「ウイルス感染しています!」と驚かせてウイルス感染させる偽警告に注意
30秒でわかる記事まとめ
- いきなりブラウザいっぱいに「あなたのパソコン(スマホ)はウイルスに感染した」という内容の警告画面が表示されることがある。
- これは偽の警告画面。誘導された先で、ウイルス入りのアプリをダウンロード/個人情報を入力させられる可能性あり。
- 対策は、警告画面が表示されたらブラウザの画面を閉じるか、前のページに戻るだけでOK。
まさか私がウイルス感染するなんて!?
子どもはもちろんのこと、大人も日が短くなるにつれ、外出時間が減る代わりにネット利用時間が長くなりがちです。いつもは訪れない娯楽系のWebサイトなどに入り浸ってしまうことも予想されます。そんなとき、まれに遭遇するのが、突然画面いっぱいに表示される警告画面です。
その画面には、「お使いのパソコン(スマートフォン)はウイルスに感染しています! 至急駆除が必要です。こちらのURLから対策アプリを入手してください」「あなたのブラウザはアップデートが必要です。こちらから直ちに行動を!」といった内容の文言が並んでいるはずです。
いきなりの警告画面にたいていの人は戸惑うでしょう。画面自体もチカチカ点滅していたり、大きく真っ赤な文字で圧迫感があったりと、非常事態の雰囲気を醸し出しています。『これは大変なことになってしまった。万が一、パソコンのデータが盗まれていたら休み明け早々、責任問題になるかも……』と顔面蒼白の社会人もなかにはいらっしゃるかもしれません。
しかし、助かりたい一心で警告画面のURLをタップすることだけは避けましょう。警告画面を作った悪意ある人たちの思うつぼです。
ウイルス駆除するつもりがウイルス感染
上記のような偽の警告画面を表示させる手口を「フェイクアラート」と呼びます。警告画面が表示された時点では、あなたのパソコンやスマホはウイルスに感染していません。警告画面で慌ててURLをタップしてしまうと、悪意ある人たちが作ったWebサイトに誘導されます。そこでダウンロードできるアプリはウイルス入りの可能性が高く、ウイルスを駆除するつもりが、逆に感染してしまいます。
また、誘導された先で会員登録と称してクレジットカード情報を含む個人情報を入力させられることもあり得ます。
このような画面が表示されたら、直ちにブラウザを閉じるか、前のページに戻りましょう。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。