省庁を騙る手紙がウイルス入り防災アプリを勧めてくる!?
30秒でわかる記事まとめ
- 「官公庁を騙り、不正アプリのインストールをQRコード経由で促す手紙が届く」という事例がスイスで発生。
- 詐欺師があえて「郵便物+QRコード」を使う利点として、「多くの消費者にとっては郵便物による通知が信頼されやすい傾向にある」こと、そして「むやみなQRコードのスキャンは危険という認識が未だ人々に行き渡っていないこと」が挙げられる。
- 詐欺師はこれまでのセキュリティ対策の逆を突くかたちで罠を仕掛けている。そのためPC・スマホのセキュリティアップデート、そしてセキュリティ対策サービスの導入が対策となる。
アナログなら安全、とは限りません
詐欺師たちが、あなたのPCやスマホに不正なアプリをインストールさせようとする際にはたいてい電子メールかSMSが使われます。そして文中のリンクをタップしてしまうと偽Webサイトに誘導されて不正なアプリを……というのが一般的な手口です。
ところが、2024年に明らかになったスイスの事例では、官公庁を騙った「QRコード付きの『手紙』」が複数の家庭に届きました。
スイスの連邦サイバーセキュリティセンター(BACS)に届いた通報によると、日本の気象庁にあたる組織を騙ったその手紙には、「悪天候時に警報を発する新アプリをインストールせよ」云々と記されており、アプリのダウンロード先としてQRコードが印刷されています。手紙の内容を信じてQRコードをスキャンし、アプリをインストールすると、Androidスマホから個人情報を窃取するウイルスに感染する可能性があるとのことです。
なお、スマホがウイルスに感染した疑いがある場合には、Android端末であれば、「あんしんセキュリティ」アプリでウイルススキャンを実施し、検知された不審なアプリを削除しましょう。必要に応じて端末を初期化する方法もありますが、その際、スマホで撮った写真・動画をはじめとするデータ類は初期化と同時に本体から消えてしまうので、普段から定期的なバックアップを心がけましょう。
さて、なぜ詐欺師はあえて「手紙+QRコード」の手口を使用したのでしょう。おそらくそれには2つのメリットがあったと思われます。
セキュリティ対策の逆を突いた罠
まず、多くの消費者にとっては郵便物による通知が信頼されやすい傾向にあること。これは、官公庁や一部の大企業において重要な告知は「電子メールやSMSを使わず郵便物を送る」という対応で統一されており、これをメディアなどでもセキュリティ対策として繰り返し紹介しているためです。
次に、「文中のリンク・URLをむやみにタッチすると悪意ある偽Webサイトに誘導されてしまう可能性がある」という知識は知られている一方、QRコードをスキャンすることも同様に注意すべきだという認識が未だ人々に行き渡っていないこと。これはコロナ禍以降、さまざまな告知や店舗メニューなどがQRコード経由になった結果、利用機会の爆発的な増加に対し、危険があるということの啓蒙が間に合っていないためです。
対策としては、PC・スマホのセキュリティアップデートを怠らないことや、「あんしんセキュリティ」などのセキュリティ対策サービスを導入することが有効です。
詐欺師たちがある意味、これまでのセキュリティ対策の逆を突くかたちで罠を仕掛けている以上、すべてを察して回避することは困難です。ですから、騙されて不正なアプリをインストールしようとしたり、偽Webサイトに誘導されたりした際に、警告・ブロックをしてくれる対策機能をあらかじめ導入しておきましょう。
そして、官公庁を名乗る郵便物であっても、記載されたアプリやサービスについて公式Webサイトでそういった郵便物が送付されているのか確認したうえで、QRコードにアクセスするのが良いでしょう。
※本記事は、マカフィー株式会社が提供するコンテンツを元に制作されています。