芸能人をググると危険なWebサイトに遭遇しやすいってホント?
30秒でわかる記事まとめ
- 悪意ある人が、有名人をエサにしてネット上に罠を仕掛けているケースがあります。
- 有名人のプライベートや非公開の画像などが手に入るようなそぶりを見せるサイトは要注意。
- ウイルスに感染したり、会員登録を行うよう巧みに誘導されて、個人情報を明け渡すはめに。
インターネット検索で最もリスクの高い有名人は?
世の中にはさまざまなランキングが存在しますが、セキュリティ企業のマカフィーは英語圏を対象にした「インターネット検索で最もリスクの高い有名人」という一風変わったランキングを毎年公開しています。2018年版ではオーストラリアの女優、ルビー・ローズさんが第1位に輝き(?)ました。
名指しされた人たちにとっては迷惑な話ですが、いったい何をもってリスクが高いのかと言えば、「名前+Free pics(無料画像)といった単語でインターネット検索した際、その検索結果に危険なWebサイトが多く表示されるから」です。
では、なぜ危険なサイトが混じるのでしょう?それは悪意ある人たちが有名人をエサにしてネット上に罠を仕掛けているからにほかなりません。
多少の差はあれど、誰しも有名人のプライベートや非公開の画像には興味を惹かれますが、悪意ある人たちはその欲望を見逃しません。我々が有名人の情報や画像・動画を得るために検索しそうな単語を織り交ぜたWebサイトをあらかじめ構築しているのです。そしてそれらのWebサイトを閲覧すると、ウイルスに感染したり、「情報を得るためには登録が必要です」などと巧みに誘導されて、個人情報を明け渡すはめに陥ります。
下世話な情報に惑わされないことが大切
当然、この手口は日本でも有効です。試しに誰もが知っている芸能人の名前をいくつか検索すると、「お笑いコンビ●●のプライベート」「アイドル●●の流出動画ダウンロード」「人気YouTuber●●の本名・年収」といった下世話な検索結果を見つけることができます。そのほとんどは既存の情報を切り貼りした、たわいもない内容ですが、それらのなかにウイルス感染や個人情報取得、あるいはワンクリック詐欺を目的とした危ないWebサイトが混じっていたとしても、我々には見分けがつきません。
こういった人間の欲望をエサにした手口に対抗することは困難ですが、まずは「たとえインターネットでも、世の中そうそう美味しい話が転がっているわけはない」という当たり前のことを再認識することが大切でしょう。「プライベート情報・非公開・流出」といった文字が入っている検索結果を発見しても、興味本位でそういったサイトへのリンクをタップすることは厳禁です。
さいごに
あんしんセキュリティの危険サイト対策は、Webサイトを閲覧する際、危険サイト(フィッシングサイト・ウイルス配布サイトなど)をチェックし、アクセスをブロックすることで、危険サイトの脅威から守ることができます。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。