スマホの怖い話~忘れられたゲーム・アプリが化けて出る!?
30秒でわかる記事まとめ
- 2つのアプリが二人三脚で悪事を働くことがあります
- それはアップデートされていない古いアプリの弱点を使った攻撃です
- 対策は、使わなくなったアプリはまめに削除すること
スマホの奥底に漂う「忘れ去られたアプリ」が反乱?
7月半ばの夏を迎えた今回は、怪談話よりも背筋が寒くなる、トリッキーなスマホへの攻撃手法についてお話しします。
最近、Aさんのスマートフォンから連絡先や写真など個人情報が漏えいしていたことが判明しました。驚いたAさんは心当たりを探します。そしてほどなく、宣伝文句に釣られてWebサイトからダウンロードしてしまったゲームが怪しいと目星を付けました。
しかし後日、意外な事実を聞かされます。個人情報を外部に送信していたのは、数年間起動すらしていない古いアプリの1つだったのです。いったい何が起きたのか……Aさんは困惑を隠しきれません。
※以上はフィクションです。
二人三脚で悪事を働く「アプリの共謀」の恐怖
Aさんが遭遇したのは「アプリの共謀」と呼ばれる攻撃です。日頃から使っているアプリは定期的にアップデートされますが、これは機能追加や使い勝手の向上のほか、不正アクセスの突破口となる「脆弱性(ウイルスに対する弱点)」を埋めるという大事な役割も担っています。
しかし、世に出回るアプリのほとんどは数ヵ月~数年のうちにアップデートが打ち切られてしまいます。つまり、それ以降に見つかった弱点は放置されているのです。にもかかわらず、私たちは使わなくなった古いアプリをスマートフォンの奥底に眠らせたまま日々を過ごしているケースが少なくありません。
悪意ある人たちはそこに目を付けました。
つまり、古いアプリとの二人三脚で悪事を働くわけです。恐ろしい攻撃ですが、対策は非常に簡単。使わなくなった古いアプリをまめにアンインストール(削除)すればよいのです。この機会に、アプリの整理をしてみるのはいかがでしょうか。
さいごに
「あんしんセキュリティ」は悪意あるプログラムをインストールした際にお知らせするなど、ウイルスの脅威からスマホを守ります。インストールしたいアプリが安全かどうか自分で見分ける自信がない、という方でも安心です。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。