災害時に無料開放されるWi-Fiサービス
30秒でわかる記事まとめ
- 地震や台風などの災害時に無料開放されるWi-Fiサービスがある。
- 公共機関や大勢が集まる場所などで利用可能。Wi-Fiの設定画面から「00000JAPAN」を選択するだけ
- しかし偽物が出没する可能性も。個人情報の入力は極力避けるべき。
台風・地震……災害時に「ギガが足りない!」は命にかかわる
強風による建物の損壊が目立った台風15号、広範囲に浸水被害が生じた台風19号をはじめ、今年は大きな自然災害が相次ぎました。
それらの被害を生々しく伝えたのは、被災者自らがスマートフォンで撮影した写真や動画、そしてSNSの書き込みです。河川の氾濫で逃げ遅れた人などがTwitterに書き込んだ救助要請を自治体が発見し、救助に向かったことで無事生還できたという事例もありました。まさにスマートフォンが命綱となったわけです。また、避難勧告が届いたものの肝心の避難場所がわからず、天気・防災アプリのお世話になったという人も多かったでしょう。
そんな土壇場に、「ギガが足りなくて満足につながらない!」なんてことになったら一大事です。しかしご安心ください。じつは大規模災害時に開放される「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)という名の無料Wi-Fiサービスが存在するのです。
公共機関やコンビニなどで「00000JAPAN」を選択
「00000JAPAN」とは、大規模災害などの緊急時に、各通信事業者が設置したWi-Fiサービスを無料開放するもので、2016年の熊本地震において初めて発動されました。もちろん、今年の台風災害時にも被災地で利用されています。
使い方は簡単で、各サービスの設置エリア内であれば、Wi-Fiの設定画面から「00000JAPAN」を選択するだけで使えます。パスワードは要りません。空港や駅といった公共機関のほか、コンビニ、ホテルなど多くの人々が集う場所ならばおおむね利用可能と考えてよいでしょう(例:d Wi-Fiのサービスエリア)。
なお、利用方法はご利用中のスマートフォンの機種によって異なりますが、おおむねWi-Fi設定からネットワークの選択画面に移動し、一覧から「00000JAPAN」を選んでタップすればOKです。パスワードは必要ありませんので、すぐに使い始められます。
「00000JAPAN」の偽物に注意!
しかし残念ながら、大人数が使うサービスには必ず、悪意ある人たちも群がります。「00000JAPAN」は緊急時の利便性を最優先にしているため、パスワードがありません。それを逆手にとって、「00000JAPAN」を装った偽のWi-Fiサービスを設置し、通信内容を盗み取ろうとする輩が被災地に出没しないとも限りません。
「00000JAPAN」を利用する際には極力、個人情報の入力を避けましょう。避難情報の入手や、最低限の生存確認報告などに留めておくべきです。そしてすぐさま自分の身を守る行動に移ることが大切です。
さいごに
自分で行う対策だけでは心配な方は、ドコモの「あんしんセキュリティ」の利用がおすすめです。詐欺サイトや偽サイトなど危険なサイトへのアクセスをブロックする危険サイト対策機能で、インターネット上の脅威から守ってくれる強い味方です。危険サイト(フィッシングサイト・ウイルス配布サイトなど)をチェックし、アクセスをブロックすることで、危険サイトの脅威から守ることができます。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。