スマホに延々と『ウイルス発見!』の通知が届き続ける!?
30秒でわかる記事まとめ
- 「プッシュ通知」を悪用した詐欺が存在。
- 引っ掛かってしまうと、画面に延々と偽の警告表示などが出現し続けることに。
- 解決法は、ブラウザの設定で通知の許可を削除すること。
「プッシュ通知」を使った詐欺
ブラウザでWebサイトを開いた途端、小さな画面が表示されることってありますよね。たいていは、「(表示中のWebサイトのURL)が次の許可を求めています。許可/ブロック」といった内容で、たとえばSNSで許可した場合、その後は友人がSNSに投稿すると画面隅に投稿した旨が通知されるようになります。これはプッシュ通知と呼ばれ、使い方によっては便利な一方、この機能を悪用した詐欺も存在します。
悪意ある人たちは、さまざまなWebサイトに偽のプッシュ通知を仕込みます。『新しい記事が公開されたらプッシュ通知で教えてくれるのかな?』と、よく考えず許可してしまったユーザーはその後、頻繁に画面を遮るプッシュ通知に悩まされることになります。
その内容は多種多様ですが、よく見かけるのは「ウイルスが検出されました/プログラムを削除するにはこちらをクリックしてください」といった偽のウイルス感染通知や、「懸賞に当選しました!賞品発送のため手数料が必要です。こちらからお手続きをどうぞ」という嘘の当選通知などです。
プッシュ通知をクリックした先もいくつかのパターンがありますが、偽のウイルス感染通知ならばGoogle Play内のさまざまなアプリのダウンロードページに飛ばされることが多いでしょう。ウイルスが混入しているアプリに誘導されるなどでなければ実害は発生しませんが悪意ある人たちがアプリを紹介することによってアフィリエイト(紹介料)を稼ごうとしているのです。
もちろん、穏便には済まないケースもあります。悪意ある人たちが作成した偽のWebサイトに飛ばされて、個人情報やプリペイドカード番号の入力を促される恐れもゼロではありません。その場合は最終的に個人情報の窃取や金銭被害に遭ってしまいます。
たとえ、プッシュ通知の中身は偽物だと判断して一旦消したとしても、定期的に通知が表示されるため通知が続かないように対応する必要があります。
プッシュ通知は削除できる!
このような通知を中止させるには、きっかけとなったプッシュ通知の設定を変更する必要があります。
設定はブラウザごとに異なりますが、たとえばChromeならば、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「通知」→「通知の送信を許可するサイト」から、怪しいサイトを「削除」すれば、その後は邪魔なプッシュ通知は届きません。
ただし、同じWebサイトでまた許可してしまうと元通りになってしまいますので、怪しいサイトには近づかないことが対策と言えます。誤って飛んでしまったらブラウザのバックボタンで戻るか、ブラウザ自体を終了させましょう。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。