映える逸品を買うはずが……個人情報を盗まれた!
30秒でわかる記事まとめ
- 国内ではInstagramの利用率が上昇。10代~30代では5割を超える。
- 映える商品のメーカーやショップの偽アカウントを作成し、個人情報を盗む詐欺が存在。
- 対策は、公式サイトで本物のアカウント名を確認すること。また、ネームバリューに比してフォロワー数が少ないアカウントは怪しいと判断できる。
令和は「つぶやき」よりも「映え」が重要!?
総務省の「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると、10代から60代にかけての男女ではLINEの利用率が90.3%にまで達しています。もはやライフラインと言っても過言ではありません。同様にYouTubeが85.2%、Twitterが42.3%、Facebookが31.9%と続きます。
これらはすべて2010年代に人気となったSNSですが、ここ数年で一気に利用率を上げてきたのが「Instagram」。利用率も42.3%と、Twitterと同率です。全世代で着実に利用率を伸ばしており、特に10代から30代にかけてはすでに5割を大きく超えています。また、女性の利用率が男性のそれを上回っていることも特徴と言えるでしょう。
そして「インスタ映え」という流行語が示す通り、Instagramでは投稿する際に写真写りの良さを重視する傾向があります。そのためか、他のSNSと比べると早い時期からファッション、インテリア、グルメといった「見映えの良い」商品を扱うショップやメーカーのアカウントが人気を得ており、フォローしてくれたユーザーを対象にプレゼントを贈るといったキャンペーンも盛んに展開されています。
一方、こうしたキャンペーンを逆手に取った詐欺も存在します。
「映える」商品のメーカーに成りすます
悪意ある人たちは、実在する人気商品のメーカーなどに成りすました偽アカウントを作成します。そして、本物だと勘違いしてフォローしたユーザーに対して、「あなたはプレゼントキャンペーンに当選しました! ついては下記URLから送付先などをご入力ください」などと言葉巧みに偽Webサイトへ誘導するのです。
入力した個人情報はそのまま盗まれてしまい、新たな詐欺に悪用されるかもしれません。クレジットカード情報を入力した場合は金銭被害につながる恐れもあります。当然、プレゼントが送られてくることはありません。
すでに数百に上る企業・団体の偽アカウントが確認されています。あなたのお気に入りのブランドにも偽アカウントが存在するかもしれません。こうした偽アカウントは、本物のアカウントなどから画像をコピーして使用するため、ひと目で見分けることは難しいでしょう。
対策は、まず当該メーカーやショップがInstagramにアカウントを持っているか、公式サイトでアカウント名と一緒に確認することです。また、ネームバリューとフォロワー数が釣り合わないアカウントも怪しいと考えるべきでしょう。偽アカウントは無視が鉄則です。
※この記事は、マカフィー×ASCII.jp「せきゅラボ」掲載記事を元に制作されました。