見た目は普通?ウイルス感染する「危険アプリ」の見分け方
30秒でわかる記事まとめ
- 普及率70%のスマホ。スマホ用アプリを通じたウイルス感染が絶えない。
- バッテリー節約アプリ、ゲームアプリ、セキュリティアプリなどの偽アプリからウイルス感染が起こる。
- 提供元不明のアプリはインストールしないなど、自己対策が必要。
アプリ総数600万以上!反面ウイルス感染の被害も…
日々の生活を豊かに、便利にするスマートフォン。目的や関心に応じて、ニュースやゲームなどのスマートフォン用アプリをインストールして使う方も多くいらっしゃるでしょう。アプリの数は日々増加しており、その総数は全世界でなんと600万以上にも達すると言われています。
一方で、スマホアプリを通じたウイルス感染の被害も絶えません。特に最近増えているのが正規のアプリを装いウイルスを送り込む手口です。
便利ツールをよそおった偽アプリに注意!
スマホウイルス感染の手口は、便利ツールやゲームなどを装った偽アプリをダウンロードさせて感染させる、というもの。ウイルスに感染すると、スマホ内にある電話帳の情報を勝手に外部へ漏らす、スマホを乗っ取って持ち主本人に金銭を請求するなど、持ち主に大きな被害をもたらします。
偽アプリの事例には、以下のようなものがあります。
● バッテリー節約アプリ
「スマホの電力消費を半分に抑え、バッテリーを長持ちさせる効果がある」などと謳うアプリ。しかし、節電効果は一切ありません。アプリを起動し、個人情報にアクセスできる権限を与えると、スマホ内の個人情報が勝手に抜かれ、外部に送信されてしまいます。
● ゲームアプリ
有名スマホゲームに見せかけ、遊ぼうとしたユーザーにウイルス被害を与えます。悪質なアプリを勝手にダウンロードするほか、なかには遠隔操作を可能にするウイルスを送り込み、勝手に通話録音やカメラ撮影をするものもあります。
● ウイルス対策を謳ったアプリ
「無料でのウイルス対策が可能」と謳いながら、実際はアプリそのものがウイルスである、というパターンです。
インストールすると、「ウイルス感染を検出した」という嘘の警告が画面に表示され、利用者の不安を煽ります。解決のために不正アプリを新たにダウンロードさせるほか、有料版アプリの購入を半強制的に促します。
安全なアプリを見分ける方法は?
こうした危険なアプリをインストールしないように、利用者側で行える対策がいくつかあります。
● 公式アプリのみダウンロードする
Google PlayやApp storeにあるアプリは、GoogleやAppleが公式に認めたアプリであり、安全です。これら以外のサイトから直接ダウンロードすることは、避けたほうがよいでしょう。
● 提供元不明のアプリはダウンロードしない
スマートフォンのアプリ設定メニューから「提供元不明のアプリ」のインストールを許可しないように設定しておきましょう。
● 提供元の身元を確認
偽アプリのなかには、実在の有名企業を詐称しているケースもあります。まずはインターネットで検索して、書かれている提供元が実際に提供しているアプリであるか、しっかり確認してください。
● アプリの評判を情報収集
高評価が多数寄せられたアプリのなかには、ウイルスを使って強制的に高評価を書き込ませ、評価を水増ししているものもあります。レビュー欄以外でも、自身でインターネット検索を行うなど、情報収集を行いましょう。
さいごに
スマホウイルスの被害は現在も拡大し続けており、今後さらに手口が複雑化、巧妙化していく可能性もあります。
「あんしんセキュリティ」は偽アプリの可能性があるアプリをインストールした際にお知らせするなど、ウイルスの脅威からスマホを守ります。インストールしたいアプリが安全かどうか自分で見分ける自信がない、という方でも安心です。
(文/しらた まよ)