役所から「還付金が受け取れます」との電話、本当に信じていい?
30秒でわかる記事まとめ
- 役所を騙る職員からのニセ電話でお金がもらえると言われ、お金をだまし取られるのが還付金詐欺。
- グループによる組織的な犯行で手口は巧妙化!指示に従うと銀行口座預金をだまし取られる。
- 相手の電話番号をネットで確認する、金融機関の振り込み限度額を引き下げることで被害を防ぐ。
役所の職員を装った怪しい電話に要注意!
役所の職員を装う人物から「還付金が戻ります」というニセ電話があり、ATMに移動させてお金を振り込ませる還付金詐欺という詐欺手法があります。比較的古くからある詐欺手法ですが、お金が受け取れるという甘い誘惑の魅力から、廃れることなく被害が続いており、近年被害が増加傾向にあります。ここではその詳しい手口と対策を紹介します。
犯人グループはまず、市町村などの役所や年金事務所、社会保険事務所の職員を名乗り「保険料の還付金・医療費の過払い金・年金の未払い分があり、お金が受け取れます」という電話をかけてきます。その後犯人グループはあなたをATMに移動させたり、キャッシュカードを受け取るために、以下A~Cのパターンで誘導してきます。
- Aパターン
- 「返金手続きができます。ATMから携帯電話で連絡をください」
- Bパターン
- 「ATMで証明書を発行します。その後、携帯電話で連絡をください」
- Cパターン
- 「カードが古くて振り込めません。カードを新しくしなければならないので、暗証番号を教えてください。また、現在使っている古いカードはこれから伺う職員に渡してください」
このように言われて、電話で暗証番号を教え、後からキャッシュカードを取りに来たニセの金融機関の職員にカードを渡してしまうと、預金を丸々引き落とされてしまいます。
自分のお金は自分で守る意識を!
こうした被害に遭わないためには、次のような行動をとる必要があります。
まず役所を騙る電話がかかってきて「返金する」と言われたら、一度電話を切り、かかってきた電話番号が本当に相手の名乗る役所のものなのかどうかを確かめましょう。
また、このような詐欺が心配な人は、あらかじめ金融機関の振り込み限度額の引き下げ設定をしておきましょう。普段の生活の中で口座から高額な振り込みをしないという場合には、振込上限金額を必要最少額に引き下げておくことで、万が一被害に遭っても、被害金額を抑えることができます。
自分のお金は自分で守る意識が大切です。無闇に他人にキャッシュカードを渡したり、暗証番号を教えたりしてはいけません。
さいごに
還付金詐欺を防ぐには、上記のような対策が重要です。しかし「かかってきた電話番号が正しいものか調べるのは面倒」「振り込み限度額を下げると生活が不便になる」と考える人もいるかもしれません。そのような人におすすめしたいのが、ドコモの「あんしんセキュリティ」です。
(文/エクスライト)