それはホントに緊急速報?災害を狙った詐欺メールにご注意を
30秒でわかる記事まとめ
- 災害の緊急速報に見せかけた詐欺メールにご注意を!
- 実際の災害発生直後を狙って送りつけることもあるため油断は禁物
- 正規の緊急速報「エリアメール」ではURLや電話番号の記載が禁止されています
6月の大阪北部地震、7月の西日本豪雨、9月の北海道地震、関西を中心とした台風被害…、2018年は大きな自然災害に見舞われた1年でした。大地震や大雨といった自然災害は日々の暮らしや経済に多大な影響を及ぼす一方で、その裏側では、空き巣やドロボウといった混乱に乗じた二次災害が横行してしまう側面もあります。
しかしながら、そんな二次災害の心配は被災地だけにとどまりません。あなたのスマートフォンも「火事場ドロボウ」に狙われていることをご存知でしょうか? ここでは自然災害に便乗した詐欺メールの手口と見分け方を紹介します。
自然災害に便乗した詐欺メールにご注意を
自然災害に便乗した代表的な詐欺メールとして、緊急の災害情報に見せかけた内容のメールを不特定多数のスマートフォンに送る手口があります。こうしたメールでは実在する機関や組織を詐称しながら、もっともらしい文章でURLのクリックや添付ファイルの開封を促します。目的はよくある詐欺メールと同様、フィッシングサイト(偽サイト)にアクセスさせたりウイルスに感染させたりすることで、個人情報や金銭を盗み出すことです。
これは緊急地震速報に模した詐欺メールのサンプルです。本文には、「強い揺れに備えてください。各地の震度はこちらからご覧ください。」とあり、そのすぐ下にはWebサイトにアクセスするためのURLが記載されています。冷静に読んでみるとすぐに詐欺とわかるようなものであっても、実際に地震が発生した直後など、焦りや不安で正確な判断がしづらい状況下を狙って送りつけてくることがあり、油断は禁物です。
「エリアメール」の特徴を把握しておきましょう
災害などの情報をすばやくキャッチできる緊急速報「エリアメール」。気象庁が配信する緊急地震速報、津波警報、気象等に関する特別警報や、Jアラートにて配信される国民保護情報などの各省庁・地方公共団体が配信する災害・避難情報を、回線混雑の影響を受けずに受信することができます。
※「エリアメール」詳細はこちらからご確認下さい。
エリアメールでは独自の緊急音とともに各種情報をお知らせしますが、その本文にはWebサイトへ誘導するようなURLや電話番号の記載が禁止されています。
受信したメールが本物の緊急速報かどうかを見分けるには、まず受信時に緊急音が鳴っているかどうかを確認しましょう。そして、本文に不審なURLや電話番号が記載されている場合は、その記載が本当に正しいかを自治体ホームページなどで確認するようにしてください。もし偽物のメールが届いてしまった場合には、そのまま「無視」するか、「削除」しましょう。本文に記載されているURLにアクセスしたり、問い合わせ先に連絡をしたりしてはいけません。
さいごに
「あんしんセキュリティ」の迷惑メールおまかせブロックは、攻撃者の巧みな手口を読み取り、標的型メールを含む迷惑メールを自動的に迷惑メールフォルダへ振り分けます!自分でいちいちメールを細部まで確認するのは煩わしい……という方にオススメです。
※この記事は、シマンテックの協力により制作されました。