【第2回】フィッシング詐欺の見分け方と対策~フィッシング詐欺の代表例
30秒でわかる記事まとめ
- フィッシング詐欺を成功させるために、悪意ある人たちは「危機感をあおる」「あえて間違う」「再登録を促す」メッセージを送り付けてきます。
我々が騙されてしまいがちな3つの手口
第1回では、「フィッシング詐欺とは何か?」について解説しました。フィッシング詐欺では、偽のWebサイト(フィッシングサイト)に誘導して個人情報を盗み出すため、悪意ある人たちは『大変だ。すぐココ(フィッシングサイト)にアクセスしないと』と思わせるメッセージを送り付けてきます。今回はその代表的な手口を3つご紹介します。
その1:危機感をあおる
- メッセージ例A
- 「あなたのアカウントに、新たな環境からのアクセスを検知しました。身に覚えのない場合はパスワードを変更してください」
- メッセージ例B
- 「あなたのアカウント情報に誤りが発見されました。利用不可になる前に確認・変更してください」
こんな文面が突然送られてきたら誰でも驚きます。慌ててURLやボタンをタップしてしまうでしょう。しかしこれらのメッセージは「危機感をあおる」ことでフィッシングサイトに誘導させる典型的な文面です。
その2:あえて間違う
- メッセージ例A
- 「○○販売店です。ご注文ありがとうございました。ご注文内容は以下になります。
(高額商品を購入した旨が記載されている)
ご不明な点がございましたら下記よりご連絡ください」 - メッセージ例B
- 「〇〇サービスをご契約いただきありがとうございます。
(毎月一定額を支払う旨が記載されている)
解約をご希望の際はこちらからお願いいたします」
すでに購入済であるという内容が我々を慌てさせます。大事なお金がかかっていますから、見て見ぬふりをするわけにもいきません。しかし、これもよく使われる手法の1つです。「あえて間違った内容の注文受付」を送り付けることで行動を促し、フィッシングサイトへの誘導を図るのです。
その3:再登録を促す
- メッセージ例A
- 「セキュリティポリシーを変更しました。パスワードをより特定困難な文字列に変更してください。設定変更はこちらから→」
- メッセージ例B
- 「新たなセキュリティ対策システムを導入しました。つきましてはアカウント情報の再登録をお願いします。設定変更ページはこちら→」
昨今、サイバー犯罪は深刻化していますから、内容的には納得の文面です。セキュリティの強化をうたっていることもあり、何も疑わず設定変更ページへと飛んでしまいそうです。ですが、やはりこれも偽メッセージの代表例です。
どれも我々にショックを与えて判断力を低下させ、望む方向へ誘導させる悪質な文面です。
次回は、これらに騙されないようにするためのコツを解説します。
さいごに
あんしんセキュリティの危険サイト対策は、Webサイトを閲覧する際、危険サイト(フィッシングサイト・ウイルス配布サイトなど)をチェックし、アクセスをブロックすることで、危険サイトの脅威から守ることができます。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。