公園の無料Wi-Fiにクレジットカード情報を盗まれた!
30秒でわかる記事まとめ
- 街中の無料Wi-Fiはスマートフォン利用に最適です。しかし、素性のわからない無料Wi-Fiにつないでしまうのは大変危険。悪意ある人たちがあなたの個人情報を盗もうと仕掛けた罠の可能性があります。
公園で謎の無料Wi-Fiスポットを発見!便利なのでついつい多用していたら……
Aさんは、子どもにWi-Fiへのつなぎ方を教えてもらって以来、積極的にWi-Fi経由でスマートフォンを使うようにしています。
Aさんが主に使うWi-Fiスポットは自宅のほか、友人たちと談笑するコーヒーショップ、それから、家の近所で接続できる「Wi-Fiオアシス」の3つ。自宅はもちろん、コーヒーショップのWi-Fiスポットは無料で使えるので、友だちと話しながら調べものをするのに最適です。最後の「Wi-Fiオアシス」というスポットは、公園のベンチに座りながらスマートフォンを使っているときに、偶然見つけました。
普通、Wi-Fiスポットに接続するには、パスワードの入力や、サービス提供者のウェブサイトでの申し込みなどが必要になります。ところが、この「Wi-Fiオアシス」はそれらが要りませんでした。また通信も速く、非常に便利です。
このためAさんは、近所を散歩するときは、「Wi-Fiオアシス」に接続した状態で調べ物やメールをしていました。ときには買い物も……。
そんなあるとき、Aさんが契約しているクレジットカード会社から、「Aさんのクレジットカードで短期間に90万円もの買い物がされている。身に覚えは?」と確認の電話がかかってきました。
もちろん、そんな大量に買い物をした覚えはありません。そのクレジットカードはスマートフォンの料金支払いのほか、たまにインターネットショッピングに使っている程度です。
カード会社の話によると、数万円単位の決済が連続しており、その合計額が90万円になっているそうです。利用枠を使い切ったところで決済が止まった形跡があるとのこと。
明らかな不正利用です。Aさんはこれから、使った覚えのない請求に関して、クレジット会社と免責が降りるかどうかの相談をしなければいけません……。
※以上はフィクションです。
謎のWi-Fiスポットはオアシスどころか個人情報収集装置だった
なぜAさんのクレジットカードは不正に使われてしまったのでしょうか?それは、「Wi-Fiオアシス」という名の無料Wi-Fiスポットが原因です。
前述の通り、多くのWi-Fiスポットにはセキュリティがかけられており、通常はパスワード入力などが必要です。ではなぜ何も手続きせずに使えてしまったのかといえば、悪意ある人間が、通行人に使わせることでクレジットカード情報を含む個人情報を盗み取る目的で、意図的にセキュリティをかけずに解放していたからです。
Aさんは、このWi-Fiスポットに接続した状態でクレジットカード情報を入力したため、犯人に情報を読み取られてしまいました。
意味もなく無料で使えるWi-Fiスポットには十分注意し、仮に発見しても、安易に接続しないことが重要です。
さいごに
あんしんセキュリティの「危険Wi-Fi対策」は、通信内容を改ざんされたり、盗み見られたりする可能性があるWi-Fiスポットに接続すると、警告画面を表示します。危険なWi-Fiに接続したことによる個人情報漏洩等のトラブルを未然に防ぐことができます。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。