フィッシング詐欺に引っかかった場合に想定される被害とは?対処法についても解説

#迷惑メール/迷惑SMS対策
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フィッシング詐欺とは、本物そっくりの偽サイトへ誘導し、IDやパスワード、クレジットカード情報などを盗み取る犯罪の手口のことです。

フィッシング詐欺による被害は金銭的なものだけでなく、個人情報流出やアカウントの乗っ取りなど多岐にわたります。

本記事では、フィッシング詐欺に引っかかった場合に想定される被害内容や被害に遭ったときの対処法、予防策についてわかりやすく解説します。

目次

フィッシング詐欺の目的

フィッシング詐欺の目的

フィッシング詐欺の目的は、個人情報や金銭を盗み取ることです。そのために大手企業やサービスを装って、ユーザーを騙そうとします。

攻撃者は巧妙に偽装したメールやSMSを送り、ユーザーを偽のWebサイトに誘導します。この偽のWebサイトは、ユーザーが気づかずにIDやパスワード・クレジットカード情報などを入力してしまうよう、精巧に作られているケースが増えています。

もし個人情報を入力してしまうと、「個人情報の流出・悪用」や「アカウントの乗っ取り」、「不正送金」などの被害に遭うリスクが高くなります。

フィッシング詐欺に引っかかった場合はどのような被害に遭う?

フィッシング詐欺に引っかかった場合はどのような被害に遭う?

次に、フィッシング詐欺に引っかかった場合に想定される被害について解説します。

金融機関(インターネットバンキングなど)の個人情報が盗まれた場合の被害

インターネットバンキングなどのIDやパスワードを入力してしまった場合、知らない間に口座から預金を引き出されたり、ほかの口座に送金されたりするなどの被害に遭う可能性があります。

警察庁の発表によると、2023年の「インターネットバンキングに係る不正送金事犯」の発生件数は5,578件、被害総額は約87億3,130万円となっており、いずれも過去最多の数値となりました。莫大な被害額に上り、経済的な損失は深刻です。

参考:警察庁「令和5年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について」

クレジットカードの個人情報が盗まれた場合の被害

クレジットカードの個人情報が盗まれた場合は、オンラインショップなどで悪用される可能性があります。身に覚えのない請求が届いたり、クレジットカードの利用停止などの措置が取られることもあるでしょう。

日本クレジット協会の調査によると、2023年1〜12月のクレジットカード番号盗用の被害額は504.7億円です。こちらも過去最多の被害額であり、被害が深刻化していることを示しています。

参考:一般社団法人日本クレジット協会「クレジットカード不正利用被害の発生状況」

SNSサービスのログイン情報が盗まれた場合の被害

SNSサービスのログイン情報を盗まれた場合、アカウントを乗っ取られ、なりすまし被害に遭う可能性があります。

たとえば、被害者になりすまして家族や友人に対して金銭を要求するメッセージを送信したり、誹謗中傷の書き込みをしたりする行為などが考えられます。

フィッシング詐欺に引っかかった場合の対処法

フィッシング詐欺に引っかかった場合、早めの行動が大切です。ここではフィッシング詐欺に引っかかった場合の対処法を3つ紹介します。

銀行やクレジットカード会社への連絡

インターネットバンキングのIDやパスワードを盗まれた可能性がある場合は、すぐに銀行に連絡しましょう。口座の不正利用を防ぐために、状況に応じて口座の利用停止を依頼する必要があります。

また、クレジットカード情報を盗まれた可能性がある場合も、同様にクレジットカード会社に連絡し、カードの利用を停止してもらいましょう。

パスワードの変更

フィッシングサイトでIDやパスワード情報を入力してしまった場合は、速やかに該当するパスワードを変更することが大切です。また、同じパスワードを複数のサービスで使い回している場合は、ほかのサービスでも連鎖的に被害に遭うリスクがあるため、該当するすべてのアカウントでパスワードを変更しましょう。

なお、パスワードを変更する際は大文字や小文字を組み合わせるだけでなく、記号や数字も組み合わせた複雑なものにしましょう。推測されにくい強力なパスワードをアカウントごとに設定することで、被害の拡大を最小限に抑えられます。

警察や消費者ホットラインに相談する

フィッシング詐欺の被害に遭った場合は、警察に通報しましょう。各都道府県警察ではサイバー犯罪相談窓口を設けており、フィッシング詐欺をはじめとしたインターネット上の詐欺被害について相談することができます。また、全国にある消費生活センター(消費者ホットライン)へ相談するのも1つの方法です。

迅速かつ適切な対応を実施することで、被害の拡大を防ぐことができます。落ち着いて行動し、必要な機関に連絡を取りましょう。

フィッシング詐欺に引っかからないための予防策

これまで述べてきたとおり、フィッシング詐欺による被害は拡大しています。被害に遭わないためには、以下の予防策を心がけましょう。

URLに安易にアクセスしない

不審なメールやSMSに記載されたURLには、安易にアクセスしないようにしましょう。精巧に作られた偽サイトに遷移し、IDやパスワード、クレジットカード情報などの個人情報の入力を促される手口が非常に多く存在します。

送信元のメールアドレスを確認したり、URLが公式サイトと一致するかを確認したりして、不審な点がないか確認しましょう。少しでも気になる部分があればメールを削除してください。

メールフィルタリングを活用する

フィッシング詐欺はメールを悪用する手口も多く存在するため、メールフィルタリング機能が有効な対策の一つになります。

メールフィルタリングとは、不審なメールを自動的に別のフォルダに振り分ける機能のことです。この機能により、不審なメールを誤って開封してしまうリスクを低減できます。

たとえば、ドコモの「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「迷惑メール対策」機能は迷惑メールを自動で判別し、専用のフォルダに振り分けることが可能です。開封せずに削除できるため、本文を確認して判断する手間を省くこともできます。

セキュリティ対策サービスを活用する

フィッシング詐欺の対策として、セキュリティ対策サービスの活用も有効です。セキュリティ対策サービスでは、アクセスしようとするサイトが危険なサイトかどうかを判定し、警告を表示する機能を備えたものもあります。

たとえば、ドコモの「あんしんセキュリティ スタンダードプラン」の「危険サイト対策」機能は、危険なサイトへアクセスする際に警告画面を表示してくれるため、フィッシングサイトに誤ってアクセスしてしまうリスクを低減することが可能です。

まとめ

フィッシング詐欺は、偽のWebサイトやメールで個人情報を盗み取る犯罪の手口のことです。被害に遭うと金銭的な損失、アカウント乗っ取りによるなりすまし被害などが想定されます。

もしフィッシング詐欺に引っかかってしまったら、すぐに銀行やクレジットカード会社に連絡し、IDやパスワードを変更してください。併せて、警察や消費者ホットラインに相談し、適切な対応策について確認しましょう。

また、フィッシング詐欺に引っかからないためには、不審なメールは開封しない、怪しいURLにはアクセスしない、メールフィルタリングを活用するなどの予防策を講じることも大切です。フィッシング詐欺のリスクを低減したい方は、セキュリティ対策サービスの活用も有効な対策になるので、ぜひ導入を検討してみてください。

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