あなたを騙す「危ないURL」が動画サイトで増殖中! ウイルス感染の恐れも
30秒でわかる記事まとめ
- 動画共有サイトの視聴時間は増すばかりだが、視聴ページに悪意あるURLが仕掛けられている可能性に注意。
- 「有料サービスをタダで使う方法」など虚偽の内容で視聴者を釣り、個人情報を窃取するウイルスが仕込まれているWebサイトに誘導する手口。
- 対策は、怪しい内容のタイトルに釣られないこと。これに尽きる。
動画共有サイトの概要欄とコメント欄のURLに注意
ひと昔前まで「ネットを使う」と言えば、Webサイトの閲覧かメールの読み書きを指していましたが、現在は動画共有サイトの視聴に勝るものはないでしょう。
総務省が2024年6月に発表した「令和5年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」でも、すでに平日のメディア平均利用時間はテレビ(リアルタイム/135分)よりもネット(194.2分)のほうが長く、そのなかでも「動画投稿・共有サービスを見る」が54分と最も多くの時間を使っていることがわかります。
動画の視聴時間増加に伴い、動画の概要欄・コメント欄が確認できる視聴ページを見る回数も増加していますが、こうした変化を悪意ある人たちが見逃すはずはありません。飛んだ先にウイルスが仕込まれていたりする危険なURLが、最近は視聴ページの概要欄・コメント欄にも仕掛けられているのです。
たとえば、人気アプリやゲームの名前で検索をかけると、「高額アプリ●●●をタダで1年使い倒す方法!」「人気ゲーム●●●のガチャを無料で100連回せる裏技」といった動画が見つかるかもしれません。その内容は間違いなく虚偽ないしアプリ・ゲームの規約に違反しているでしょう。
問題はその動画の内容ではなく、視聴ページの概要欄やコメント欄に記されているURLです。このURLをタップした場合、悪意ある人たちが作成したWebサイトに飛んでしまう可能性があります。結果、ウイルス感染による個人情報の漏えいなどが起こり得ますので、安易なタップは避けましょう。
動画サイトのアカウントが乗っ取られてあなたも加害者側に!?
なお、万が一あなたのPCやスマホがウイルスに感染して個人情報が盗まれた場合、その動画サイトのアカウント情報も一緒に乗っ取られてしまうかもしれません。
悪意ある人たちは動画の信ぴょう性をアップさせるべく、あなたのアカウントで「本当に無料で使えました。ありがとうございます!」などとコメントを書き込むことでしょう。つまり、あなたのアカウントが被害者を増やす一因になってしまうのです。
対策は、有料サービスの無料化などを謳う怪しい動画のページに近づかないこと。これに尽きます。極端な主張や有名人の秘密を暴露するといった主旨の動画も同様です。興味を惹くタイトルとサムネイルであなたを釣り上げようとしているのです。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。