iPhoneでWi-Fiが切れるのはウイルスのせい？そのほかの理由や対処法を紹介

iPhoneのWi-Fiが切れるのはウイルスのせい？

iPhoneはOSの構造上、ウイルスに感染しにくいと言われています。また、App Storeで配信されるアプリは厳格な審査を通過したものに限られるため、公式サイトで配信されているアプリからウイルスに感染する可能性も低いです。そのため、iPhoneユーザーが頻繁にWi-Fiが切れるという症状が見られた場合、原因がウイルスである可能性は低いと考えられます。

なお、iPhoneがウイルス感染しにくい理由については、以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

iPhoneはウイルスに感染する？感染した際の症状や対処法を解説

このようなiPhoneの特性から、Wi-Fiが頻繁に切れてしまう場合はiPhone本体の設定やWi-Fiルーターの不具合などの原因を想定した方が賢明です。では、ウイルス感染以外にどのような原因が考えられるのでしょうか。次の見出しで詳しく解説します。

iPhoneのWi-Fiが切れる主な原因と対処法｜iPhone側に問題があるケース

まず、iPhone側に問題があるケースで、Wi-Fiが切れる原因と対処法を解説します。

古いバージョンのiOSを使っている

お使いのiPhoneのiOSバージョンが古いと最新のWi-Fi規格に対応していない、あるいはWi-Fiに接続できない・しづらいなどの不具合が残っている可能性があります。そのため、最新のバージョンにアップデートされているか確認することをおすすめします。

iOSのアップデート方法は、以下のとおりです。

1. 「設定」アプリを開く
2. 「一般」を選択する
3. 「ソフトウェアアップデート」をタップする

最新バージョンが利用可能な場合は、画面の指示に従ってアップデートを実行してください。

速度の遅いWi-Fiに接続している

速度の遅いWi-Fiや不安定なWi-Fiに自動接続している場合、途中で切れてしまうことがあります。その場合の対処法は以下のとおりです。

1. 「設定」アプリを開く
2. 「Wi-Fi」を選択する
3. 接続したくないWi-Fiの「i」マークをタップし、「自動接続」を「オフ」にする

ただし、後述する「Wi-Fiの自動接続設定が「オフ」になっている」状態が原因でWi-Fiが途切れるケースもあるため、Wi-Fi環境に応じて自動接続を「オン」にした方がよいかどうか、試してみることをおすすめします。

Wi-Fiの通信範囲外にいる

Wi-Fiルーターから離れすぎている、あるいは障がい物によって電波が遮られている場合、Wi-Fiの接続が途切れてしまいます。

そのため、Wi-Fiルーターの近くに移動し、電波状況がよい場所で接続を試してみましょう。「設定」アプリを開き、「Wi-Fi」から接続したいWi-Fiに接続できているか確認できます。

Wi-Fiの自動接続設定が「オフ」になっている

iPhoneには、近くのWi-Fiネットワークを検知して自動的に接続する機能があります。この機能が「オフ」になっていると、Wi-Fiの範囲内に戻っても自動で再接続されません。

厳密には、このケースはiPhone側の要因でWi-Fiが「切れた」わけではありません。Wi-Fi環境から離れたことで接続が切れ、戻った際に自動で再接続されない状況といえます。

対処法は以下のとおりです。

1. 「設定」アプリを開く
2. 「Wi-Fi」を選択する
3. 接続したいWi-Fiの「i」マークをタップし、「自動接続」をONにする

iPhoneのWi-Fiが切れる主な原因と対処法｜Wi-Fi側に問題があるケース

次に、Wi-Fi側に問題があるケースの原因と対処法を紹介します。

Wi-Fiの混線

電子レンジやBluetooth機器など、Wi-Fiと同じ周波数帯の電波を発する機器が近くにあると、電波干渉を起こしてWi-Fiが不安定になることがあります。このような状況を一般的に「Wi-Fiの混線」と呼びます。

Wi-Fiの混戦が考えられる場合は、Wi-Fiルーターと電波干渉を起こしている可能性のある機器を、できるだけ離して設置してみましょう。特に、電子レンジやコードレス電話などの電化製品が近くにあるとWi-Fiが不安定になりやすいので注意が必要です。

同時接続によるルーターの過負荷

Wi-Fiの接続台数が増えすぎると、Wi-Fiルーターに負荷がかかり、処理能力を超えてしまうことがあります。結果として接続が不安定になり、Wi-Fiが切れてしまうこともあるでしょう。

心当たりがある場合は、まず不要なデバイスのWi-Fi接続を切断してみましょう。それでも改善しない場合は、より高性能なWi-Fiルーターへの買い替えを検討するのも有効です。

Wi-Fiルーターの不具合

Wi-Fiルーター自体に不具合が生じている場合も、Wi-Fiが切れる原因となります。ルーターの故障や設定ミス、ファームウェア（ハードウェアを動かすためのプログラム）のバージョンが古いなどが考えられます。

Wi-Fiルーターの不具合を解消するためには、まず機器の再起動を試してみましょう。電源を切って数分間放置した後、再び電源を入れれば、一時的なエラーが解消されることがあります。

また、ルーターのファームウェアを最新バージョンにアップデートすることも有効です。アップデート方法は、お使いのWi-Fiルーターのマニュアルをご確認ください。

上記の方法以外の対処法

これまでにご紹介した方法を試してもWi-Fiが切れる場合は、以下の方法を試してみましょう。iPhone本体やWi-Fiルーターの設定を見直すことで、問題が解決する可能性があります。

Wi-Fiに再接続する

一度Wi-Fiの接続を切ってから再接続することで、Wi-Fiが切れる現象を改善できる場合があります。Wi-Fiルーターの近くに移動し、電波状況がよい場所で接続し直してみましょう。

Wi-Fiの接続方法は以下のとおりです。

1. iPhoneの「設定」アプリを開く
2. 「Wi-Fi」をタップする
3. Wi-Fi接続を一度「オフ」にし、数秒後に再度「オン」にする

iPhoneを再起動する

iPhoneを再起動することで、一時的な不具合が解消され、Wi-Fiが安定する可能性があります。iPhoneの再起動方法は機種によって異なります。Appleの公式サイトやマニュアルを参照して、お使いの機種に合った方法で再起動を試してみてください。

iPhoneのネットワーク設定をリセットする

ネットワーク設定をリセットすることで、Wi-Fiに関する設定が初期化され、問題が解決する可能性があります。ただし、リセットすると保存されているWi-Fiのパスワードなどが消去されるため、事前に確認しておきましょう。

ネットワーク設定のリセット方法は、以下のとおりです。（iOS 15以降の場合）

1. 「設定」アプリを開く
2. 「一般」を選択する
3. 「転送またはiPhoneをリセット」を選択する
4. 「リセット」＞「ネットワーク設定をリセット」の順にタップする

リセット後は、Wi-Fiのパスワードを再入力して接続状況を確認してください。