気づかないうちに課金されてしまう!? "悪質アプリ"の特徴とは?
#セキュリティニュース
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30秒でわかる記事まとめ
- 知らぬ間に決済処理を行う悪質なアプリが存在する
- 「無料アプリ」を装いながら、実態は有料課金アプリというケースも
- 危険だと気づいたら、アプリ削除や返金請求を実行すること
知らぬ間に決済処理を実行する悪質なアプリが存在
スマホライフを快適にするうえで欠かせないアプリ。最近ではスマホに搭載された指紋認証機能や顔認証機能を使うだけで、アプリ配信プラットフォームからのインストールや電子決済が簡単にできるようになり、ますます便利になってきています。
しかしアプリのなかには、ユーザーに気付かれないように指紋認証を行い、勝手に決済処理を実行するものや、無料を謳っているにもかかわらず勝手に課金や契約してしまう危険なものもあることをご存知でしょうか?被害を未然に防ぐためには、こうした危険なアプリの特徴をよく知っておかなければなりません。
「無料」を謳う有料課金アプリにご用心
実際に被害が報告されている事例によると、危険なアプリは以下のような特徴を持っています。
- 壁紙購入ツールアプリ
- スマホの壁紙を「無料」でダウンロードできると謳っているアプリです。最初の数日間は無料トライアル期間ですが、それを過ぎると自動的に有料会員契約したとみなされ、一方的に課金請求が始まります。なかには週に5000円以上も請求されたケースもあります。
アプリを削除しても、退会しない限り課金は止まりません。ところが、退会方法が故意に分かりづらく作られたアプリも多く、途方に暮れてしまうという人が後を絶ちません。 - 体温計アプリ
- 体温計と称していますが、体温を記録する機能があるだけで実際に測定はできません。実態は利用者を故意に課金へ誘導する悪質なアプリです。メイン画面にわざと広告を表示させ、広告を消そうとしたユーザーがホームボタンに指を置くと、自動的に指紋認証を実行。勝手に決済処理を行います。
危険なアプリだと気づいたら「解約」と「返金請求」を
悪質なアプリだと気づいた場合、速やかにアプリを削除するとともに、課金停止と返金請求を行いましょう。
[Androidの場合]
- 【課金を止めたい場合】
-
- スマートフォンから「Google Playストア」を開く
- メニューアイコンを選択し、「定期購入」を選択
- 課金を止めたいアプリを選択し、「定期購入を解約」をタップして完了
- 【返金してもらいたい場合】
※返金には条件があります。 -
- スマートフォンから「Google Playストア」を開く
- メニューアイコンを選択し、「アカウント情報」を選択
- 「購入履歴」ボタンを選択する
- 課金したアイテムが表示されるので、返金を希望するアイテムを選択し、「払い戻し」を選択
[iPhoneの場合]
- 【課金を止めたい場合】
-
- 「設定」→「iTunes StoreとApp Store」→「Apple ID」→「Apple IDを表示」を選択
- 「登録」を選択し、購入済みの定期利用コンテンツ(無料トライアル中のアプリ)の項目を選択
- 「トライアルをキャンセル」を選択すると「キャンセルの確認」が表示されるので「確認」を選択して完了
- 【返金してもらいたい場合】
※返金には条件があります。 -
- iPhoneとパソコンをケーブルで繋ぐ
- iTunes右側のナビリンクの中から「アカウント」を選択
- Apple IDとパスワードを入力してサインイン
- 画面下方の「購入履歴」の項目の「全て見る」を選択
- 返金を希望するアプリの注文日を一覧から探し、左端にある矢印を選択
- 返金を希望するアプリの右側にある「問題を報告する」を選択
- ブラウザが起動し、Apple公式サイトの問題報告のページに遷移。Apple IDとパスワードを入力
- 問題報告の選択肢から該当するものを選択。コメントを記入
- 送信をクリック
さいごに
アプリの解約や返金請求にはどうしても手間がかかります。こうした事態を未然に防ぐために役立つのが「あんしんセキュリティ」です。個人で対策するのが不安な人は、ぜひご検討ください。
(文/もな)