五輪チケット当選をかたる詐欺。こんなメールはまず疑え!
30秒でわかる記事まとめ
- 五輪の観戦チケット再抽選を狙う詐欺の可能性が…
- 第一次抽選時の事例で詐欺手口をおさらい
- SMSやはがきでの連絡、URLの記載されたメールは嘘!
五輪再抽選で詐欺が起こる危険性!
日本での五輪開催まで、残り1年を切りました。大会組織委員会によると、観戦チケットの第1次抽選販売では約512万人の申し込みがあり、そのうち当選は約96万人。涙をのんだ人も多いことでしょう。
"敗者復活"として、「第1次抽選販売に申し込んだ人」かつ「1枚も当選しなかった人」を対象に、8月8日から追加抽選販売が実施されました。第1次抽選に参加しなかった人、当選した人、当選後に購入しなかった人は対象外です。
チケット当選のチャンスが増えるのはうれしい限りですが、追加抽選販売に伴うチケット当選詐欺が発生する可能性も潜んでいます。
第1次抽選の時もあったチケット当選詐欺!
第1次抽選の当落通知の時には、次のような本文の偽SMS(ショートメッセージサービス)や偽メールが送られた事例が報告されています。
記載されたリンク先にアクセスすると、金融機関やクレジットカードなどの情報を打ち込むように促され、入力すると個人情報が盗まれてしまいます。
偽メールは、正規のものに似せたアドレスを使ったり、送信元名を偽装したりと、本物そっくりにつくられています。
公式サイトには「tokyo2020.org」、公式メールには「tokyo2020.jp」という文字列が使われているので、それ以外はニセモノと判断して良いでしょう。特に「o(小文字のオー)」、「0(ゼロ)」、「O(大文字のオー)」の混同には要注意です。
大会組織委員会が公表した防止策は?
競争率の高いチケットに当選したとなれば、うれしさのあまり冷静な判断力を失いかねません。メールやSMSが届いた時は次の2点を確認するよう、大会組織委員会や警視庁、消費者庁が注意を呼びかけています。
- (1)SMSやはがきによる当選連絡は嘘!
- 観戦チケットの当落通知はメールで送られます。はがきやSMSでお知らせすることはなく、電話での連絡も行われません。メール以外で当選連絡があった場合は偽物だと言えるでしょう。
- (2)本文内にURLがあるメールは嘘!
- 正規のメールには、手続き先のURLは掲載されません。本文では当落結果、枚数、金額が表示され、当選した種目や席種は公式販売サイトで確認するようにと書かれています。つまり、本文内にURLがあるメールは偽物です。
さいごに
今後、再抽選を狙った新たな詐欺が出現する可能性も考えられるため、日頃から怪しげなメールには注意を払いたいところです。ドコモの「あんしんセキュリティ」を使えば、受信したメールの件名、本文の情報などから迷惑メールを自動で判定、ブロックしてくれるので安心です。
(文/アドバンスワークス)