「面倒くさい」が命取り!?スマホセキュリティ対策が必須な理由

個人情報が勝手に抜き取られる？ 恐ろしい被害例

最近、特定の運送会社を装って偽の案内情報を送信する迷惑メールが話題となりました。「配送物は下記よりご確認ください」と偽サイトに誘導し、詐欺アプリをスマートフォンにインストールさせる手口です。

この事例以外にも、迷惑メールを使った犯罪は様々なものが報告されています。たとえば、SMS形式で届いた迷惑メールのURLリンクをクリックすると、電話番号やクレジットカード番号などの個人情報がスマホから抜き取られるといった手口です。
被害に遭うと、個人情報が不正決済に悪用されるほか、自分のスマホから迷惑メールが勝手に送信されてしまう可能性もあります。万が一、不正アプリを入れてしまったらすぐにアンインストールするなどの対処が必要です。

こうした恐ろしい被害が現実に存在するなかで、みなさんはどの程度スマホのセキュリティ対策をしているでしょうか？

対策をしない一番の理由は「分からないから」

NTTドコモが運営するモバイル社会研究所が発表したデータでは、スマホのセキュリティ対策を実施しない理由について、回答者の22%が「実施方法がわからないから」と答えています。次いで「面倒くさいから」が21%と続きます。
一方で、「どんな脅威があるかわからない」と答えた人は6%と全体の1割未満にとどまっています。このことから、危機意識はあっても「方法がわからない、面倒くさい」といった理由で対策していない方が多いと分かります。

また、スマホの利用時間が長い若年層は「面倒くさいから」が、反対に利用時間の短いシニア層は「実施方法がわからない」を理由として上げる人が多いようです。このように、世代によっても対策をしない理由が異なります。

個人情報や乗っ取りを防ぐため、セキュリティ対策は必須

冒頭で紹介した例のほかにも、スマホが強制的にロックされ、使えなくなってしまうなど、トラブルの被害は様々です。「面倒くさいから」とセキュリティ対策を怠ると、ある日突然、自分が被害に遭ってしまうかもしれません。セキュリティトラブルに巻き込まれないためには、まずは自分でできる対策を徹底することが大切です。

主な対策としては、

・不審なメール本文中のURLや添付ファイルは絶対に開かない
・パスワードは複雑なものにする
・Google PlayやApp Store以外からアプリをダウンロードしない
・パスワードなしで利用できるWi-Fiを利用しない

などが挙げられます。

セキュリティの不安は放置せず、トラブルを未然に防止するよう心がけましょう。