情報の売買などが挙げられます。
ダークウェブに個人情報が漏洩する原因
ダークウェブに個人情報が漏洩する主な原因として、企業システムへの不正アクセスやフィッシング詐欺などが挙げられます。
企業システムへの不正アクセスの場合、ユーザーの個人情報が登録されている企業やサービスのシステムが悪意のある攻撃者によって不正にアクセスされ、そこから個人情報が漏洩する可能性があります。
フィッシング詐欺の場合、実在する企業やサービスを装ってリンク付きのメールを送り、個人情報を入力させる偽サイトへ誘導するのが一般的な手口です。サイトに個人情報を入力すると、悪意のある第三者に情報が漏洩してしまうおそれがあります。
そして電話番号や住所、クレジットカード情報などの漏洩した個人情報は、不正利用されるリスクだけでなく、ダークウェブ上で売買される可能性もあります。その際、どのようなリスクが想定されるのか次の章で詳しく解説します。
ダークウェブに個人情報が漏洩した際に想定されるリスクとは
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ダークウェブに個人情報が漏洩した場合、プライバシーの侵害や犯罪への悪用といったリスクが想定されます。具体的にどのようなトラブルに発展する可能性があるのか詳しく解説します。
不正アクセス
漏洩した個人情報が悪意のある第三者にわたると、SNSやWebサービスに不正アクセスされ、情報を盗み取られるリスクがあります。SNSに不正アクセスされた場合、ユーザーになりすまして勝手にメッセージを送信するといった乗っ取りの被害に遭う可能性が考えられるでしょう。
また、漏洩した名前や住所、連絡先、家族の情報などが悪用され、いやがらせやストーカー被害に遭うリスクも想定されます。
犯罪への悪用
漏洩した個人情報は、詐欺などの犯罪に悪用されるリスクもあります。具体的には、以下のような犯罪に悪用されるケースが考えられるでしょう。
漏洩した情報 | 悪用の手口 |
---|---|
個人を識別できる情報 (氏名、電話番号、メールアドレスなど) |
・詐欺目的で架空請求を送られる ・個人情報をもとにIDや証明書を偽造される (詐欺などの違法行為や、ローン・クレジットカード申請に利用するため) |
クレジットカード情報 | ・不正な買物に利用される ・クレジットカード情報を違法に売買される |
銀行口座情報 | ・不正な引き出しや送金に使われる ・銀行口座がマネーロンダリング(犯罪で得たお金の出所を隠すこと)に利用される |
勤務先情報 | ・フィッシング攻撃やビジネスメール詐欺に使われる ・社員のなりすましや機密情報への不正アクセスに利用される場合もある |
上記のように、個人情報が漏洩することで知らない間に犯罪に巻き込まれたり、金銭的な被害に遭ったりする可能性が高くなります。
ダークウェブに情報漏洩しているか確認する方法
ここでは、個人情報がダークウェブに情報漏洩しているかを確認する方法を紹介します。
Google「ダークウェブ レポート」を利用する
Googleのダークウェブ レポートとは、ダークウェブ上で自分の個人情報がどのように扱われているか監視できるシステムです。Googleのアカウントでダークウェブ レポートを使うと、以下の機能が利用できます。
- ダークウェブモニタリングで個人情報が漏洩していないか確認
- 新たに見つかった情報漏洩に関する通知
- 個人情報を保護するためのヒントやおすすめ情報
Googleのダークウェブ レポートを利用して確認する方法は以下のとおりです(AndroidとiPhoneどちらも同じ手順で進められます)。
- スマホでGoogleアプリを開く
- 右上のイニシャルまたはプロフィール写真 >「Google アカウントを管理」>「セキュリティ」タブをタップ
- 下にスクロールして「ダークウェブ レポート」をタップ
- 「ダークウェブ レポート」で「モニタリングを開始」をタップ
- モニタリング中のプロフィールにGoogle アカウントのそのほかの個人情報を含めるには、追加する項目のチェックボックスを選択
- 「許可」をタップ
- 選択内容をチェックし、モニタリングしたいデータを追加
- 「完了」をタップ
セキュリティ対策サービスを活用する
セキュリティアプリやソフトに含まれる「ダークウェブのモニタリングサービス」を活用するのもおすすめです。ダークウェブのモニタリングサービスとは、個人情報の漏洩をモニタリングし、漏洩を検知した際に通知を行うサービスです。Googleのダークウェブ レポートと併せて活用することで、より包括的な個人情報の保護が可能になります。
「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「ダークウェブモニタリング」機能には、ダークウェブ上で個人情報流出を検知した場合にお客さまへの通知を行い、対処方法をアドバイスする機能があります。銀行口座番号(10件)およびクレジットカード番号(10件)など、Googleのダークウェブレポートでモニタリングできない情報が複数件モニタリングできるため、併用することでより安全な個人情報漏洩対策となります。
個人情報が漏洩した場合の対処法
万が一、個人情報が漏洩した場合は早めの対処が必要です。前述した確認方法を試した上で、もし情報が漏洩していた場合には、以下のような対処を行いましょう。
パスワードを変更する
漏洩したアカウントのパスワードは、すぐに変更しましょう。変更する際は、複雑なパスワードを作成することが重要です。大文字や小文字、数字、記号などを組み合わせることで、推測されにくいパスワードとなり、不正利用のリスクを減らせます。
また、漏洩したアカウントと同一のパスワードを使いまわしているアカウントがある場合は、それらもすべて変更することをおすすめします。パスワードを使いまわしていると、一つのアカウント情報が漏洩した場合にほかのアカウントも不正アクセスのリスクが高まります。アカウントごとに異なるパスワードを設定することが大切です。
多要素認証を設定する
多要素認証とは、パスワードに加えてもう一つの認証方法(指紋認証や顔認証、SMS認証など)を設定することです。多要素認証を有効にすれば、パスワードが漏洩しても別の要素でブロックできるため不正アクセスのリスクを低減できるでしょう。
まとめ
ダークウェブに個人情報が漏洩すると、プライバシーの侵害や犯罪への悪用といったリスクが高まります。こうした被害に遭う前に、Googleのダークウェブ レポートやセキュリティアプリ、ソフトを活用して定期的にチェックするようにしましょう。