米国発の安売りセール中は詐欺も大盛り上がり
30秒でわかる記事まとめ
- ネット通販サイトでは米国のセール習慣「ブラックフライデー」「サイバーマンデー」が浸透しつつある。
- 同時に、それらのセールを装った詐欺メッセージと出会う可能性も高まった。
- 人気の季節商品や新製品の大幅値引きをうたうメッセージや書き込みは無視一択。
ハロウィンに続け!? 海外発の安売りセール
ひと昔前は馴染みの薄かったハロウィンですが、ここ数年は10月に入ると店舗の飾り付けがオレンジ一色に染まり、カボチャ風味の限定食品が店頭に並ぶなどいつの間にか日本にも定着しました。
さて最近、新たに海外発の習慣が日本に上陸し、定着しつつあります。それは11月に催される安売り期間「ブラックフライデー」と「サイバーマンデー」です。日本では特にネット通販サイトで重宝されています。
ブラックフライデーとは、11月の第4木曜日(米国の祝日である「感謝祭」)の翌日に実施される安売りを指します。元々は、売れ残った感謝祭向け商品を低価格で売りさばく店舗に消費者が殺到したことから名付けられたものです。現在では「店舗が黒字になる金曜日」として年末セールの一環に位置付けられ、日本でも店頭・通販を問わず安売りセールが繰り広げられます。
次にサイバーマンデーですが、こちらは11月の第4木曜日の次に来る月曜日に実施される安売りのことです。サイバーと名が付くとおり、ネット通販サイトのセールを指します。諸説ありますが、店頭での安売り(ブラックフライデー)がひと段落した後にオンライン購入が増えることに気づいた米国のネット通販サイトが始めたセール習慣だと言われており、現在では世界中のネット通販サイトがこぞって安売りを仕掛けます。
コロナ禍によって支出額が伸びているネットショッピングは、上記のセール期間が並ぶ11月下旬~12月初旬に一層熱を帯びるでしょう。そして悪意ある人たちにとってもブラックフライデーとサイバーマンデーは「書き入れ時」なのです。
人気商品・新製品が常識外れの激安価格に!?
年に一度の安売りと聞けば心が躍る人も多いでしょうが、悪意ある人たちはその油断に付け込みます。
この時期、あらゆる通販サイトからブラックフライデー、サイバーマンデーに向けたお知らせが届きます。それらに混じって、常識外れの激安価格をうたったメッセージが届くかもしれません。また、セール期間中にネット掲示板やSNSで「すごいタイムセールが始まった。あの●●が50%引きになっている。今行くしかない!」などと煽る書き込みを見かけることもあるでしょう。
いつもなら疑ってかかるような内容でも、この時期は大手の通販サイトでさえ、通常では考えられない値引きを実施しますから、『これは凄い! 売り切れる前に買っておこう』とURLをタップしてしまいがちです。
しかしその行動こそ、悪意ある人たちの狙いなのです。
タップして飛んだ先は量販店サイトを模した詐欺ページです。促されるままに支払い方法や送付先を入力してしまうと、クレジットカード情報を含む大切な個人情報を盗まれてしまいます。当然、お目当ての商品が届くことはありません。もし悪用されてしまったら、せっかくのセール期間中にクレジットカードが使えない、なんてことにもなりかねません。
いわゆるW感染を懸念して平年以上の需要が予想される加湿器、石油/ガスファンヒーター、電気ケトルなどの人気商品(特に新製品)が大幅値引きされることは考えづらいことですから、驚くような値引きを記したメッセージや書き込みは無視が一番です。
このような詐欺から身を守るためには、ともかくいったん冷静になること。悪意ある人たちは、正常な判断をさせないように激安価格であなたを揺さぶっているのです。ブラックフライデー、サイバーマンデーは常識外れの安売りセールですが、だからこそ購入前には常識的な判断が必須なのです。
さいごに
買い物が増えるセールの時期は、本物そっくりのサイトが出回るだけでなく、詐欺メールも増加する傾向にあります。あんしんセキュリティは、そんな詐欺サイトへのアクセスや詐欺メールの受信をブロックしてくれます。被害にあう可能性を軽減して、安売りセールを楽しみましょう。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。